WORMWOOD INTERVIEW (1999年8月発行oo6号に掲載)

米国カンサス州の奇怪極まりないスローデスコア。
キーボードが邪悪な宗教音楽のようなメロディーを奏でまくり、
DUALボーカル、DUALベースが暴れ回る。
静かで荘厳で単調で狂い果てている。
あらゆるスローヘヴィーの範疇を越えた個性的な世界。

●WORMWOODの1st7'inchを聴いたよ。すごい変ったサウンドだね。これってグラインドコア?
グラインドコアとよべるかどうかなんて問題じゃない。たしかに影響は受けているけど。
このサウンドをどう名付けたらいいのかは難しいな。
言ってみれば「ダーク・ダージ・スロー・デスコア」だ。

●ヴォーカリストが2人、ベース2人、キーボードも2人。スローで不気味な旋律、叫び。
どうやってこのスタイルが作りだされたの?
メンバーはみんな幅広い違ったバックグラウンドと嗜好を持っている。
だからこんな音になったんだ。
バックグラウンドは違うものの、俺達は皆、暗闇の世界では嗜好が合うのだ。
Darthwormwoodというわけだ。

●こういうスタイルはアメリカでは人気があるの?
No。なぜなら、この国には音楽に対する眼識を持った奴がまったくいないからだ(笑)。

●Wormwoodの前は何をやっていたの?
俺は2つのパンクバンドにいた。
一つはSik。オールドスクールのパンクバンドだ。
もう一つはBlack label。7インチを1枚だした後、すぐ解散してしまった。
サンプラーと民族ドラムのBrandonはDerailerという別のバンドをやっている。
LaraはDogtoothvioletsというバンドをやっている。
全員過去にバンド歴はあるが、Wormwoodが最初のシリアスなバンドだ。

●あなた達の音楽は、宗教っぽい感じがするが、宗教は信じる?
特定の宗教とはまったく無関係だ。
しかし俺達の音楽と歌詞は、宗教に由来するある種の恐怖を取り扱っている。
Wormwoodという名前は宗教的にある意味をあらわしている。
黙示録をよめば明らかだ。

●Kansasに住んでいるの? Kansasのハードコアシーンについて教えてください。
Kansasにもシーンはあるんだが、ここでハードコアのショウをブッキングするのは
(他の都市より)難しいんだ。
ライヴハウスの数には限界があり、あっというまに予定がつまってしまう。
いろんな種類の音楽を扱っているからだ。

●ライヴはやってるの? 客の反応は?
だいたい月イチでやっている。
俺達はなんとかライヴハウスを探しながら、ツアーしているgreatなバンドのブッキングをやってきた。
だいたいにおいて盛況だね。

●Arm recordsについて教えてくれる?
Arm recordsはもう一人のベーシストがやっているレーベルだ。
彼が気に入ったバンドをリリースしている。
彼は最近Cavityの7インチをだして、他にもPlutocracyとPhobiaのスプリットLPをだした。

●最後に一言。
最近俺達は『behemoth』という新しい7インチをリリースした。
ハンドメイドのカバー、ホワイトビニールで、300枚限定だ。
8月にはアメリカをツアーする。
新しいレコーディングのプランは、8月にNeurosisのNoah Landisとレコーディングする。
うまくいけば、それは次の7インチのための曲になるだろう。
インタビューしてくれてありがとう。近い将来、日本にツアーしたいぜ!
 

コンタクト先
Arm records, Po Box 1957,
Lawrence KS. 66044
 

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