今年(1997)に入ってからアカイサンプラーメーリングリストに於いて
MPC2000ユーザー達によって現在のOS(1.50)への希望、提案、バグレポート
等をまとめる作業が進んでおりました。
最近になってそれも完成し最終的にアカイに送信したのですが、
どうせならばもっとたくさんのユーザーの署名が欲しいということで
ここにその全文をのせました。

結構みんな的を得た物ばかりだと思うので是非とも一度目を通して
僕宛てに知らせてもらえれば幸いです(なんと64こもあるんだなこれが)

僕のアドレス: tr-909@technologist.com

英語の原文は
http://www.ceres.dti.ne.jp/~tr-909/MPCownersvoice_e.html
に有ります。
 

27−03−99追記:
やっと(!)赤井から返事が着ました。まず
そのメールの最初を転載:

---------------------------------------------------
中島様

弊社製品をご愛用いただき、誠にありがとうございます。
回答が遅くなりまして大変申し訳ございません。

> -----Original Message-----
> From: Taiyo Nakashima [mailto:tr-909@technologist.com]
> Sent: Wednesday, March 24, 1999 5:52 AM
> To: info@emi.akai.co.jp
> Subject: MPC2000について。もう一度送らせていただきます。
>
>
> MPC2000ユーザのためのホームページを運営している中島と申します。
> ( http://www.ceres.dti.ne.jp/~tr-909/MPC2000.html )
>
> 昨年何度か同内容のメールをお送りしたのですが、サーバエラーなのか
> 届いていなかったようです。
> このたび再度送信させていただく事にしました。
> どうか担当の方へ届けて下さるようお願いいたします。

早速開発担当者の方に転送いたしました。
お答えできる範囲で回答させて頂きます。
-------------------------------------------------

と、開発担当の方から直接回答してもらえました。
以下のリストの対応する個所に追加しました。
アンダーラインされている個所がそれです)
答えられる範囲…ってのが若干気になるんですけどね。

で、す、が、
これでもう安心?って事はなくて、次の気になるメッセージが
最後に送付されていました。

尚、MPC2000に関しましては、バージョン1.7以降の
バージョンアップの予定は現在の所ございません。
何卒ご了承ください。
また頂戴致しましたメールは、貴重なご意見として
今後の製品開発の参考とさせて頂きます。

今後とも弊社製品をご愛用いただけますよう、
よろしくお願いいたします。

これって現在出回っている1.74ベータが最終版に
なっちゃうって事?そんなバカな―!
おまけに今後の参考に…とか言われてもなあ。
もし新しいMPCが出たら俺は多分欲しいけど
また使えるようになるまでに1,2年かかるんだから
今世紀中って事は絶対無いし……

(フラッグシップのS5000/6000さえまともにバグ抜きも
できん内に出荷してしまった会社だからね…ちなみに
ダンス系のドラムの音を鳴らせない、致命的なバグまで
見つかってます>S5000ver.1.10a だれかもう赤井に
日本語で知らせてあげたのかな? しかしこのバグ
ハード的なモノなんだったら新しいMPC作りはどうなるんだ?)

とほほ。みんなももう一回赤井にメールして見ましょ?
_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/
 AKAI ELECTRIC CO., LTD.
 SALES & MARKETING AKAI EMI
 http://www.akai.com/akaipro
 e-mail : info@emi.akai.co.jp
 TEL : 045(476)6941
 FAX : 045(476)6936
_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/
ですので。

これ書き終わった後で一杯「署名」貰ったから
どんだけの人がこのリストに賛同してるか
赤井に伝える方法がないんよ。各自に直接
赤井にEメールしてもらうしか。

やっぱり赤井さんにはどんだけ世界中のMPCユーザが
ぷんぷんしてるか知ってもらわんとなあ。

あ、後、勝手な予想だけどもし2000開発チームが
もうばらばらになっちゃってるんだったら
新しい機能の追加とか難しいのかもね。元ソース
解るプログラマさんがまだいる事を強く
願う今日この頃。彼がまだ居る今の内に機能追加希望の
メールおくらねば。

