Bass、AGuitar、EGuitar、EPiano、Vibraphone、ブロウ系の木管楽器、Saxが良好と感じる。 特にベースは、アコースティック、エレクトリック、シンセとも、 極低音の成分が出過ぎていないため、安定感が高く、使い勝手がよい。 Stringsやオーケストラ系音色は、音は繊細、プログラムは大味で、意外と様々なジャンルに耐える。 いわゆるコンビネーション系の、ピアノ&Stringsとかといったものが非常に綺麗で秀逸。 アナログシンセ系は、表情は足りないが、出音そのものの雰囲気は出ていると思う。 Synth Leadや、波形そのままのものが面白いが、Pad、Voxは、派手目にプログラムされていて汎用性が低いものが多い。 FM EPianoは、強烈目な音が揃っている。金管やアコースティックピアノはジャズ向きか。 パーカッション類は、いろいろと入ってるので潰しが効く。 ドラムスは使い勝手が悪く、オルガンは弾くのは悪くないかも知れないが、 いわゆる打ち込み的なアクセントとして使う分には若干うるさいかも知れない。 他、いろいろと変な音搭載。
リバーブ系の効きは気持ちいいが、場合によっては無意味に奥に引っ込んで広がるので、扱いには注意。 時には切ってしまって、外部のエフェクターを使用した方が良いことも。 コンサートリバーブ類の広がりは特徴的で、うまく使えば感動ものだと思う。 ディストーションは、あくまでも補助的なもので、Clean Guitarを歪ませてもイマイチ。
エフェクトユニットは、リバーブ・ディレイバーブ系を扱うのと、 コーラス・フランジャー・ディレイ・ディストーション系を扱うのがそれぞれ1つずつ。 バスは4本あり、送り量は、FXA 1〜4、FXB 1〜4、FXB to FXAが設定できる。 各パートからどのバスに送るかを選ぶことは可能だが、送り量はバスで指定されたもので固定。 そもそもエフェクトのタイプ自体があまり多くないこともあり、あまり凝ったことは出来ない。
丁寧で深みがある。音の混ざりが良く、マスタリングしたときの圧も比較的稼ぎやすい。 単体では今ひとつと感じる音も、実際にアンサンブルさせるとバッチリに聞こえることも多い。 ミックス時は、ぐっとくる出音感には少し乏しく、割と小ぢんまりとした雰囲気がする。
波形の質はかなり高く、使えるものも多い。それと、とにかくフィルターに面白いものが多い。 ノブを使ったリアルタイムコントロールも強力。エンベロープの機能も標準的なもので必要十分と言えるだろう。 モジュレーションマトリックスの自由度が、PCMシンセにしては異様に高く、しかも24本も使える。 オーディションRIFF(音色デモフレーズ)をループ再生させながら音を作っていける点が非常に良い。
しかし、Filt Envやリアルタイムコントロールノブも、モジュレーションマトリックスで接続しなければならず、 確かに凝ったことはいろいろできるが、24本もある割にはそれほど余裕があるわけではない。 操作性の向上のために、自由なマトリックスの数を減らしてでも、固定接続をある程度設けて欲しいと思うこともしばしば。 それと、エディットバッファーが一つしかないため、エディットしたプログラムを保存せずに違うパートを本体で選択すると、 それまでのエディットが一気に失われる(^^;
シンセ系では、波形そのままをプログラムしたプリセットが存在するので、どんな波形が存在するのか把握しやすい。 Roland JVシリーズほどとは言わないまでも、比較的まとまりが良く、扱いやすい出音をしていると思う。 メインのダイアルだけでなく、Nobs Deep Edit ONと設定すると、エディット画面で4本のノブを使って値をいじれるようになる。
細かいことをしようと思うと、操作性がかなり悪い。 階層構造に全く工夫がなく、浅い階層に順番すら浅はかにべらーっと大量のページが並べてあり、 目的のページにたどり着くのが大変。せめてページをめくる専用のボタンくらいつけてくれー(心の叫び^^;)。 ドラムキットがモノラル波形、かつモノラル配置で、インストゥルメント毎のエディットなどもできない。 トランペットにリバーブ系を使うと、金属っぽい妙に嫌な響きが耳につく場合がある。 ベルパッド類が、あまりプログラムされていない。他、万能と呼ぶには足りない波形も多い。
ジャズ、広い意味でのロック等。 比較的大編成なオーケストラ系も、内蔵リバーブをなるべく薄めに使ってやってみると、意外と悪くない。 シンセ系の音が比較的充実しているので、テクノ・ダンス系も、ヒップホップ系もいけると思う。 時にはベース専用とかといった割り切った使い方もいいと思う。
ベース、アコースティックギター、フルート、パンパイプ、エレクトリックピアノなどでよく使う。 それと、欠かせないのが「Piano or Guitar」と「Strings or Choir」をレイヤーさせた音色。 これほど綺麗で繊細に出る音源は他に持ってない。 パーカッション類を、派手に響くリバーブと一緒に使うといった、便利屋さん的な使い方も多いかな。 音を作るのにも、なんだかんだ言って使うことが多かったりするかも。 困ったときのPROTEUS 2000。
オーケストラに使うハンドシンバルは、そのままだとディケイが短いけど、 コーラスと思い切り深めのリバーブとで広げてやると、殊のほか素晴らしい響きに…。 フィルターのFreqやQの値をいじるとき、 モジュレーションソースとしてリアルタイムコントロールノブが割り当てられている場合は、 実際にリアルタイムコントローラを使うか、Initial Controller Amountの値をいじらなければ、 思ったような効果が出ないので注意。
いわゆるモジュレーションマトリックスのこと。 モジュレーションマトリックス自体、パッチ式シンセをモチーフに作られたので、こう呼ぶと思われる。 ややこしくなるので、私はモジュレーションマトリックスと、ほぼ統一して呼んでいる。
E-mu用語では、呼び出してすぐ使える状態にプログラムされたもの。いわゆるパッチ。 ROMに内蔵されたパッチはROMプリセットと呼び、ユーザーが作成・保存したパッチはユーザープリセットと呼ぶ。 ややこしくなるので、私はそれぞれを、ROMプログラム、ユーザープログラムなどと呼んだりするが、 気分次第で単に音色と呼ぶこともある(^^;