ARI1010 - 元から知っていたくせに


どいつもこいつも知ってる顔して
全知全能のど真ん中の手のひらでしごく
知ってる顔でどいつもこいつもくわえこんでんだろおい
知った振りしてんじゃねえよ！あぁ！わかってんのかその意味よー
元から知っていたくせに　時間の波をどうか飲み込んでください２０世紀
元から知っていたくせに　この記憶は既に色がありません操り
元から知っていたくせに　秘密答えまたかよ何がさ

例によって目が覚めた夜明けの晩に運命を殺す筈の天井
影が誘う間のここにいる御覧なさい空想　過去　夢　思い出の入り口をかすめるまで
自分自身人として歩くただひたすら歩く　ふとくたびれ泥のついたスニーカーを見つめる
靴の紐から下際立った神経　侵略　侵攻　独り占め　この道の足音は響きすぎて耳に痛い
どこまでもアスファルトひたすらにアスファルト　コンクリ　
今年も桜が舞い散る　並木道の毛虫　足の裏に毛虫また毛虫毛虫
がとうこもどきに食われてしまうぞ　光じみ外灯　羽が生える前に踏み潰してやる
悔しかったら影を捕まえてみろ答えろ　慣れない視界にある電話って悪い知らせしか無いんだよ
叩き壊せ　車を飛ばせ　運転手やる気あるかー！
信号は全て青になる　アクセル　べた踏みのペダル下手糞！
下手糞なオルガンを弾いてやるぞー！
だから新しい歌を歌え褒め称えを笑え　太ももは禁じられたステップを踏み続ける
そして思い出す行列　戦闘にはポールを持った俺がいる
白い服を着た　着せられた少年少女　白のほうを手に持って声高らかにハレルヤ

俺ごときに召し年はありえねえ　御言葉の味方背中は汗ばんで
生だったあくびも当に腐れ果て　開いた口に詰め込めきれなかった阿呆ども
白雉　口が腐る　言葉　食卓　止めてくれ　人の形したお前誰？
吐き気　みじめ　くず　わらの意味がたいくつにしがみつく
ひざまずき夢の中で叫んだ　これは私の身体！

元から知っていたくせに　最後のパンと祈りを与えた
その手は家族の期待と祝福を　俺には這い登る水曜日　糸が切れ天竺に落ちる
落ちる度思う　ぬくもりは意外に見捨てられた思い出　運び手　何歩　千
届く事の無いオリーブの葉が　たった一つ絆
くちばしは何を求める　思い出はどこまでも惨め惨め惨め
待ち惚け　食らった虹の停泊　七日目の攻めの今夜は
黄色いシャツが良く似合う　青白くなった神経に痛みを知る事は無い
先生本当に自分が手放そうか　最後の安らかに行方　悪魔　涙を抱きしめ

性癖まみれの手の傷にツバを吐くがいい

秘密　答え　またかよ　何がさ
元から知っていたくせに　時間の波をどうか飲み込んでください２０世紀
元から知っていたくせに　この記憶は既に色がありません操り
元から知っていたくせに　秘密答えまたかよ何がさ
元から知っていたくせに
死が人を殺めるまでの間辛抱が必要です





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リリック起こし by 不治（2003/11/28(金) 01:23）