念の為:でもメールボムとかは絶対ダメよ。
あくまで各自赤井製品の1ユーザとして正しい態度で
ずうずうしく返事が来るまで粘るのだ。
(僕は返事が来ないのにいい加減嫌気が差して
99年に入ってから一ヶ月ごとに「サーバの不調か
メールが届いていないようですので」として繰り返し送信しました。)

-*-*-
 
 

拝啓アカイ電機 ソフトウェアエンジニアー様。
 

以下にアカイメーリングリスト(at akai@cloudfactory.org)の有志達によって集められた
御社の製品であるMPC2000への改善案及び不具合のレポートをまとめました。
これを行なう理由はシンプルです:我々はMPC2000に新しいオペレーティングシステムが欲しいのです!
もし可能ならばROMアップデートもです。
大半のユーザーはもし技術的に可能ならば1、2メガバイト程度のサンプル用ラムを
新しいOSのために使用しても良いと考えているようです。それはとてもいいアイデアだと私も考えます。
リストの中にはあくまでアイデアに過ぎず技術的に実装不可能かと思われるものもいくつか含まれています。
ですがそれら以外は我々が必要とするものばかりです。なぜならそれらは現在の標準的なものであったり
それら無しでは非常に作業が滞るものだからです。
以下にこのリストへ意見を提供してくれた代表者達のアドレスを示します。
このリストは我々全員の望みであると解釈していただければ幸いです。

sascha.balkau@kiel.netsurf.de
laice06@wgn.net
elden@btinternet.com
tr-909@technologist.com
abel@eurecom.fr
robj@mpx.com.au
rpfries@interaccess.com
jing@spacelab.net
sean@audiox.com
 

--- これより下 ---

--ディスクオペレーション--

1 Program / Sound の読み込みを複数のパーティションから可能にする
ユーザーは便利のためZipディスクを複数のパーティションに分けますが、このばあい1プログラムが
必要とするサウンドファイルが複数のパーティションにまたがることが多々あります。
もしオペレーティングシステムがサウンドが見つからない場合自動的にそのディスクの
他のパーティションからも検索してくれるようになれば手動で行なわなければならないのに比べ
実に楽になります。

2 もし1が不可能ならば 'Sound not found'表示の際にボタンを3つ追加して欲しいです。
それらは:その場で読み込みをプログラムの読み込みを中断する’キャンセル’、見つかったものだけ
読み込む’Skip all sounds'、それ一つのみを中止する'Skip sound'です。

3 複数のサンプルを同時に読み込む機能
現在の方式ではユーザーがサンプルを一つ一つ読み込んでやらねばならず、全てのサンプルが
読みこみ終わるまでの時間の大半は待つことに費やされます。とくに.sndファイル以外のフォーマットを
用いたサンプルCDロムなどからプログラムを用意するのは非常に大変です。

4 複数のサンプルファイルを同時に削除する機能
間違って違うパーティションにプログラムをセーブしてしまったときなど複数のファイルを
削除したいとき現行の方式では時間がかかり過ぎてしまいます。
ファイルネームがゴミ箱に落ちていくアニメーションはかわいいのですが上記のような
シチュエイションではあまり好きに慣れません。

5 ファイルマネージングの強化。
私は以前よりオリジナルのサンプルライブラリを構築していたのですが、それらは
多数のサブフォルダーを用いて管理されていました
例えば \samples\drums\analog\tr-909\bd.wav といった構造です。
もし読み込みだけでもこのようなファイル形態が使用可能ならばそれは大きな助けになります。

6 .wav .aiff フォーマットへの書き込み。
バージョン1.7で実現されました。

7 生PCMデータの読み込み
16 / 8 ビット、インテル・モトローラ式、周波数、モノラル・ステレオ等を手動で設定し読み込む

8 SCSI サンプルダンプのサポート (アカイのポリシーに反するのでしょうか?)
赤井からの回答:

MPC2000のSCSIはイニシエータ機能のみ動作します。
よってコンピュータとSCSI接続することは不可能です。
既存の多くのコンピュータは自分自身以外のイニシエータの存在を
想定していません。よってMPC2000がイニシエータとして動作すると
コンピュータが不安定になり、データを失うことにもなり兼ねません
ので対応の予定はありません。

