全話リスト&一口メモ


 1.壁ぬけ男 脚本 上原正三 監督 飯島敏宏   第1回目作品、娯楽作品の皮を被っているが、何かいたたまれない話。   ところどころ明るいシーンは取って付けたのがまるわかり。
 2.人喰い蛾 脚本 金城哲夫 監督 円谷一   自動車業界競争に絡んだ犯罪物。蛾にチラス菌を植え付け狙った人間を溶かす。   これ以来どうも蛾を見ると気色悪くてしょうがない。
 3.白い顔  脚本 金城哲夫・上原正三 監督 飯島敏宏   火傷がもとで顔を包帯に隠している精神的に閉じた博士が、娘に近ずく男を   レーザーガンで焼き殺す。エンディングロールが凝ってますな。
 4.恐怖の電話 脚本 佐々木守 監督 実相寺昭雄   小笠原返還に伴い、隠した軍用金の独り占めを企む男が、超音波を熱線に変え電話   で送信して戦友を焼き殺す話。この頃の桜井浩子はよかった。だが、この時目を付   けていた実相寺に後日脱がされる羽目になる。
 5.死神の子守唄 脚本 佐々木守 監督 実相寺昭雄   胎内被爆の妹にスペクトルG線を開発する為、兄は狂った人体実験を続けていた   という話。その兄、草野大吾は岸田森の六月劇場の役者。戸浦六宏等その手の役者   がぞろぞろ出演。ATGの映画を観ているような気分になる。
 6.吸血地獄 脚本 金城哲夫 監督 円谷一   事故のショックで吸血鬼の呪われた血が復活。恋人はそんな彼女にエサを与え続け   ていた。ひたすらいたたまれない話。地方の温泉旅館がいい味を出していた。
 7.青い血の女 脚本 若槻文三 監督 鈴木俊継   孤独な老人の殺意を忠実に実行する殺人人形の話。結局何だったのか解らずじまい   に終わった。本当にイヤな気分になるナイスな一本。
 8.光る通り魔 脚本 上原正三・市川森一  監督 円谷一   公団汚職の詰め腹を切らされた男が、怪人になっても、本能で理想の女性に   ストーカーとして付きまとう話。遠藤周作の“沈黙”が渋い。
 9.散歩する首 脚本 若槻文三 監督 小林恒夫   死人を生き返らせる実験の為、人を脅かして事故を起こし死体を集める男の話。   アベックが飲んでいたプラッシー(米屋でしか売ってなかった)が懐かしい。昨年   神戸の事件があった時キッズチャンネルが放送したのは素晴らしい事だと思う。
 10.死を呼ぶ電波 脚本 福田純 監督 長野卓    電波を使って父親の復讐を遂げようとする男の話。ナスカ・カーのサンプルネタ    。男はウルトラマンのぬいぐるみに入っていた古谷敏。
 11.ジャガーの目は赤い 脚本 高橋辰雄 監督 小林恒夫    ホログラフィーを使った誘拐事件の話。清川新吾がいい味を出している。    特撮セットの作り物臭さが最近のバーチャル物に近似しているのでいい感じ    かなあと。
 12.霧の童話 脚本 上原正三 監督 飯島敏宏    土地開発反対の老人達により復活した落武者の亡霊の話。この時の少年が高野浩    幸(バロム1の健太郎)おじいちゃんはメフィスト兄。昨年ウルトラマンティガ    にも高野は出ていたが、思いきり老けていた。
 13.氷の死刑台 脚本 若槻文三 監督 安藤達己    科学者に拉致されて人体実験を受け冷凍人間になってしまった蒸発サラリーマン    の話。現代版浦島太郎。救い様のない話。こんなのばかり書いていると本当に気    が滅入る。
 14.オヤスミナサイ 脚本 藤川桂介 監督 飯島敏宏    睡眠学習をネタにしたお話。まだ小学生の頃、金持ちの息子が睡眠学習機を買っ    たが、やっぱり寝ているだけでは成績はよくならなかった。寝るだけでやせると    か、視力が上がるとか、何時の時代もこういうものは我々をワナにはめる為に待    っている。だまされてはいけない。
 15.24年目の復讐 脚本 上原正三 監督 鈴木俊継    死神博士天本英世は戦後24年たった今も一人で戦争を続けていた。横須賀、    アメリカ兵、サイケ女、当時の風俗が忍ばれる。まだ横井さんは帰ってきて    なかった。
 16.かまいたち 脚本 上原正三 監督 長野卓    まじめで、おとなしくて、いたちの様なオドオドした目の孤独な自閉青年による    理由なきバラバラ殺人。彼は、早稲田のジャズ研だった。
 17.幻の死神 脚本 田辺虎男 監督 仲木繁夫    これは全然面白くなかった。しくしく。
 18.死者がささやく 脚本 若槻文三 監督 仲木繁夫    地下銀行組織にはめられた男の話。妻は“墓場から呪いの手”の牧紀子。
 19.こうもり男 脚本 上原正三 監督 安藤達己    殆ど江戸川乱歩の世界。(怪人二十面相のほう)このコスチュームは後、団次郎    が着たBD7の二十面相の衣装そっくり。
 20.殺人回路 脚本 福田純・市川森一 監督 福田純    コンピューターにプログラムされた殺人。    ウルトラマン岩本博士VSミラーマン御手洗博士VS悪代官神田隆
 21.美女と花粉 脚本 石堂淑朗 監督 長野卓    熱帯でとれる花を使って女を無差別に殺していく女の話。この頃はまだ風俗とい    えばトルコでした。
 22.果てしなき暴走 脚本 市川森一 監督 鈴木俊継    車に仕込んだ神経ガスによってハイウエイ大パニック。これも犯人が誰だかわか    らない不条理作品。
 23.呪いの壷 脚本 石堂淑朗 監督 実相寺昭雄    戦時中開発されたリュート物質を使った性格の歪んだ男の犯罪。京都ロケ第1段
 24.狂鬼人間(欠番扱い) 脚本 山浦弘靖 監督 満田かずほ    別文参照
 25.京都買います 脚本 佐々木守 監督 実相寺昭雄    人気の実相寺作品。ここ15年くらい近年になってからの評価が以上に高い。芸術   祭に出す予定の脚本を流用したらしい。
 26.ゆきおんな 脚本 藤川桂介 監督 飯島敏宏    これって、ウーと雪ん子の別バージョンですか。
 

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