MPC2000とZIPドライブ(とコンピュータ)

とりあえず(おそらく)全MPCユーザーが所有しているであろうじっぷドライブですが、
使いようによっては、各ソフトベンダーからシカトされまくっているMPCのSCSI転送をもっと
活用することができます。今までなんでリサイクル・ヱイブラボ・その他の赤井サンプラー
サポートはMPCを含まないのかくやしい思いをしてきた人は特にこのページの情報は
便利だと思います。ちなみにPCしか持ってないのでマックはよくわかりません。
PCエクスチェンジとか使えばできるかもとは思いますが個人の責任で試してください。
 
 
 

とりあえずとても大事な注意書き:

ジップディスクを複数のパーティションに分けるとヰンドウズ側で一つ目の
パーティションしか認識できないだけでなくディスクになにか書き込んだ瞬間
2番目以降のパートがMPCでも認識できなくなるとてもいやな感じの事が起こります。
すでにそんなふうにしたライブラリーをいっぱい作ってある人はPC-MPCの
データ転送専用のディスクを一枚作ることを強くお勧めします。
 
 

もひとつ大事な注意書き:

一部ではすっごい有名ですが、すべてのZIPドライブにおいて「クリックオブ・デス」
と呼ばれるものすごいやな現象が起こり得ます。
それは、突如ドライブから「カリカリカリっ、ふごふごっ」ていう感じの音がして、
その後SCSIコマンドに応答しなくなり、一度電源を切って入れ直してみると
ディスクのデータの一部(どのくらいひどくかは運次第)がアクセスできなくなる
(よーするに壊れる)というものです。
僕のはフジフィルム販売の白いOEM品ですが、買って3ヶ月以内に調子が悪くなり、
まだ一年たっていないのについに「(邦題)死のクリック」で一枚やられました。
修理に持ってくのもあほくさいしめんどいしでもうやる気無くしてますが、
(失った一年近く分のデータが戻るわけやなしに)とにかく「Iomegaのもんはどーもクサイ。」
というわけでとにかく「バックアップは定期的に!」と、月並みな結論に達してしまうのでした。
ちなみに特にMPCで使ったらってわけじゃなくて、PCで使ってもMacで使っても同じように発生します。
一度そーなったドライブって、、、やっぱ使うの不安だよねえ。いちおう他のディスクはまだ読めるのだが。

過去Iomega社にこの件で問い合わせた人はほとーんどシカトくらってるらしいです。まったく。
まあ赤字らしいからなあ・・・。人件費安い国で作ってる機械ってやっぱ好きになれんね。
かといって他に安いオルタナティブがあるじゃなし。やんなっちゃう。
(ほとんど愚痴だねこりゃ。Iomega!(それか富士フィルム!)見てたらなんか言ってみやがれ!)

おまけにもう一回
赤井電機から正式に
「MPCとコンピュータ、SCSIでくっつけちゃだめ!」
って言われました。
そういう事です。
 
 
 

1・PCとのディスクの互換性について
ご存知の通りMPC2000はMSドスフォーマットのフロッピーをネイティブに
使うようになりましたが実はハードディスクについても同じ事が言えるようです。
実際MPCでフォーマットしたジップディスクをヰンドウズ機(95とNT4で確認)に
マウントするときちんとファイルシステムを認識します。それになにかファイルを書き込んでやると
MPC側でもきちんと認識(DOS形式のファイル名で。たとえば 'LongNamedFile.wAv' なら
'LONGNA~1.WAV' として)認識されます。簡単なサウンドデータの転送ならこれだけで
用が足ります。気を付ける事はZIPディスクをMPCの方フォーマットすることです。
PC側でフォーマットするとMPCには??????としてしか認識されません。
あとは16ビットの.wavファイルならそのままMPCで読めます。ちなみに44.1khz
が原則ですが22.1KHzのファイルなんかでもMPC側できちんとチューニングを
-120にしてそのまま再生できるようにしてくれます。

逆にMPCからPCへPCMを転送したい場合はもうちょっと注意が必要です。
MPC2000ではファイルネームに21文字使用可能ですが、これはかの名器X68000
の様にMS-DOSでリザーブされていたファイルネームのあとの未使用領域をそのまま
使うことで実現されています。この領域はWindows95よりロングファイルネーム用の
ヘッダーを記録する領域として使用されていますのでMPCで8文字以上の
名前をつけてしまうとヰンドウズを混乱させることになります。
最悪の場合データが一気に失われてしまう可能性もあるので転送したい時は
絶対に8文字以内のファイルネームをつけるようにして下さい。
(多分ヰンドウズ3.1以下の場合只 無効なファイル名ですエラーが出るだけだと
思います。X68000からPCに転送しようとしたときはそんな感じでした)