# MPC2000とコンピュータを同一のSCSIバスに接続した場合の
# 動作保証はしかねますので、ご了承ください。
 

9 OSの読み込みの時にはMPC2000は自動的にJazドライブのスリープを解いて読み込んでくれるのですが、
サンプルの読み込みの時はこれを手動で行なわなければなりません。
ドライブ切り替えの時ぐらいはドライブをスリープから起こすコマンドを送信してくれれば助かるのですが。
私のS1100はそれをします。
赤井からの回答:

JAZドライブはファイルの読み書き時に自動的に
スリープ解除を行います。ソフトウエア上で特に
スリープ解除コマンドはありません。
弊社で確認したところ問題なく動作しております。
 

--サンプリング--

10 22khzまたはそれ以下の周波数でのサンプリング

11 16ビット以下でのサンプリングとアンチエイリアシング機能を無効化する機能。

12 サポートするSCSI CD-ROM ドライブでオーディオCDをデジタルに読み込む
赤井からの回答:
SCSI経由でのデータ転送の場合サウンドのモニターが
出来なくなってしまうという問題があり、使いにくい為
サポートの予定はございません
 

13  インプットthreshold をもっと柔軟に
S1100等のようにサウンドのアタックをいつも保存するようにしてほしい。
 

-- Trim mode / Sample edit --

14 MPC2000はS2000と同じサウンドエンジンを搭載していると良くいいますが、
それならばS2000の持つ機能も実装できないでしょうか?それらは例えば:
ループクロスフェイド、ノーマライズ、フェイドイン・アウト、タイムストレッチなど、
そしてなにより個々のサウンドやシーケンスを用いてエフェクトもかけて新しいループを育成する
リサンプリングです。
もしかのうならノイズ除去もあればクールです。
これらは Trim-Mode/znEDIT/Editのいずれかの場所にあれば便利です。

15 ピンポンループ (Ping Pong Loop)
いったり戻ったりするループの事です。
赤井からの回答

ハードウェアの制約上不可能です
 

16 ポジションロケータの移動に伴なって発音する機能

17 他のアカイサンプラーの用に自動的に最適なループポイントを見つけてくれる機能

18 カーソルの場所と小数点をトリムモードにいる間覚えておく
それはループのBPMが分かっているときにパラメータスクリーンでBPMを確認しながら
トリムを調節したい場合に役立ちます
赤井からの回答:
PC2000ではversion 1.0当初からカーソルの場所は記憶していますが、
OS用のメモリの都合上、小数点を記憶する事はできません。

-- Mixer page / Effects --

19 特定のキー(たとえばシフト+F6)を押すことによって複数のチャンネルを同時に選択する
一つだけ又は全部のチャンネルを選択では柔軟でない。
又はシフト+F6を押す度に次のトラックに移動するといった仕様に。
バージョン1.7で実現されました。(ShiftをおしながらPADを押す)

20 エフェクターへの外部からのアクセス

21 外部ソースを用いた(カリアーまたはモジュレイターまたは両方)リングモジュレーション

22 EB-16のセパレイトアウトへのアサイン
バージョン1.7で実現されました。

23 アルペジエイター:最近は殆どの会社が実装しています
 

-- Note Variation slider --

24 リアルタイムにサウンドに変更を与える機能

25 複数のパッドに同時にアサインする、または複数のパッドの違うパラメータにアサインする

26 ベロシティーにもアサインできるようにする

27 MIDIコントロールチェンジをリアルタイムで育成する

28 レゾナンスの連続的な変化

29 一つのパッドにつき一つにつきのコントロールチェンジしかアサインできない制限への対策

30 他のミディファンクションやチャンネルへもルート出来るようにする
 

-- Main screen --

31 ノートリピートキーをロック出来るようにする(例えばシフトキーと同時に押すことによって)
そうすればこのすばらしいレアルタイム機能の間つかえる手の数が2倍になります。
スクリーン下部にそうであることをつげるメッセージを表示すればよいかもしれません。
MPC2000 version 1.7で対応しています。
NOTEREPEATを押したまま、SHIFTキーを押します。

