梅田のキャンディーホールがあったあたり。
地下へ降りる急な階段をおりると赤と黒の世界。
ハードレインは決して広くはないが、とてもライブハウスらしい雰囲気がある。
PENUMBRA。
彼らはオルタナティブというジャンルにとどまらないロックなバンドだが
鋭利な変則コードで加速していく疾走感は
やはりオルタナティブ、ノイジーロック特有のものだ。
ソニックユースやニルバーナを彷佛させる。
さらにPENUMBRAには若さと激しさがある。
3ピースならではの三位一体となったステージングで
堅かった会場の雰囲気を一気に盛り上げた。
同じく3ピースのCONVEX LEVEL。
演奏がはじまった瞬間、
CONVEXにしかない音、
CONVEXにしかできないリズム、
CONVEXにしかないメロディーで空気を塗り替えて行く。
シンプルかつメリハリのきいた正確なリズムを刻むドラム、
曲の骨組みを支えつつ遊びのある独特なラインを弾くベース
ツボをおさえまくる、ひねくれポップギター
3人の音が重なって行く。
さっきつくったばかりの曲を「うる覚えフィーリング」でやってみせたのをはじめ
比較的新しい曲を演奏していた。
80年代からずっと活動しているバンドだけあって
3人とも、ステージでのクールなたたずまいが実に絵になる人達
・・・・なのだが、ライブ後半は、突発的(?)ステージアクションで驚かせていた。
ネックをグニグニする変なアクションをしたり、ギターを投げ上げて天井にぶつける、
シンバルを手で叩く、シンバルを蹴り倒す等・・・驚きました。
大阪のドラムデュオ、UNI-QUE。
一際異色だった。
二人ドラマー(ともにボウズの怪力男)が隣り合わせで座り、耳もつんざくドラム合戦。
ドラムは、張り方で高音と低音にわけ、怒濤のユニゾン、迫力の掛け合い。叫びも入る。
ノンストップで心臓破りのロックンロール!
JET MILK、COMMUNICATION BRAINBUSTERのメンバー。
1stCDも出ている。
踊る人がいたりと、かなり場内の空気も熱くなってきた。
そして次はBORIS。
今日は4月に発売されるアルバム『Heavy rocks』からの曲を演奏。
アルバムごとに新しい世界をみせてくれたBORISだが
今回もまた衝撃的な作品になりそうだ!
Heavy rocks---。
なんと、ロックの様式美を大胆に取り入れ
またそれを撃ち破り
未到の領域へとかけ昇っていく。
大谷さんはギターが一体となったツインネックのベースを使用。
あのアンプをはじめ機材をフルで持ってきたBORIS。
音が出た瞬間、他のバンドと音が違った。
そして大阪で別のハコで今までにみてきたBORISとも違った。
今日は震えたでー!
一曲目がすごかった。
いきなりかつての激重サバスチックなBORISを思わせる音で脳髄をぶっとばし
一転ストーナーロック的幻覚ギターが響き渡り
ブレイク後、歌いあげる日本語ボーカル。
すごい展開。
その後、二曲目からは爆走あるのみ!
尚、『Heavy rocks』とは別にMERZBOWとのコラボレートでドローンなアルバムも発売されるらしい。