筆者の思惑とはうらはらに、ジャズプレイヤーの中で(それもビバップで)熱狂的にファンが多く、他のマウスピースの解説と比べても、思い入れが薄いぶん文章が淡白になってしまって、愛用者からおしかりを受けることもたびたびありました。まず、「軽めの音色」については、レイキーのもつ「抜ける」高音成分は大ボリュームであっても小ボリュームであっても存在し、弱く吹いた場合に高音成分が「軽さ」を感じさせる。ということで説明不足であったようです。ただ、一人で吹いた場合に感じる低音成分も、ベースやドラムなどの重低音楽器に消されたり、マイクの特性から、中高音を特徴的に拾ってしまう結果なのか、他のレイキー使用のアーチストで筆者好みの音色のプレイヤーがいないと言うこともまた事実であります。
サックスプレイヤーには「リード、あるいはマウスピースの周辺がパワフルに振動する」のが好きな人と、「楽器本体を振動させるのが好き」というタイプがいるようです。もちろん「両方だ!」という人も多いでしょうが・・・・。例えば筆者の場合「リードはやや鳴り、マウスピース、リガチャーはやや押さえめ、楽器は鳴り」という感じが現在では好きです。レイキーの場合、マウスピース的に「鳴り」となってしまうので、好まないのかもしれません。
2007年10月加筆
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