ゾーン
今日は「ZONE」。さすがに「ゾネ」と読む輩はいないぞね!? 「ゾーン」ですよ。なんか意味がある名前
なのかしら。青年期ってことかしら。ピーターパン症候群に侵された娘ってことかしら。

 大ヒット曲「Secret Base〜君がくれた物〜」はみんな知ってるはず。切なさ満開の名曲です。
曲がいいだけに何故か彼女達の拙い歌と演奏も程よく聴こえるのが不思議。この子達演奏してないもんねぇ。
デビュー当時から楽器持ってテレビ出てたけど恐ろしく弾きパクだもん。しかも口パク。デビュー曲で
「それいけビュンビュンビュン♪」ってところでみんな飛び跳ねるんだけど、ちゃんと演奏も歌もバッチりのピッチで
聴こえるんだもん。いや〜うまいねぇ〜と微塵も思わんわ。でもそんなこと関係なくいい曲は売れるのだ。
昼ドラの主題歌でおばさん達も「あの子達いいわ〜」とバカうけ。ちっちゃい子も「大きくなったらゾーンみたいに
なりたいの」と言ったかどうかは知らないがバカうけ。そして僕も「ゾーンのベースの子が大きくなったら結婚
するんだ」とバカうけ。はまった。去年の夏頃だったかな。

 でも大半のリスナーは「結局君がくれた物て何やねん!」と分からずじまい。てことはメロディの切なさだけで
売れたのかという疑問がわくが、そんなこともないだろう。そこが分からなくても「突然の転校」・「電話もするよ、
手紙も書くよ」・「二人の基地の中」といった印象的なフレーズでなんとなく切なさの中で別れを経験した幼い二人の間の友情物語というニュアンスはつかめるはずだ。叙情的な雰囲気はヒットにつながる一要因だとか。

 その次のシングル「夢のカケラ」を知ってるかい? これは「Secret Base」のアンサーソングだって。
完璧にレコード会社の商業主義だなこりゃ。便乗商法とも言う。長いものには巻かれろ戦法とも言う。
でも世間は「これだよ! これを待ってたんだ」とばかりに優しく受け入れた。でも結局「君がくれた物」は分からない。でも曲は相変わらずの切なロック。メインボーカルの子、座ってアコギ弾きながら歌ってた。まぁもちろん
弾いてないけどさぁ。しかも着物着てた。これは微妙な勝負に出たなと思ったが案の定大ヒットにはならんかった。
でもコケたというわけではなかった。曲自体はよかったからね。大サビの「大人に近づき僕は、夢を見失った♪」の
とこなんて「大サビはかくあるべし」ということを体現しちょるからね。こりゃはまる人ははまるよ。

 しかしベースの子は髪短いね。「男の子になりたかった」とか雑誌で言ってたな。「でそんなベーステクやったら
やっていけんぞ!」とミュージシャン気取りがちゃちゃを入れてきても僕が守ってあげよう。君がくれた物は
「演奏下手でも食っていける」という教訓だから。

 しかし次の曲はなかなか出ませんなぁ。今年は紅白無理だなこりゃ。長持ちしないのは世の常か・・