32 トラックの設定(ミディチャンネル、ポート、トラックモード等)をシーケンサの
走行中に変更可能にする

33 ステップレコーディング中に、例えばシフト+数字キーを押すことによってノートの
クオンタイゼイション(8部音符、16部音符など)をステップレコーディングスクリーンを
出ることなく変更できるようにする。ノートの発音長やベロシティー等も数字キーで直接
変更できるようにする。
MPC2000 version 1.7で対応しています。
F1の「TC」でTimingを変更することが出来ます。
 

34 フリーランニングトラックを一つ用意する:それは他のドラムなどの長さに影響を受けず
違う長さで走行を続けるトラック。ソロ等に便利。または

35 それぞれのトラックに違う長さを設定する:
これはシーケンサに不慣れなビギナー等に多少混乱して見えるかも知れませんが、
あるとものすごい便利な機能です。(他社の物ですがカワイQ-80等が実装していました)
それはたとえば1小節のハイハットのループの上に2小節のベースドラムループをかさねて
そのうえに8小節ぐらいの即興演奏を重ねたり出来るようにする機能です

36 複数のサウンドを同時にエディットする機能
複数のサウンドを選択し、例えばフィルターのセッティングを変えると選ばれたサウンドの
設定が全て同時に変わるような機能です。

37 トラックのグルーピング

 そしてバージョン1.31から(もっと前?)搭載されたトラックのソフトミュートを
16個のパッドを使って行える機能は、バージョン1.5になってバグもなくなり、
複数の同時になる音源をミキサーでコントロールする曲作りが一台で可能な機械として
MPC2000の可能性をいっきに広げたと思います。
(僕はずっと迷っていたMPC2000を、元河合楽器Q-80の、現MC-303のオーナーとしてそしてオー
ビタルを崇拝する者として   この機能がある事を知った瞬間購入を決意しました)
 そこで次に欲しいのは、この機能の更なる進化です。
16*4の64トラックですしMIDIアウトも2系統付いてるしでほとんどの場合必要にして
十分な贅沢なシーケンサであるMPC2000なのですが、(こいつを買った後Q-80は友達にやった)
それでもパッドを使ったミューティングは後から付け足した機能なので4つのグループの切り替
えが一つのボタンを用いたトグル式と少々扱いづらい面があります。(Q-80と同じだ)
(それでも他のどのシーケンサより使いやすいですけど)
とにかくトグル式だと一度通り過ぎて(次のグループに移って)しまうとアクセスしたい
トラックのあるグループに戻ってくるまでに3回もボタンを押してやらねばならず、
あまり実践的ではありません。
この問題を解決するために、僕は二つのアイディアがあります。

一つは、ずばり、「トラックのグループ化」です。
ややこしそうですが、全然たいしたことはなく、MC−303のドラムトラックのように、
一つのボタンで8個ぐらいのトラックのオンオフを一辺に切り替えたいのです。
こうすれば、いちいちドラムを全部消したい
ときに両手の指を伸ばさなくてすみます。
マルチバスミキサーのようにどのトラックがどのグループに属するか
自由に設定できれば嬉しいのですが、
それはOSの設計上もかなりめんどうくさい物になると思います。
そこで、僕が考えたのは、シーケンスのトラックを16*4(=64)で管理してトグル式に切
り替えるのではなく、トラックを8*8(=64)で管理してドラムパッドの9から16を
八つのグループの切り替え、ドラムパッドの1から8を
それぞれのグループ内のトラックの切り替えに使用するというものです。
こうすることによって一つのボタンでトグルして切り替える煩わしさともおさらば出来ますし、
一石二鳥の良い方法じゃないでしょうか?(自分で言うのもなんですが。)
もっと細かく記述すると、パッドの9が第一の(またはAの)グループに対応、パッド10が第
二の(またはBの)グループ に対応するわけで、パッドのみを押してそのグループの選択
(表示の1−8トラックが9−16、17−24等に切り替わる)し、
他の何らかのボタンと同時にパッド9−16を押すことによってそのグループの
一括オフを行うわけです。
その際グループ名の表示はA-1,A-2,B-1,B-2・・・D-2のようにするか
トラック1、9、17、25、33等境目に在るトラックの
名前を表示するようにすれば新しく名前を入力する手間も省けますし。
とりあえず比較的簡単に(データの構造体を換えずにすむ−互換性の心配もない)
実装できる大きな進化だと思うのですが
ちなみにぼくとしてはシフトまたはパッドバンクキーを押しながらグループ名のパッド
でグループごとのミュート (そのあいだも各トラックの設定が保存されていれば=
その間にトラックの組み合わせを変えたりしてグループのミュートを解除したらまたすぐ
復活できるようになっていればもう文句無しです。)とか
ファンクションキーとパッド同時押しでそのトラックのソロとか出来れば最高です。
(現在あのスクリーンからはできない)
 

