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序章 旅立ち 【TEXT TOP】
〜GoodMorning,Vietnam!

最近、冒険がしたい。
そこで今夜は予定を変更して我が人生における最大の冒険の一つである伝説のベトナム旅行記(ベトナミーズ・アドベンチャー)を本邦初公開することにする。

あれは、そう忘れもしない5年前の夏であった。
俺達は学生の特権・サマーバケイションをどのように過ごすかの計画を練っていた。
夏といえばシーサイド・ブルー。
しかも夏・海・ギャルの三段論法が打ち出す魅力により計画は半ば海に決まりかけていた。

しかしである!
一人の男(体重・0.1トン)が断固拒否の構えを崩さなかったのだ!何故か?その答えは明白である。
我々全員が同じ回答を心の中に思い浮かべた。

「やべえ、こいつ水着になるのが嫌に違いねえ!」
そしてこうも思った。
「ふざけんな、デブオ!」

しかし、そのようなことを思ったところで我々日本人はなかなか口に出せないもの。そこで俺達は回りくどく某デブオを説得しようと試みた。
しかしロサンゼルス出身の彼は断固として主張を崩さず、終いには「山あんじゃん!山行こう、山!」というセルフィッシュな主張まで繰り出す有様だった。
その時である。ふいに業を煮やした一人の男(通称ハヤブサ)が彼にこう言い放った!
「お前、アマレス水着で泳げバカ!」

この瞬間、海はご破算となった。我々は成案が得られぬまま解散し俺は夏休みをプレステと過ごさなければならない予感でいっぱいだった。
ところが、その晩ハヤブサからこんなメールが入ってきた。
「俺、一人でベトナムいってくるわ!」
俺は驚愕した!そして同時にこう思った。
「グッドモーニング・ベトナム!(僕もベトナムに連れてって!)」

そして、この熱い思いをそっこうハヤブサに電子メールで送りつけた。すると数分後、返信がありそこにはこう記されていた。
「今年の夏は、あつくなりそうだ」
こうして2000年・夏俺達は男二人でベトナムに旅立つこととなった。ちなみに俺は初海外・初飛行機というナイス田舎者っぷりであった。

「ラピュタは現代人が忘れかけている宝島の象徴なんですよ」
                                     −宮崎駿・談
発展途上国・ベトナム。天空の城・ホーチミン。そんな思いがいやおう無しに沸いてくる。
そして1ヵ月後、二人のパズーは小さなリュックに勇気と地球の歩き方を詰めて飛行機に乗り込んだ。
もちろん初飛行機の俺はスッチーにちょっと興奮した!
あの時、俺達は確かに雲の上にいた。


  出発前のパズー達(左はハヤブサ先輩)

続く

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