ちなみにMPCのサンプルファイルは16ビット44.1KHzの生PCMデータとして
そのままクールエディット等で読めます。その際ファイルの頭にあるヘッダー数バイト
を後で消してやらないと頭にクリッピングみたいなノイズがのります。当然ループ
等の情報は失われますので .wav 形式でセーブしなおしてMPC側で再度
そのへんの設定をしなおしてやらないといけません。でも只のドラムループなんか
だったらサンプルエディットのスクリーンでループをオンにして FIT ボタンを
押してやるだけですんでそんなに時間がかかるとは思いませんが。

ちなみにヰンドウズ様のサンプルエディターならおもしろいもんが山の様にあります。
ヱイブサージオンなんかはバージョン2になって以来16分音符ごとに刻む機能や
デモ版でもセーブできたりといたれりつくせりになりました。リンクのページ
に詳しいことは書きましたんでそっちも見て下さい。もはやリサイクルいらずです。
(ほかにもストンパー作者のリトルドラマーボーイ何かもええもんです)
(ヱーブサージオンたったの15ポンド(だいたい3200円)ですんで
登録してあげましょうね。その時「MPCユーザですけどそのままMPCで読める
.SND 形式のファイルを直接書けるようにしてくんないかな」みたいなメッセージを
込めるのを忘れないように。)
 
 
 

これでZIPディスクをより活用できますが、PC用とMPC用に2台もドライブ買える
人は少ないと思います。(そーゆーりっちな人はこれ以下読む必要ないです)
そこで僕はちょいと裏技ちっくにむりやりつないでしまいました。これ以下の事は
結構普通じゃない使い方ですんですべて各自の責任で行なって下さい。

始める前の注意:
スカジーケーブルの抜き差しはいつもマシンの電源を切ってから行なうべきです。
本当かどうか定かではないですがアカイのサンプラーはスカジーのヒューズが
飛びやすいなんて耳にしますし。
 

とりあえずうちのはTXマザー、MMXペンティアム200マシンにアダプテック2920の
PCI SCSIカードのOEM版が刺さってます。他のシステムでも以下の方法がつかえるかどうかは
わかりません。でもSCSIのハードディスクから起動してるとか他にも大事なデバイスが
ZIPドライブと同じSCSIチェーン上にいるんだったら止めといたほうがいいかも or 最低限必要な
バックアップはとっておくべきです。(うちはSCSIポートにつながってるのはZIPとCD-Rのみです)
 

1・ケーブルをつなぐ
まずマシンの電源を落として ZIPのターミネータをオン、IDを5に設定します
そしたら一方のポートをMPC、もう一方のポートをPCにつなぎます。
どっちのポートかは問題になりません。電気的には同じもんですので。
これでジップドライブの部分で重なる二つの別々のSCSIチェーンみたいな
感じになります。

追記:なぜか、色々繋ぎ変えた後、ZIPのターミネータはオフの方が
安定するようになりました。コンピュータは良くわからんです。
 

まず問題になるのは本来ひとつのSCSIチェーンにはコンピューター(イニシエータ)はひとり
しか居ないもんだと普通みなされてることです。ですがとりあえずMPC2000は
ディスクモードでない限りSCSI関係のコマンドを一切発行しないようですので
まずZIPドライブの電源を入れた後MPCを起動し(ぼくはいつもフロッピーから起動してます。
うちのZIPはなんかしょっちゅう調子悪くなってOSの読み込みを失敗するので。)
必要なプログラムだけ読み込んでメインモードに移行しておきます。そのごPCの
電源を入れます。BIOS初期化後ZIPドライブだけがなぜか認識されるはずです。

そのご95/NT用のジップツールスを読み込ませジップドライブがうまくマウンとされたら
多分成功です。そのままMPC2000でジップをフォーマットしPCでファイルシステムが
認識できたら試しになにか.WAVファイルをコピーしてみます。MPCで読み込めたら
大成功です。後はブレークビーツいじりに好きなだけはまり放題です。
上記のディスクの互換性についてとあわせてファイルネームにだけはきをつけましょう。
 

でもぼくはこの方法でアクセスするのはそれ専用のディスクのみでMPCで
一曲作り終えたらMPC用のディスクにセーブするようにしてます。
あとはもしなにかおかしくなったら一度ディスクを吐き出させて(いじぇくとボタンで)
PCに一度認識させ(ディスクが入っていませんと一度言わせる)、その後
もう一度入れなおすとだいたい直ります。ただ死ぬほど大事なのは
絶対に同時にアクセスさせない事です。とりあえず
MPCがわのスクリーンに'SCSI NOT READY'がPCがわで読み書き中
出てくるのでなんらかの安全策がOS内部でこうじてあるのだとは思いますが、
注意するに越したことはないです。

ちなみにこんな感じでコンピュータ内部のSCSI CD-ROMドライブをMPC2000で
使ってるつわものも居るらしいです。すごいですな。
 

それではたのしいビートハッキングを。
 
 
 
 
 

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