月光とピエロ
  
U.秋のピエロ 

     堀口 大 作詞
     清水   脩  作曲


合唱 :さだ男声合唱団(さださんが1人で4パートです)
指揮 :藤田貞智

             
   泣き笑いして 我がピエロ
   秋じゃ 秋じゃ と歌ふなり
   O
(オー)の形の口をして
   秋じゃ 秋じゃ と歌ふなり

   月のようなる おしろいの
   顔が涙を ながすなり
   身過ぎ世過ぎの ぜひもなく
   おどけたれども 我がピエロ

   秋はしみじみ 身にしみて
   真実 涙を 流すなり


秋のピエロは昭和23年の
第1回全日本合唱コンクールの課題曲です

おどけた衣装、こっけいな身振りの奥に、悲しい一面を見せるピエロ、
愛すべき私の姿です。
月のようなるおしろいの 顔が涙を流すなり 
を PP(ピアニッシモ)で しっかり歌いたいです。

  
生業としてピエロを強いられる悲しさと憤り。
  生活のためとはわかっていながら、
  常にやりきれない気持ちに苛まれる。心からの涙。

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