impression : 105ー 1M
アルトでこんなマウスピースを使う人はいないと思う。105番はきわめてワイドなオープニングである。そのため太く、硬質でアルトでもテナー的な音、即ち倍音が多く荒々しいダークな音がする。セルマーのマーク7で吹くとますますテナーのようになる。キングのシルバーソニックで吹くとなめらかさが加わり、ブリリアントな音が出るが、やや低域の音が軽くなる。私はリードにバンドレンのジャバかV16の4番を使っているので、さらに硬度の高い音が出る。フリージャズやノイズをやっている私にとっては、重量感、アタックの強さ、荒々しいファズがかった音色、硬質感とともにけっこういけるマウスピースである。息の量、強さ、マウスピースを加える圧力の強さなど、演奏に覚悟のいるマウスピースである。
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