Runyon(Metal)

ラニヨン（メタル）　日本未発売＄150程度

細身の柔らかいラインがなかなか美しいマウスピース

ちょっとロブナーにも似ている。

音色は柔らかく、細めであり、メタルらしさはあまり感じられない。

仕上げの精度はあまりよいほうではないが、

音の柔らかさはオットーリンクに匹敵し

ボリュームはセルマーメタルに近い。(大きな音は出ない）

バッフルは低いが、チャンバーの幅が相当せまいこともあって、

細い音ながらも結構スピード感のある音作りができる。

セルマーメタルではちょっと大人しすぎるし、

ヤナギサワ、ラーセンではややうるさい人とか

ビッグバンドのリードなどにもいい。

ちょっと詰った感じもあってそのへんが現代的なメタルとは一線を画す。

ラバーのように使えるメタルとしていい味の存在だと思うのだが・・・

あまりに尖った形とクロムメッキのせいでリガチャーがすべりやすい。

マーク6なんかにもベストマッチングだが、ヤマハ、キングなんかにもいいと思う。

パワーはないがなめらかなのだ。

ボリュームは出ないが、ミスの出にくい太いレールの安定指向だ。

左から「ラニヨン」「ベルグラーセン」「ヤナギサワ」

ラニヨンはスリムだ！

RunyonSpoler(Metal)

ラニヨンスポイラー（メタル）　日本未発売＄160程度

7

ラニヨンのメタルの中で”スポイラー”という構造で

ハイバッフルの明るい音色を実現したモデル。

通常ハイバッフルの場合は別に削らないとだめなのだが、

これは普通のラニヨンメタルに金属板をバッフルに溶接しただけで

非常にお気軽でローコストな商品企画と言えよう。

仕上げは溶接面に段差などが出来ており、非常にラフである。

移動バッフル式マウスピースの固定版と言ったほうが良いかもしれない。

ラニヨンによるとただのハイバッフルではなく、その金属板が振動して

さらにパワーアップすると説明しているが、ちょっとまゆつば物だ

（筆者はこうゆうの大好きだが）

これが「スポイラー」

May/2002

RunyonQuantum(Metal)

ラニヨンクァンタム（メタル）　日本未発売＄160程度

7

スポイラー付き　　　　スポイラー無し

ランヨンのラインナップの中で最もハードなメタルサウンドを追求したのが

このQuantumモデルである。

取外し式のバッフルに尾ひれの付いたようなスポイラーが付属していて、

バッフルごとスポイラーを取外して使用することもできる。

音色はハードできらびやかだが、やや単調か？

パワーはすごく入るが、やかましくなってしまうことも否めない。

大編成のエレクトリックバンドなどではちゃんとヌケてくれるので悪くない。

アコースティックではちょっとやかましいだけと言った感もあるが、

マイク乗りはよく、リバーブの効いた録音なんかではよく合いそうだ。

デュコフとはちょっと路線の違うパワー系メタルというのが存在価値か？

スポイラーを外した音は個性がなくあまり魅力を感じない。

ブリルハートのNewレベルエアには非常に似ているが、こちらがオリジナルなのだろうか？

左：スポイラー装着　　　　　　右：スポイラー非装着

July/2002

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