Bari (Richie Cole)

バリ リッチーコールモデル 定価¥8,000

#7


The Recollections of Richie Cole
リッチーコール・・・・・・・う〜んなんか懐かしい響きだ。筆者が高校生のころ衝撃のデビューを果したときには、ホントにビツクリしたものだ。フュージョン全盛の当時、フォービートのビバップは絶滅寸前だったからだ。リッチーの明るくて超高速なビバップはフュージョンファンにも受け入れられて、人気も高かった。当時はノーラッカーのマーク6にメイヤーという組み合わせだったが、来日時にもらったヤマハのYAS61なんかも使ったみたいだ。ドラッグでいきなりシーンから消えてから、近年復帰はしているようだが、以前ほどの精力的な活動はない。フィルウッズの弟子なので、バラバリと吹きまくるパーカー派のミュージシャンだ。ちょっとオフザケが過ぎるが・・・・・ちなみにメイヤーにもリッチーコールモデルがある。

外見はバリのラバーでは標準のシャンク部が金属調になったデザインのものである。

バレルはメイヤーと同じぐらいの標準的サイズで、リガチャーもだいたい共用できる。

長さはやや長めである。バリもテナーやソプラノに愛用者が多く、

アルトではもう一つ人気が無いように見える。

値段の割にはフェイシングなどの仕上げも丁寧で、問題は無さそうだ。

(バリはメタルの方にバラツキが多いような気がする)

リングからハミ出している接着剤がいかにもバリらしい。細かいことは気にしないのだ!

さて、バリの普通のモデルと対比したわけではないので、それと比べる事はできないが、

非常にバリらしい、フォルテシモで凶暴に変貌する性質を持っている。

リッチーコールは置いといても、パワフルに吹きまくる人にはよい。

非常にボリュームの出る、太い音のマウスピースで、

メイヤーよりもキレ味と音色の明るさで勝る。

ただし、下品になる可能性は大で、キレイな音を求める方には不向きだろう。

ブレスのコントロールがちゃんと出来る人には、ソフトな音からファンキーな音まで

使い分けることの出来る面白いマウスピースだ。

エレクトリックのバンドでもきっちり通るが、やや泥臭さを持っているので、

オシャレなフュージョン(死語)には最適とは言えない。

とにかく大きな音で吹きまくりたい人には最適。

暴れだしたら止まらないので、一本調子になる危険性アリ。

初心者には暴れが大きすぎて使いやすいマウスピースとは言えない。

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