でもそのあいだパッドバンクキーの上の4つのLEDがあまっちゃってもったいないですよね?
そこでこの次に述べる機能と一緒に搭載できればまさに鬼に金棒です。

もう一つは、「シーンメモリー機能」です。最近のデジタルミキサーなんかに
ついてるアレです。
せっかく付いてるのに演奏中はあまり活用されないニューメリック(数字)キー
を使ってシフト+1−9で自由に9つのシーン設定(トラックのミューティングの情報だけで十分)
を行き来できれば かなり便利になるのでは。
でも僕個人としては9つもいらないので4つにしてパッドバンクキーでも
4つのシーンを自由に行き来できればもう無駄無しの完璧な実装ではないでしょうか。
 

38 クオンタイズ等のエディティング機能をシーケンスに対して使用したあと範囲指定が
デフォルトの値に戻るほうが使い易い
 

-- MIDI --

39. MIDIコントロールチェンジ情報(フィルター、音程など)の外部送信。
それによって外部シーケンサとの提携がしやすくなる。

40 MIDIクロック信号を両方のMIDIポートから出力できるようにして欲しい。
最近は殆どの機器がそれと同期が取れる事を活用できるようになる。
(LFO、ディレイタイム、組み込みシーケンサ等)
MPC2000 version 1.7で指定できるようになっています。

41 'Wait for MIDI play'のオン、オフを選択できるようにする。そうすれば一部のマルチトラッカーや
ビートエクストラクター等の連続したミディクロックを送信する機械とも同期が取れるし
それはライブやリミックスをする際にも役立つ。
(提案:'Play'ボタンを押して'wait for MIDI clock'し、
  'Play start'ボタンで即プレイ開始するようにしてはどうでしょうか?)
PADを一度ヒットすればスタートします。
またMPC2000 version 1.7 ではメインスクリーンのcount On/OFFの切り替えが
Wait for MIDI play機能そのものをON/OFFします。
Wait for MIDI playがONの場合、CountをOn/Offすれば機能が切り替わります。
 

42 MPC-60IIはSMTPE同期モードにしたままにしてもプレイボタンを押すことによって
内部クロックから演奏することができましたが(そしてSMTPE信号が入力されるとそちらに
切り替わる)MPC2000では同期していない間に編集したい場合に毎回手動で切り替えてやらねばならず、
あまりたいしたことではなさそうですが私は一日千回以上それをする羽目になることもあります。
MPC2000 version 1.7で対応しています。

43 MIDI Bulk dump Librarian機能。これはまさにMidi Peoduction Centre の名にふさわしい機能
だと思うのですが。大量のメモリーと大容量外部記憶装置が一般的になりつつあるサンプラー
プラス シーケンサというマシンなのにどうして初めの設計段階でそれが組み込まれなかったか不思議です。
 

-- Others --

44 'Others'のスクリーン中に使用されていないサンプルを全て削除する機能が欲しいです。
それらをプログラム中に残しておくのはディスクスペースのむだ使いだしそれを手動でするのは
とても手間がかかります
MPC2000 version 1.7で「PURGE」機能がPROGRAMページに追加されています。

45 128個以上のサンプルをメモリーに読み込めるように!
(そこには128の3倍の384個以上読み込めるべきです)

46 長いサンプルがプログラムのページを抜ける際に途中で停止してしまうのはライブでプレイ
しているときにはカタストロフともいえます。それはEB-16エフェクトボードにもいえることですが、
(リバーブ、ディレイ等の設定を変える度に発音を停止してしまう)

47 MPC3000のオプションであったように外部のモニターに情報を写す機能

48 発音優先度の問題:特に数小節に渡る長いフレーズサンプルを用いた場合に良く発生するのですが、
一番最初だけ発音してその後そのシーケンスがループする度に一瞬短い発音をしたあとすぐに
発音停止してしまう事があります。これはそのシーケンスの長さを上回るリリースタイムを
設定した場合に次のシーケンスの頭にループ前のシーケンスのノートオフ信号が持ち越されてしまうために
起こる現象ですが、これを自動的に防いでくれる(又は警告をだす)機能がついていれば嬉しいのですが。

49 ドラムグリッドエディッティングー キューベイスや TR909、808等の用に

50 マルチティンバーオペレーション!

