KIRIHITO INTERVIEW (1998年11月発行oo5号に掲載)

KIRIHITOをアタマや耳だけで理解しようとしてはいけないのかもしれない。
もっと肉体や肉眼で直接的に体験するもの。
神経にキまくる階調のギターリフを連発し、巻舌ヴォイスをたたみかけるケン。
強烈な打撃系立技ドラムのハヤカワ。
唯一無比の音楽性と存在感を持つ強力ユニット、KIRIHITOにインタビュー。
 

KIRIHITO
KEN TAKEHISA  guiter,vocal,synthesizer
SHUNSUKE HAYAKAWA  drums
 

●いつ、どうやってはじまったのですか?
ケン(以下K):4年ぐらい前に・・・えっとどうだっけ?
ハヤカワ(以下H):”PLAYER”のメン募で。(ウソ)

●そういえば結成の話は"EATER"っていう雑誌で読みましたね。
H:EATER(笑)・・・ならきくな!。
K:もともとちょっと友達だったんです。

●ライブ活動はすぐ始めたんですか。
K:いや、2年半くらいは修行僧のように、スタジオで2人で音出して遊んでました。どうしようかって。

●当時の音はどんな感じ?
K:音的には・・・フリーっぽい。映画音楽みたいな。なんというかな〜。
H:そうだね〜。
K:ギターを弾けば、あるいはドラムを叩いたら音が出るというあたりまえのことをやっていた。

●当時は音源は出てましたか?
H:いや全然だしてない。
K:カセットすらもうないですね。

●あの独特のドラムセットはその頃から?
H:そのへんもねえ、前に『ドラムマガジン』とかにインタビュー受けたの俺(笑)。
K:立てるようになったんだよね。赤ちゃんのハイハイから。
H:基本的に踊りながら叩くのがおもしろいなと思ったんです。でも最近は自分が踊ることが、人が踊ることと違うかなと思うようになった。ダンスミュージックだったらある程度決まりごととかあって、そういうので人は踊るし。

●CDについてききたいんですけど、1stはライブに近い感じで、2ndはスタジオでつくりこんだという印象がありますが?
K:単純に1stは一発録りなんですよ。ほとんど。

●あれが!
K:だからライブと同じ感じでやって。2ndはまったく違う。歌もあとから入れたり。キーボードもあとから入れたり。でも、両方とも時間はかけてないんですよね。

●2枚目は音数も多いように思いますが、ライブでやる時はそのへんどう意識してますか。
K:ライブはライブのグルーヴがだせればいいと思ってる。
H:音数は増えてないんだよね〜。
K:増えてないよね。他の楽器入れたり他のミュージシャン入れたりしてないし。

●ライブでは、KENさんはカシオトーンを足で演奏しますよね。
K:うん、最初カシオトーンだったけど、今は音源モジュール。いわゆるシンセの小っちゃいの。踏んだら海の音とか鳥の泣き声とかいろんな音がでます。

●個人的に1stに「宅録ノイズ」的な要素を感じたんですが。そういうのは入ってませんか?
H:もともとノイズやってたから・・・・ウソだよ!(笑)
K:最初の頃はノイズだって言う人は多かった。

っていうか、宅録的なものを各自が持ちよってつくってるのではないかと。
K:家でつくって持ってくってのはほとんどないんですよ。だいたいスタジオで2人で。偶然できたものとか。だから時間かかるんです。できるまで。

●しかし、KIRIHITOの音楽って偶然性というより「構築されてる」って感じの音楽ですよね。
K:偶然最初にうまくいったアイデアをひろげて曲にしていく。
H:コンセプトをたててひろげていくという方法もあるんだろうけど、そういうやりかたはしない。
K:そういうの苦手なんじゃない。
H:そうそう。
K:できないとか。
H:だから作曲にはすごい時間かかるんですよ。
K:早いときは早いんだけど。

●ということはスタジオ代なんかすごいんじゃないですか?
H:スタジオ代?!(笑)。人並みにかかってるよ。
 

・・・・インタビューはまだまだつづきます。
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(取材:97年11月2日)
 
 
 

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