ごみすてばの小さな花


ぼくはずっと昔から大事にしてきたものを 捨てに行った
「もう、こんなものはいらないんだ。」とようやくぼくは 気づいたから
でもなぜだろう ぼくの手から それは離れなかったんだ
これを捨ててしまうことは ぼく自身をまるごと捨てることだった

ぼくにはずっと宝物が一つ それを必死に握りしめた
いつからだろう 本当は違うと気づき始めたのは
 
ぼくは今まで このゴミたちに囲まれて嬉しそうに 笑ってたのかな
このゴミのせいで 身動きが とれなくなってることも 気づかずに
でも今までぼくを支えてくれたものだったから
捨てることは とても、怖い だけど もうぼくは心に正直に生きよう

ぼくにはずっと宝物が一つ それを必死に握りしめた
いつからだろう 本当は違うと気づき始めたのは
 
ぼくは プライドも何もかももう捨ててしまうと決めた
もう迷わない ぼくの手を離した瞬間に 小さな花を見つけた