released / 2003 ★ はお気に入り。 |
1.
Ambulance ★ 2.Out Of Time ★ 3.Crazy Beat 4.Good Song 5.On The Way To The Club ★ 6.Brothers And Sisters 7.Caravan 8.We've Got A File On You 9.Moroccan Peoples Revolutionary Bowls Club 10.Sweet Song 11.Jets 12.Gene By Gene 13.Battery In Your Leg 14.outsider*Bonus Track(jp only) |
7th album |
THINK
TANK 恐ろしい進化を遂げた通算7枚目のアルバム。今作を最後にギターのグレアムが脱退。もはやデーモンの楽曲の方向とグレアムの音楽性が決定的に別れてしまっていたのでグレアム脱退は衝撃的で残念だけれど、一方やむを得ないと思う気持ちもあったりします。ブラーの中でも人一倍音楽性にこだわりのあるグレアムにはブラーの音楽が変化していく中でどうしても譲れない線があったのでしょう。 ■さて、系統的には13やの流れですがそれは強いて言えばのことで、この7枚目のアルバムはデーモンの課外活動(ゴリラズ、マリミュージック、他国アーティストとのコラボレート等)の影響が色濃く現れています。 blur や 13 時代の渾沌はもはや見られず整理され洗練された音、なによりアルバム全体を通しての聴きやすさは正直予想以上でした。 ■1曲目の Ambulance からデーモンの中に神でも降臨したのかと思うぐらいの静かな名曲です。ジャンル的にはオルタナでしょうか。一番ポップな曲は間違いなく2曲目の Out Of Time でしょう。もはやブラーのポップはここまで洗練され、かつ抑えられたと思うと感慨深いものがあります。3曲目の Crazy Beat はこの静的楽曲の多いアルバムの中数少ない動的部分を担う曲。そしてブラーのグレアムの最後の曲。5曲目の On The Way To The Club は新生ブラーにおける王道雰囲気のある名曲。この曲が好きになれない人はこれから先のブラーにはもう期待しない方がいいでしょう。1〜4枚目までのアルバムを繰り返し聴いてください。6曲目の Brothers And Sisters はゴリラズみたいな曲。デーモンの裏声が余計そう思わせます。10曲目の Sweet Song は柔らかいバラード。11曲目の Jets はひねくれたメロディやロウな感じがデーモンらしい曲です。12曲目の Gene By Gene は一番かつてのブラーに近い曲だと思いました。しかし音がちょっと寂しいのはグレアムがいないから?今後グレアムの穴をどう埋めていくかが気になります。 |