明日吹く風
              弾き語り


1.広い世界のど真ん中でとにかく俺は生れ落ちた
   言葉を持った人として意思を持った人間として
   
   今、人生の真ん中あたりまぶたを閉じて振り返れば
   楽しいこと愉快なことより苦しいことの方が多い

   たとえば俺は少年のころプロ野球選手にあこがれてた
   背番号1のスーパースターが俺にとっての夢だった

   でも、学校という牢屋でいつか俺の夢は剥ぎ取られてた
   一流大学一流企業それがお前の幸せだと

   でも、俺はこうして歌っている 魂の叫びを歌に込めて
   エリートコースからははずれたでも俺は今幸せだ 


   けっして大げさに言うわけじゃない
   こいつのためなら死んでもいいと
   愛して愛して愛し尽くして激しい激しい恋をした
   
  燃え上がる炎はいつのまにか 大切なものに飛び火して

   燃えて燃えて燃え尽きて気づいた時には焼け野原


       今日は昨日の風に震えおびえて 部屋にこもっていたけれど
       明日は街にくりだし明日の風に吹かれてみようと思う

2.人は見かけによらないという 裸になればみな同じという
   馬鹿なことを言うな人は決して裸で生きてるわけじゃない

   建て前を並べ立てるなという 本音で話してみろというけど
   本音で生きて行くつもりなら頭を使わずに済むんだ 

   血と汗と涙にまみれてただ 努力をすれば報われるのか
   それならば何も問題はない この世はチャンピオンばかりだ

   誰にしてもいい暮らしがしたい そのために毎日稼ぎに出る
   車が欲しい家が欲しい 欲望は広がるばかりだ

   働いて働いて働いてもそれは決して自慢にはならない
   働かずに暮らして行けるならそれに越したことはない

   俺は明日の朝早く旅立つ 愛する人よ待っていてくれ
   いつになるかだけどきっと男になって帰ってくる


     今日は昨日の風に震えおびえて
 部屋にこもっていたけれど
       明日は街にくりだし明日の風に吹かれてみようと思う

       今日は昨日の風に震えおびえて 部屋にこもっていたけれど
       明日は街にくりだし明日の風に 吹かれてみようと思う

       明日こそ