アメリカは西海岸カリフォルニア州からのマウスピースである。素材は半透明の樹脂だがメタルのバージョンもある。樹脂はポリカーボネイトである。
サイドレールが異様に太く、リードを付けても隠れない。NEW YORKのビンテージマウスピースをカヴァーしたと言うことだが、吹いた感触はあまりそういう感じもしない。
作りは非常に丁寧で仕上げも相当なレベルだと言える。音は太く、低音は充分に出るのだが、コレというキャラクターには欠けるサウンドだ。音程は非常に正確で、さすがに現代のマウスピースだけのことはある。
フラジオ域の出しやすさは抜群でラバーのマウスピースのなかでも断トツだろう。全体的に「もあっ」としたサウンドで、アンサンブル指向。やかましくはなくボリュームの欲しいプレーヤー向けだ。
サブトーンの太さは相当なものがあるので、テナーにはいいかもしれない。ジェイクのハンドメイドに似たようなルックスだが、ジェイクに比べると全体的にマイルドなサウンドを持ち、ボリュームは同等以上出る。
ある程度ウデがないと面白みの出ないマウスピースなのはジェイクと同じ。ぶっきらぼうにならないよう気をつけよう。
July/2002
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