51 キーボードに音をスプレッド(広げる)機能。トランスポーズのクオリティーは関係なく。
そのためには最低2パート以上のマルチティンバー音源であることが前提となる。

52 ミューティング機能ははっきりいってふさわしくない。それらは
a)文字を中心にしたローランドのようなミューティングシステムを採用する または
b)マルチティンバー対応にしてパートごとの最低発音数を設定できるようにする。そうすれば
同時になって欲しくない音がお互いをミュートするようになる。
(たとえばドラムループやベースループ等)
これは、ハイハットのオープン/クローズ等、
同時に鳴ってはいけない音をミュートする機能です。

53 基本的な編集ツール群:ベロシティーのフェイドアップ・ダウン、ランダムベロシティー等。

54 低、中、高のインプットゲイン切り替えでも間に合っていたのだから

55 ループを自動的にシーケンスのテンポにあわせてくれる機能があればそれは
とても素敵だと思います。自動的にテンポを計算して見せてくれるのは非常に近いのですが。
より正確にチューニングもあわせられるようになれば(より細かいレゾルーション)歓迎です。

56 アドビアクロバットフォーマット以外にもHTMLやプレインテキスト等のフォーマット
でマニュアルを発行して欲しい。(翻訳者追記:日本語のマニュアルを望む人も多くいます)
 

-- OS 1.50 のバグ --

57 トラックムーブ:1。5ではこれは機能しなくなりました。トラックの名前のみ写されて
ノート情報はコピーされません。
MPC2000 version 1.7で修正されています。

58 アンドゥが稀に機能しなくなります

59 2DDのディスクを720kbでフォーマットできません
MPC2000 version 1.7 動作することが確認されています。
FORMATの画面でTYPE:を2DDに変更してください。

60 トリムモードでファイン・ループウヰンドウからレンクスバリューが入力できません
MPC2000ではLengthは表示のみとなっております。
ご了承下さい。

61 バグではなく設定変更かも知れませんが、バージョン1。31ではイベント、
コントロールチェンジの'All note off'でそのトラック内の発音中の音のみを停止することが
出来ましたが現在は全トラックの発音中の音を停止するように変わりました

62 トラックミュートのスクリーンにいる間、バージョン1.31では外部からのMIDI入力が
直前に選択されていたトラックのチャンネルに出力(スルー)されていましたが、
1.50ではこれが出来なくなりました。

63 ループされた音(例えばパッド系の音など)で長いディケイを持つものが低いベロシティーで
発音された場合フルベロシティーで発音された場合に比べ短く発音される
MPC2000のアンプリチュードのエンベロープはベロシティによって変化します。
これはこれまでのMPCシリーズとのサウンドの互換性をとり、よりドラムマシンとし

自然な発音をするためです。
ループの機能はMPC2000より取り入れましたがサウンドエンジンはできるだけMPC3000
と同じとするため、このような仕様になっています。

64 SMTPE機能がテープシンクに同期しながらMIDIレコーディングを行なおうとすると
クラッシュし、まったく機能しない。 現在私はボーカルを入れる際にはMPC-60IIに
頼らねばならない。
MPC2000 version 1.7で改善されております。

-- 以上。 --

我々はこのリストは次にMPC2000に改良をほどこすために十分な提案とアイデアが
含まれると考えています。
どうぞこのリスト作成に注ぎ込まれた我々の期待に応えて頂けるようお願いいたします。
 
 

Many thanks in advance
上記ユーザー代表、リスト作成:Sascha Balkau ( sascha.balkau@kiel.netsurf.de )

翻訳:中島太陽 ( tr-909@technologist.com or techno@music.force9.co.uk )

英語の原文は
http://www.ceres.dti.ne.jp/~tr-909/MPCownersvoice_e.html
に有ります。