• ボストンのノースイースタン大学の１年生であったショーン・ファニング（Shawn Fanning）が、1998年の９月から1999年のはじめごろにかけて元となるソフトを作ったのが始まり。

  19歳の彼と彼のおじのジョン・ファニング氏が1999年５月に設立。 社名のNAPSTERは彼がチャットの時に使用していた名前らしい。

• 1999年６月１日にネットで知り合った友人30人にテスト版を配布。 そこから一気に増加するように。 ８月ごろにはマスメディアに取り上げられるようになる。 そして10月頃までにはダウンロードの件数が100万件を超すほど巨大化する。
  
  
• 反ナップスターの動きにもかかわらず、2000年10月下旬の調査によると、１週間のアクセス件数が260万件で２位を大きく引き離し、業界トップのアクセス数を誇っていた。 そのユーザーの数は4000万人以上と言われている。
  
  
• 現在、全米レコード協会（RIAA）と裁判中。

• 1999年11月12日、全米レコード協会（RIAA *RIAAは、ベルテルスマン傘下のBMGエンタテインメント、EMIレコーディッド・ミュージック、ソニー・ミュージック、シーグラム傘下のユニバーサルミュージック・グループ、ワーナーミュージック・グループなどを代表する団体。 ）はNapsterに対して配信している音楽の90%以上は違法だと通知する。
• 1999年12月６日、まずRIAA傘下のレーベル十数社が集団でカリフォルニア北部地区の連邦地裁にNapsterを訴える。 Napsterで交換されているファイルの多くは海賊版であって、ユーザーによる著作権侵害行為にナップスターが助長し侵害に寄与しているなどとしている。
• 2000年６月12日、RIAAがNapsterに対する差し止め命令を請求。 著作又は複製を支援もしくは可能にし、あるいは助長することを禁止するという内容。
• 2000年７月26日、業務停止命令―レコード業界の要求通り、このサービスをただちに停止せよと言う暫定的禁止命令。
• 2000年７月28日、Napsterのサービス停止命令が執行延期に。
• 2000年10月31日、ドイツのメディア大手ベルテルスマン（BTGGga）はNapsterと会費制の音楽交換事業を共同展開すると発表。 また、Napsterが裁判で営業停止になっても提携を続けることを発表。 同時にベルテルスマンは事業が軌道に乗った時点でこの訴訟の原告から外れる方針を打ち出す。

ベルテルスマンがこれまでに発表したことによると、

1. 新たなサービスは登録会員制の新コーナーを作る。
2. ベルテルスマン社が著作権を持つ楽曲をNapsterに提供。 著作権の対価として会費収入の一部をベルテルスマンに還元。

* 「DAWN 2001」…プラン「DAWN 2001」は、ネットワーク上での認証や電子透かしなど次世代技術を活用した適正な音楽利用のためのグローバル・システムとして、JASRACがわが国の音楽関係団体を代表して提案し、2001年の実現に向けて取り組むことを明らかにしたもの。

• 日本におけるNapsterの影響を考える。JASRACなどの見解etc。
• 日本における有料デジタル音楽配信企業「レーベルゲート」に関して調べる。
• Napsterの英語のHP、Napster関連の海外のサイトを調べる。
• 著作権法の必要性について。
• Napster裁判の行方を引き続き追う。