☆エビチリ事件☆
ミーやんが最初の正式な社会人経験を送った会社。四国でも有数の大企業でした。非常にイイ会社で、残業も無く、社内食堂はうまいし、飲み会&社内旅行はいいところに連れていってくれるし、なんの文句も無かったのですが、やはり、2千人はいる工場である為になかにはかなりヘンな方々もおられるわけで。ま、2/2000と思って読んで欲しいです。1998人は普通だったわけですから。

一。エビチリ事件
ミーやんの横に新入社員君が入ってまいりました。最初こそ、よかったのですが、だんだん、オカシイ電波を出すようになって来ました。朝きて、いきなり、ブツブツと独り言をおっしゃってる。何を言っているのか全くわからない。コワイ。
ので、ミーやんも、同じ課の人達もほとんど無視しておりました。ある朝。パソコンに向かっているミーやんの肩をたたくものがいる。「なんですか?」と振り向いたミーやんに微笑んでくる新入社員君。(珍しく笑顔だよ。)
と思うミーやんに向かって、彼は言いました。
「ねえ、ミーやん。エビチリの中にエビ、何匹入ってる?」
そんなん、知るかぁァァァァァァ!

ニスキップ事件。
ミーやんがその工場に入って、始めてのメール業務。(単に、歩いて10分ほどの本館に行って、その日着た社内メールを持ってくる仕事。)同僚についていってもらって、
「後もうちょっとやから、頑張らんかいよ。」
とか言われ、遠い道のりを歩いていると、前方からスキップしながら、チュッパチャップスをなめなめやってくるオッサンがいる。
「目をそらして!」
と言う同僚の声に思わず後ろを向いたミーやんでした。2000人いる工場の中の有名人中の奇人、奴とすれ違う時は親指を隠せ。(これ、ほとんど皆実行してました。)とか、すれ違った後はつばを3回吐け。(そこまでは、誰もできませんでした。)とか言われたという伝説の男。との初めての遭遇でした。

三トッポ事件。
その工場に2年近くいたミーやんでした。ついに、あの、チュッパチャップスと、仕事の面で関わる日がやってまいりました。納期が迫ってくると、突然お腹がいたくなった、と姿を消したり、制服を忘れた、と、すごく丈の長い女物のTシャツ、(というより、パジャマの上?たしか柄はハイヒールだった。)をきてオフィスに登場されたのには参った。(噂によると、女装趣味のある人らしい。)
そして。ついに、彼が、別の工場に左遷、いや、失礼、転勤する日がやってまいりました。最後の挨拶に彼がやってきました。案の定、相変わらずの奇人ブリで、いきなり、ウチのオフィスにお菓子のトッポをほうばりながらの大登場。それを見て、引きつった笑顔の部長に「ハイ、どうぞぉ。」と、そのトッポ2本くらいを笑顔で渡した時は、ミーやん、笑いをこらえるのが大変で、ホンマに死ぬかと思いました。かみ合わない会話のなかにも、双方の安堵の表情がよく出ていて、ほほえましい情景でした。というより、ミーやん、マジでホッとしてた。だって、あいつがいたら仕事にならんもん。で、奴は、帰った。
「あ。」
片付けに立った同僚が、かなり困った表情で、言った。
「Tさん、トッポ忘れとるわ。」
・・・
おもぐるしい沈黙。仕方が無いので、社内メールで、送り返してやりました。


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