Beechler (Tonalex)

 

ビーチラー(トナレックス)¥14,000 (2001年現在)

※価格は参考定価です。

<ejiのメイン使用マウスピースです>

Ballad

Funk

ビーチラーのラバータイプにはダイヤモンド型のインレイを施したモデルがあるがこのタイプはホワイトアクリボディに黒のインレイをはめ込んだヤツである。黒のエボナイトよりカタめの、なかなかにキレのある音が出る。メイヤーの様に明るいが、もっと深みがあり、ズぶといサウンドである。チャーリーパーカー使用のブリルハート(トナリン)よりも明るめの音である。70年代ファンクのイモっぽいエネルギッシュなサウンドをプレイするには最高だ。大人数のバンドでも音が埋もれないし、ホーンセクションでもよくブレンドする。もちろんジャズにも最高に合う。吹き方によってはポールデスモンドやアートペッパーのような透明感のあるサウンドも出せ、まさにオールマイティなマウスピースである。「どれか一本だけ」というならコレを無人島に持っていきたい。ショートフェイシングがキレのよさに貢献している。最近までBAYのリガチャーを使っていたが、リガチャーハウスに替えた。より”コシ”のあるサウンドになったようだ。

1992年から使い続けているトナレックスであるが、実は2005年くらいにちょっと仕様が変わってしまっている。全体に丸みを帯びたフォルムだったのだが、ディティールが少し直線的になって、刻印であったブランド名が印刷に変わっている。音色の全体的な雰囲気は変わらないのだが、ちょっと直接的になったと言うか、端的に言えば少々カタい音になった感じがする。ボリュームは多少アップしたかもしれない。筆者的には柔らかさも持つ旧タイプが相変わらず好みであるけれども、マウスピースとしての位置付けは変わらないので、新タイプでも試奏されて気に入れば良いと思う。ちなみに筆者のリガチャーは現時点では旧セルマーラバー用のノーラッカー(にしたやつ)。

2007年10月

最近はちょっと出番が少ないが、たまに吹いてはいつも「ああ、いいなぁ〜」と思う。このマウスピースが最高なのだと言うよりも、このマウスピースで形成された自分というものが大きいのだろう。現在のバンド活動ではピッチなどテクニカルな部分が気になるシーンが多いため、現在の楽器(M6)では使用機会に恵まれないのだが、いつも持ち歩いていることには変わり無い。余談だが、筆者は中村楽器閉店前に旧タイプの予備を入手しているので、当分の間楽しめると思う。

2009年11月

最近CONNのNEW WONDERを入手してしまったので、やはりビンテージにも相性の良いこのマウスピースを再び使う事になった。今回は登場機会が多くなると思うので、この機会にほとんど穴が空きそうだったビークの黒いダイヤマークを修理して入れ替えてもらった。サウンド楽器の社長さん、いつもありがとう。あまりの仕上がりの素晴らしさに喜んで、手から落としてしまった。でもジュウタンの上で良かった!心臓が止まるかと思いました。

2010年10月


 


ARB Greatneck Original (Custom)

 

グレートネックオリジナル(カスタム)¥21,000

(スタンダード)¥15,000

※価格は参考定価です。

5

もともとNY郊外のグレートネックにあったブリルハート。ビーチラー氏はブリハートと共にマウスピース製作をしていたらしい。そしてなぜか現代に蘇った1940年代のブリルハートの材料。ブランドとしてはARBに当たるわけだが、サウンドはARBのARBEXともTONAREXとも全然違い、トナリンに近い。やはり材質の違いはあるのか?トナレックスよりもフェイシングが長く、マイルドな反応だが、パワーを入れると炸裂する。(と言ってもマイルドさは全体にあるが)トナリンと比べてはないので、なんとも言えないが、多少ボリュームも大きく息の入りも多いような気がするが、サウンドの傾向は似ていると思う。ハスキーさはトナリンの方があるように感じる。ガサツな感じは出しにくく、メロウに吹くのに適していると思う。サウンド的にはビンテージ楽器に相性ピッタリだが、昔の物ほど内径が小さくないので、現代の楽器の方がネックのコルクの相性は良い。筆者は多少アバれるトナレックスの方が広く対応できるため愛用しているが、マーク6ではなく、もっとウォームなバランスアクションとかキングなんかでパーカーを気取って吹いてみたいマウスピースだ。(これはファインチューニングが施された”カスタム"仕様で6000円高い)デッドストック材だけに売り切り、無くなったらオシマイ(2004年2月)

カスタムではないものを試奏(4*)やはりトナリンっぽいサウンドだが、若干ハードな音色。素材感の響きは非常に良いのを再認識。こんなに良い素材でビンテージ感を狙ってるのに、ボリュームの大きさはいらなかったんじゃないかな?(2008年12月)


DIAMOND INLAY

 

ダイアモンドインレイ ¥13,000

※価格は参考定価です。

意外と海外での使用者が多い黒ビーチラーのダイアモンドインレイ、アルトではケニーGやジェラルドアルブライト、スパイロジャイラのジェイ・ベッケンシュタインなどスムーズジャズ系にはかなりの人気だ。音色はラバーの中では固めでボリュームのあるものだが、非常にヌケが良い。マイヤーの方向性と全く違う方向を向いているという程でもなく、やや詰まり気味のマイヤーをスッキリと抜けさせ、パワーを増したイメージ、というのが相応しいかも知れない。トナレックスよりは全体に締った堅い感じの音で、独特の高音域が印象的だ。ハイバッフルではないので、ジャジーな雰囲気は残しつつ、抜けてくる大きめのサウンドが得られる。パワーのあるラバーをお探しの方に。そんなに暴れまくるマウスピースではないが、音程のコントロールには多少気を使うので、中級者以上にお勧めしたい。マイヤーよりも音量を欲する時、たとえば、ビッグバンドとか、エレクトリックの入ったジャズとか・・・・・あ!それでスムースジャズか!なるほど。ビバップのセッションでも音量で負けたく無い人に。(2005年3月)

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name : M.Hさん
saxophone : alto
career : 10年以上

impression : Tonalex 6S

以前使っていたDiamond InlayのS7Sに比べると、音が太くコントロ−ルも楽です。ほんとにオ−ルマイティ−ですね。でも、同時に試奏した、ARBのグレ−トネックはもっとよかったです、5万7千円はちょっと高くて手が出ませんけど。

name : saxokermit306さん
saxophone : alto
career : 10年以上

impression : Tonalex 4S

ビッグバンドに所属しています。
以前使っていたクラウドレイキー4*4に比べるとアンサンブルで浮く事が無く、かつ
しっかりした太い音色が出るので愛用しています。
コントロールも楽でピッチに神経を使わないで済むことは利点です。
使用するリードを変える事によって音色も変えられるので、セッションの時などは助
かってます。
リガチャーはレイキー用のウッドストーン使っています。


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<Beechler (Tonalex)> size(opening&facing・・・)

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sopranoalto tenor bari

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1年未満2〜5年5〜10年10年以上

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