LYNYRD SKYNYRD ALBUM LIST
( Vocal : RONNIE VAN ZANT )
太字は moto のおすすめ曲です(
太字はとくにおすすめ!)

1973  PRONOUNCED 'LEH-'NERD 'SKIN-'NERD
  1.    I AIN'T THE ONE
  2.    TUESDAY'S GONE
  3.    GIMME THREE STEPS
  4.    SIMPLE MAN
  5.    THINGS GOIN' ON
  6.    MISSISSIPPI KID
  7.    POISON WHISKEY
  8.    FREE BIRD
南部のロックバンドの勢いに注目した アル・クーパー が
1973年 MCA の下に設立した 「SOUNDS OF THE SOUTH PRODUCTIONS」
より発表された LYNYRD SKYNYRD のデビューアルバム
彼らは1970年、1971年とアラバマのマッスル・ショールズでデモレコーディングを
行っているが それが発表されたのは1978年のこと( FIRST AND ・・・ LAST )

「I AIN'T THE ONE」 で南部風に野太く歌ったかと思えば
美しいメロディのバラード 「TUESDAY'S GONE」や
哀愁をさそう曲 「SIMPLE MAN」 もあり
彼らの魅力が十二分につまった名作ぞろい
7人編成でありながらまとまった演奏、アレンジが素晴らしい

ラストの 「FREE BIRD」 は彼らの代表曲でもあり ロック史に残る名曲 だろう
9分の収録時間のうち後半半分がトリプルギターによるギターバトル
空にはばたく鳥を連想させる自由奔放な豪快な演奏は
他では決して聴くことはできないであろう


1974  SECOND HELPING
  1.    SWEET HOME ALABAMA
  2.     I NEED YOU
  3.    DON'T ASK ME NO QUESTION
  4.    WORKIN' FOR MCA
  5.    THE BALLAD OF CURTIS LOWE
  6.    SWAMP MUSIC
  7.    THE NEEDLE AND THE SPOON
  8.    CALL ME THE BREEZE
「SWEET HOME ALABAMA」「SWAMP MUSIC」「CALL ME THE BREEZE」など
カントリー色の強い曲にロニーの暖かなボーカルがよく似合う

ニール・ヤングが「SOUTHERN MAN」で南部の黒人差別を批判したのに対する
アンサーソングの「SWEET HOME ALABAMA」が大ヒットしダブルプラチナに
「WORKIN' FOR MCA」は各メンバーの演奏の見せ場も充実していて
とにかくかっこいい作品
他にもライブ映えしそうなテンポの良い曲が多いアルバムである
「SWAMP MUSIC」ではロニーならではのボーカルが聴けてうれしい


1975  Nuthin' Fancy
  1.    SATURDAY NIGHT SPECIAL
  2.    CHEATIN' WOMAN
  3.    RAILROAD SONG
  4.     I'M A COUNTRY BOY
  5.    ON THE HUNT
  6.    AM I LOSIN'
  7.    MADE IN THE SHADE
  8.    WHISKEY ROCK-A ROLLER
前作に比べてかなりヘヴィな音作りになったアルバムだが
カントリーからハードロックまでこなす彼らの力量がうかがえる
サザンロックバンドと表現するのは視野がせまいかも

「SATURDAY NIGHT SPECIAL」は映画「ロンゲスト・ヤード」に使われた曲
「RAILROAD SONG」は軽快なテンポのホーボーソングだ
(ホーボーとはアメリカ大陸に鉄道が完成したころ
汽車にただ乗りして全米を渡り歩いた放浪者のこと)
「AM I LOSIN'」ではうって変わって悲しく歌っているが
どんな曲にも心のこもったロニーの歌はマッチする
「WHISKEY ROCK-A ROLLER」はロックンローラーのイメージそのもの?
酒と女とツアーにあけくれるロックンローラー
と歌ってしまうところは爽快である


1976  GIMME BACK MY BULLETS
  1.    GIMME BACK MY BULLETS
  2.    EVERY MOTHER'S SON
  3.    TRUST
  4.     I GOT THE SAME OLD BLUES
  5.    DOUBLE TROUBLE
  6.    ROLL GYPSY ROLL
  7.    SEARCHING
  8.    CRY FOR THE BAD MAN
  9.    ALL I CAN DO IS WRITE ABOUT IT
このアルバムではギターのエド・キングが脱退し 6人編成になってしまっている
プロデューサーもアル・クーパーからトム・ダウドに変わった

