破天荒な実験をデジタルに
デジタル・ロックなるコピーが、今の音楽ジャーナリズムではトレンドということ
ですが、だったらオレたちは「電ロックだ」!とのたまうのがこのナスカ・カー。
スパズマム、グラインド・オーケストラという関西アンダーグラウンドの重要バンドの
メンバーから成るこのユニットは、彼らがバンド・フォーマットでやっていた
破天荒な実験をそのままデジタル機材にも適用して、掟破りオンリーの
クレージーなサウンドを作り上げる電子過激派。
とにかく全編、強烈なお笑いのセンスと斬新な音のアイディアが奇跡的に噛み合った、
ちょっと他にはないオモロいサウンドを聴かせてくれます。
ジャケットのデザインもGOOD!(SPA by 佐々木敦)
チープでスカボコした打ち込みと飛びまくる電子音に乗せ、
グラインド・オーケストラの中屋浩市、元ボアダムズの吉川豊人、スパズマムの
吉田ヤスシといったアホアホ・マンが絶叫&つぶやきを繰り広げる
恐怖の脳ミソ爆破アルバム。俺たち電波系?
(CDジャーナルby小暮秀夫)
テクノもオルタナも超越しまくりのエレクトロニクス・デストロイヤー、
ナスカ・カーの1st。
バッファロー・Dの山本ムーグ氏も賛辞を寄せる何でもありの派茶目茶具合が痛快。
異端児ぶり大発揮!!!(ぴあ関西版)
ほんとに”西の電気グルーヴ”かと疑ってみたらば、オツリが来るくらいに大笑い。
スパズマムやG・オーケストラのメンバーによる3人組(元ボアの吉川もいる)。
テクノポップや宅録的なお手軽感を土台に、
アホ・ジャンプのK点をどこまで越えられるかに命かけてる感あり。
あえて比べるなら、一番近いのは最初期の電気・・・・・
あ、これじゃ卓球に悪いな。なにせアホ一色なんで。(TV BROS by 青木優)
93年までボアダムズのヴォーカリストとして活動していた吉川豊人が参加するグループ、
ナスカ・カーがデビュー作「電波潮流」をリリース。
作り込んでるけど、チマチマした計算を感じない変形ロック。
聴きやすいですよ。(ナゾが深まるタイトルと、考えるまでもなく楽しめる
サウンドの全12曲。中学生フレイヴァあり。
(ASAYAN by お猿の音楽情報社)
サンプルカセットを一聴して、
はっきりいって困った。ひとクセもふたクセもある彼らの音をどう説明したら
いいのかわからなかったからだ。
プレス資料によれば、当初のコンセプトは、トランス・テクノ&温泉ダブ・ボーカル
だったとか。とにかく、チープな打ち込み&電子音にのせ、
3人の男が頼りのない絶叫(ときにラップOR念仏風)を繰り返すアルバムである。
でもどこかポップだったりするから・・・もうわからん。
ちなみにメンバーは、グラインドオーケストラから中屋浩市と吉川豊人(元ボアダムズ)、
スパズマムから吉田ヤスシ。オ、オレは決して嫌いじゃないっスけどね。
(What's in ESレビューより)
”西の電気グルーヴ”という評があるようだけど、怒りまっせ。いや、どっちもが。
日本は狭いから大体みんな同じようなことを考えてる、というのが間違いだと
いうことが分かる。ニューヨークとシカゴの音違うでしょ?
あれと同じで、ぜひともこのまま独自路線を推し進めてほしいものだ。
あえて言えば、MOOGを表紙にした「グランド・ロイヤル・マガジン」っぽい感じ。
(GROOVE)
山本精一をして”反則技”と言わしめた、関西仕事いっぱいの
へなちょこテクノ・ユニット・デビュー。
一応はテクノの体裁は保ちつつ、その実何も考えてない(であろう)
30男2人のシャウトがねちっこく絡み付くその音を、カテゴライズなしでは
音楽を聴けなくなったヤツこそ耳傾けろ。でも何がしたいんだっ。
(サウンド・アンド・レコーディングマガジン)