ジャズマウスピース界の重鎮とも言うべきオットリンクから突然ニューモデルが発売された。その名も「RG」。メタルとラバーの両方が同時に発表されている。その外見は細身でシルバーフィニッシュと今までのオットリンクの流れからは考えられないような突然変異である。素材はステンレスのサテン仕上だが、バビット社ではゴールドサテンの別注も受け付けているようだ。ルックスにおいては同じバビット社から出ているマイヤーのメタルを彷彿とさせるものがあるし、ラーセン的でもある。
軽く吹いてみた印象では、ルックスの通り、スーパートーンマスターよりも澄んだ軽い音になっている。音質の傾向はラーセンメタルの1Mくらいのイメージが近いと思う。しかもラーセンほど泥臭さも少なく、カラっとした明るいサウンドだ。仕上げは特によくもなく悪くもなくまあまあだ。何に使うか悩むところだが、抵抗感がキツくなく、音程も取りやすいので巷で良く言われる「メタル入門」によい、ということになるのだろう。ビーク部分の黒い樹脂が分厚くて、レベルエアみたいな違和感を感じる。これは慣れでなんとかなるだろうが・・・・オープニングは108,118,128の三種類のみで、STM(スーパートーンマスター)で比較すると7*,8*,9*くらいのものか?テナー専用。
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