良質なハードラバーマウスピースでお馴染みのマーマーデュークからソプラノ用が登場した。かなりの自信作とのことで、早速試奏させていただいた。
外観はいつものようにシンプルで特徴的なものではないが、サウンドで勝負!といったところだろう。
早速吹いてみる事にする。近年多いオープンなサウンドのマウスピースとは違い、コンパクトな「かわいい」感じの音がする。これはパワーが入らないとか、ヌケが悪いとかの意味では無く、むしろソプラノらしさを強調できるマウスピースだと言えよう。(筆者の好みでは太すぎるサウンドは、あまりソプラノらしくないのではないかと常々思っている。)
カーブドソプラノに合わせてもとてもかわいらしい音で、アコースティックな環境でとてもいいマッチングになると思う。
もちろんストレートのソプラノでも良く合うし、ビンテージ系でも現代のマウスピースとしては違和感が少ない方だと思う。
上質なハードラバーを使用しているとの事で、そのせいか耳を刺すような響きは皆無だ。
パワフルに吹きたい向きには最適とまでは言えないが、造りも良く、かなりのハイプレッシャーまで耐えられるので、エレクトリックな環境や、大音量のバンドでも困るというような事態にはならないだろう。
ソプラノでとにかくデカいサウンドを吹きたい人には合わないかもしれないが、ウォームかつヴィンテージライクなソプラノサウンドを求める人にはうってつけだろう。初心者から上級者まで吹きやすいマウスピースでもある。
使ってみたい環境だが、やはりこのマウスピースにはアコースティックなジャズシーンが一番良く似合うと思う。
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