Saxworks vs Dukoff

左より「Dukoff D8」「SAXWORKS」「Dukoff P8」「LAsax」

左より「Dukoff D8」「SAXWORKS」「Dukoff P8」「LAsax」

造り

SAXWORKSの圧勝。くらべるまでもない。基本的なサイズなど設計はほぼ同じ。

SAXWORKSのオープニングは一種類だけだがDukoffのD8に準ずると考えて良い。フェイシングはSAXWORKSのほうが若干ロング。しかし吹いた感じはD6くらいに思えるほど抵抗が無い。

音色

SAXWORKSとデュコフ。一般的にマウスピースと考えるとSAXWORKSのほうがバランスがいいだろう。しかしここに「デビッドサンボーン」というファクターを加えると話は単純ではなくなる。「どっちがサンボーンに近付けるか?」だ。サンプルを聞いてもらいたい。若干SAXWORKS の方がブライトか?今回はいつものソロ演奏ではなく、ファンキーなバッキングのものと、バラード調のモノを二種類用意した。どっちが近いかは聞いて判別してもらいたい。(どっちも近くないなんて言わないで下さい(T T))、サブトーンに限ってはDukoffの圧勝のようだ。マイクはピンマイクなので音色はもう一つですが、AKGを貸し出してしまっていたので、御勘弁を。

<Ballad>

SAXWORKS

Dukoff D8

<Funk>

最近筆者お気に入りのDukoff代用、LAsaxも参加させてみました。

SAXWORKS

Dukoff D8

Dukoff P8

LAsax

コントロール

SAXWORKSの圧勝、と思われがちな分野だが、筆者のスタイルでは全般的にはDukoffの方が吹き易い。リードミスなどのエラーはさすがにDukoffの方が多いが、息のコントロールの点ではSAXWORKがあまりに軽く鳴り過ぎて困ってしまう。硬いリードだと音色も硬く感じるので、筆者が使うならもうちょっとオープニングを拡げたい(でもそんなコワイことようしません)初心者が気に入るのは圧倒的にSAXWORKSだろう。メタル入門者でも大丈夫なくらいのコントロール性だ。

リガチャー

SAXWORKSの特殊なリガチャー。変なようだが、実にリードが良く振動する。これと付け替えるとあれほどリードを振動させていると思っていたハリソンですら、若干硬質なサウンドに聞こえてしまう。これはできれば市販して欲しい。戦後のチンドン屋のクラリネットがリガチャーなんかなくて輪ゴムで竹ベらをくくり付けて吹いた、という話を聞いた事があるが、以外とそれは良かったのかもしれない。ちなみにサンボーンのように一本だけだと、凄く鳴ってファンクなんかでは気持ちが良いが、バラードなどで微妙にコントロールするにはキャンディのように全部付けた方が安定する。

Home   tenor  alto  soprano   bbs  link  mail