そんなに怖がらなくても良いじゃアないか。
座ったらどうかね?
第一部の事を話してやろう
このDIOが知るすべてを、な。
第一部『石仮面とDIO様』 このDIOは暗黒街に生まれて、愛だの信頼だのといった甘ッちょろい感情とは無縁の生活を送っていた。母はずっと前に死に別れ、肉親といえばダリオ=ブランドーという、容貌、知性、全てにおいておよそこの僕と近しい遺伝子の持ち主とは思えない父親が1人。この美しい僕がこの醜い飲んだくれのクズと二人で暮らす?冗談じゃァないな。日頃のうっぷんを晴らすのもかねて、父親をわざとじわじわ殺し、完全犯罪をやってのけた矢先ジョースター卿(ジョージ一世)が僕の前に現れた。これが全ての始まりだった、、、。 ジョースター卿は僕を見るなり『自分の子は無能なので有能な息子が欲しいのだ』と言いたそうにしている。まぁ、実際口に出しては言わなかったが、そのような意志をビンビン感じたのでこのDIO、息子になってやる事にする。ここのジョナサンとかいう息子、貴族としての気品に欠けるまったくの田舎者丸出しで、僕がやつの犬と遊んでいたら何を思ったか、「何をするダーッッッ!!」と叫んでいた。え?それジョーク?と思ったが紳士なこの僕はシカトしてやった。ジョナサンはうっとおしいヤツで事あるごとに僕をライバル視してきた。ジョースター卿には哀れみを禁じ得ない。あなたの血の繋がった息子はこの低落です。 でだ、覚悟したはいいが、ジョージ一世に毒を盛っているのがばれてしまった!認めたくはないがこのDIO、当時は詰めが甘かったという事だ。まったく今後の参考になったよ。もはやこれまでかと思い、せめて最後にサキエルのコスプレを!!と石仮面を装着。してみたら吸血鬼にバージョンアップ。まぁ知ってたけどね!こうなる事ぐらい!!さて、そうなったらすべきことは一つだ。証拠の隠滅!!なぁに、簡単な事だ。皆殺しにしてしまえば良かろうなのだァァッ!!!ざくざくと雑魚供を屠っていき、ジョージ一世の血をもいただいたまでは良かったが、しぶとく生き延びるジョナサンに丸焼きにされて、このDIO、出なおす事にする。 このDIOがッ!!あんなモンキーに!!この心の傷はヤツの屈辱ある死をもってでしか償えんな!しかしこのところ、どういうわけか何故か太陽に当たると肌荒れが激しくて城から出られないのでジョナサンを誘き寄せようと一計を案じてみる。具体的には目立つように一夜にして下僕を増産し街一つを支配下に置く、といった感じだ。趣味で殺人鬼とか送り込んだり過去の人間を生き返らせたりしてみた。ちょっとした余興というわけだ。 とか言ってたら、首を斬られてた。どういうわけか記憶に無い。まぁ、カラダはジョナサンの物をいただくか、なんて前向きに考えて忠実な下僕のワンチェンと船の中で待機。さて、のこのこ誘いに乗ってやって来たジョナサンに目からビィィィムッ!!よしッ!勝った!第一部完ッ!!、、、ズゴゴゴゴッ!!(船が沈み始める)なんだ!?って忠実な下僕のワンチェンが波紋に操られているッ!!まて!!『この船が沈むなんて嘘』!!、、、って言ってみたが無駄だった。 そんなわけでジョナサンを殺したまでは良いが、今棺桶の中に居るのだよ。ま、しばしの休息だ。前向きな僕は挫けたりしないぞ!!でも今は考えるのを止めるとしよう、、、。 第1部 完 |
では戻るが良い!!