99/10/9
"TAG RAG NITE Vol.23"
at 十三・FANDANGO
XOYO/ONOFF/NASCA CAR/DEATH SURF 2000
 

ファンダンゴに着いた時にはXOYO(エックスオーワイオー)が終っていた。(もなぜこうもいくのが遅れるのだろう ああこの時はバイトだったのだ。)ちなみに80年代から活動していたこのXOYOは、今年だけでTag rag niteに3回は出てる。メンバー2人。GとDr。そして打ち込みを使ったマッシヴなロックという印象がある。

で、着いた時は東京から来た女性3人組ONOFFの真っ最中。宴もたけなわ。別にお客さんは身体動かしてたわけではないけれど、流れてた空気がノリノリだった。そりゃあそうだ。バックに映像付(VJアサヒナ、元ダムロック・サンドヒルの人だと思う)だし、なんといってもONOFFはキュートでダンサブルでリズミック。加えてヴォーカルは祈祷系というかケルティックな節回しもありいのでトランシーなムードもたたえている。Voの人、元DROOPのKOYUKICROSSに見ためちょっと似てる。1曲だけNASCA CARの吉田ヤスシ氏が参加。トリッキーな動きでONOFFの演奏に奇声をのっける。ステージのあがり降りだけで客席から野次、笑い、喝采がとぶヤスシさん、無類のキャラ立ち。

ONOFFが終ると同時に、BGMと映像で昔の刑事ドラマや映画(犯罪、実録、アクション系notヤクザもの)、さらにはその予告編まで流れ、店全体を痛快ノンストップ中屋ワールドにぬりつぶした。しかしそこに立ちはだかった男。もう一人のNASCA CAR、吉田ヤスシ。「俺を忘れるな!」と言ったか言わずか、ステージに一人でドッカと座り込み、SFX的サンプリングサウンドをSwitch on! 三部構成NASCA CARの第一部のはじまりだ。いきなり絶頂を迎える外宇宙的テクノイズ。李小龍のごとき怪鳥音ヴォイス。
第一部終了。と同時にヤスシひっこみ、スクリーンにドメスティック70年代ビデオが堰を切ったように映写される。第二部は中屋浩市氏の電波潮流 vs ヨシヨシの嵐をよぶドラムの肉弾バトル。もはやテクノとよぶにはタフすぎる死闘を演じる、そんな男達の背後に『コンドールマン』や名もしれぬコマ撮り怪獣などが映写されているのだった。
第三部。再びヤスシ登場。三人で1stに収録の「ナスカ・カー大阪電撃作戦」。必殺テルミン&ラップの王道的世界。今回特筆すべきはバックの映像の充実度。キャロル、クールス、みてるだけでアタマ爆発のファンタスティックコレクション。ライヴをみるか映像をみるか迷うほどだった。後半はいつものことながら中屋さんもテルミンから離れ、まだまだ動ける30代2人によるアクションパフォームが爆発。NASCA CARの関西でのライヴは今年はこれが最後だけにフルに楽しませてくれた。

トリは近未来暴走ギターポップバンド、DEATH SURF 2000。個人的に久しぶりにみたが、好きなバンドだ。ワイルドなイメージ。漂うダルなムード、不思議に耳に残るメロディー。どこかのレーベルからでる80年代物のカバーCDのためにやったという『FLASH DANCEのテーマ』が良かった(イントロ特に)。
 

写真をみる→
ONOFF
NASCA CAR

トップに戻る→