音的に歯切れが悪くいまいちノリきれないのだが
「DOUBLE TROUBLE」などはサビの部分を一緒にくちづさんでしまう

アルバム全体に勢い・流れが感じられない・・・
LYNYRD SKYNYRD らしくない作品だ


1976  ONE MORE FROM THE ROAD ( LIVE )
  1.    WORKIN' FOR MCA
  2.     I AIN'T THE ONE
  3.    SEARCHING
  4.    TUESDAY'S GONE
  5.    SATURDAY NIGHT SPECIAL
         (TRAVELLIN' MAN)
  6.    WHISKEY ROCK-A ROLLER
  7.    SWEET HOME ALABAMA
  8.    GIMME THREE STEPS
  9.    CALL ME THE BREEZE
         (T FOR TEXAS)
10.    THE NEEDLE AND THE SPOON
11.    CROSSROADS
12.    FREE BIRD
コーラスのキャシー・ゲインズの弟であるスティーブ・ゲインズが
正式なギタリストとして参加した後のライブ録音
LPでは4枚組みとなり ( ) 内の曲が収録されている

すべて「おすすめ!」にしているが
ライブ盤としての全体の盛り上がり・臨場感を評価した結果です
曲に対してでなくライブパフォーマンスに「おすすめ!」してると考えてください

トリプルギター復活で音が厚くなったとともにスティーブのギターが
今までの LYNYRD SKYNYRD に無かった新鮮な感覚をもたらし
バンドの勢いも復活している
「TRAVELLIN' MAN」「T FOR TEXAS」「CROSSROAD」の3曲は
BEST OF THE REST (1982)
3枚組 BOX SET の LYNYRD SKYNYRD (1991)
FREEBIRD THE MOVIE (1996)
COLLECTYBLES (2000)
などにも収録されているがすべてライブ録音である
TWENTY (1997) では
ロニーのヴォーカルとジョニーのヴォーカル、新LYNYRD SKYNYRDの演奏
を MIX させた「TRAVELLIN' MAN」が収録されているが
ロニーのヴォーカル音源はこのアルバムから使用されている


1977  STREET SURVIVORS
  1.    WHAT'S YOUR NAME
  2.    THAT SMELL
  3.    ONE MORE TIME
  4.     I KNOW A LITTLE
  5.    YOU GOT THAT RIGHT
  6.    I NEVER DREAMED
  7.    HONKY TONK NIGHT TIME MAN
  8.    AIN'T NO GOOD LIFE
LYNYRD SKYNYRD 最後のオリジナルアルバムとなってしまった作品
1977年10月17日に発表され、その 3日後にメンバーは飛行機事故に・・・
10月15日から翌年 2月 1日まで予定されたツアー移動中のことであった

ジャケットにはメンバーが炎につつまれた写真が使われていた

新しく加入したスティーブ・ゲインズやコーラスグループ「THE HONKETTES」
の影響で音の幅も広がりハードな路線より親しみやすい曲が増えた
「WHAT'S YOUR NAME」は初期作品にみられた軽快なノリが復活
「THAT SMELL」ではドラッグは身を滅ぼすだけと歌っているが
以前「SATURDAY NIGHT SPECIAL」では銃は人を殺すだけのものと歌っており
影響力のあるロックグループがこういうことを題材にしてくれるのはありがたい
ロニーがクールに歌うからなおさら心に響くのである

「ONE MORE TIME」は1971年の作品で後に新生 LYNYRD SKYNYRD に参加する
リッキー・メドロックがドラムをたたいている(現在はギター)

スティーブ・ゲインズが 4曲作曲しているが
「I KNOW A LITTLE」はカントリー風の非常にノリの良い曲
「YOU GOT THAT RIGHT」「I NEVER DREAMED」は
ともに変則的に曲調が変わるのがおもしろい
豪快さが特徴だった LYNYRD SKYNYRD サウンドにおおらかなギターが
開放感を加えた感じがする
「I KNOW A LITTLE」「AIN'T NO GOOD LIFE」はそれぞれ
スティーブ・ゲインズの 「I KNOW A LITTLE...LIVE」 と 「OKIE SPECIAL
の中でも聴くことができる

「HONKY TONK NIGHT TIME MAN」もノリの良い曲で
メンバーのソロが充実していて楽しめる作品である


1977年10月20日
ツアー移動中のメンバーを乗せたプロペラ機が燃料切れによりミシシッピに墜落
同乗していたロニー、スティーブ、キャシー、ディーンが他界
サウスキャロライナからルイジアナのバトンルージュへ向かう途中であった
この事故によりバンドは活動停止を余儀なくされる


戻 る