Yahoo!登録によるカウント数倍増にも関わらず新たに掲示板に書き込まれたのは以前からいらしてた方ばかりという
いかにもいつも好き勝手言いたい放題でしかも言いっぱなしの「イカまよネー’s」らしい
結果が出たわけで、その元凶である当サイトの製作者兼管理人である私も
あまりのわかりやすさにビックリな今日この頃ですが皆様はいかがお過ごしでしょうか。
・・・と、冗談はこれぐらいにしておかないと本当にただのバカだと思われそうなので
そろそろ本題に入らさせていただきますか。
さて、いつもこんな調子の私がガラにもなくイキナリ表題のようなことをブチあげたのはほかでもありません。
最近予想だにしなかった方面から私に岡本真夜についてちょっと考えてみる気にさせるような
ある意味ちょっと"刺激的"な話題が相次いで飛び込んできたからです。
一つは某一般情報誌の企画のアンケートか何かで
「整形してそうなアーティスト」の第5位に岡本真夜の名前があったことです。
これに関して普段から岡本真夜について「もっと顔が良ければとっくの昔に音楽界の頂点に君臨してるのになぁ。
しかし天は二物を与えずとはよく言ったもんだね。」と発言してはばからない知り合いの某氏は
「整形してあの程度ってことはないだろ。どうせメスいれるんならもう少しはマシに・・・」
ととんでもない論理で一蹴なさいましたが (^^;; 、まぁそこまでは言わないにしろ
現在の女性ボーカルトップアーティストの中で最も「明らかにルックスから入ったと思われる男性ファン」
の割合が低いと言われている岡本真夜に対して、一方でこういう見方があったというのは正直なところ実に驚きです。
確かに近頃「最近真夜さんキレイになったねぇ」という話をときどき耳にはしましたが、
一般の方からも「整形してるんじゃない?」というある意味羨望ともとれる見方を
されるほど変わったんですかねぇ?それとも具体的にどこかが違ってるとか?
とにかく私には「以前はとにかく硬かった表情が97年以降ずいぶんほぐれてきた」
という以外の変化は感じられないんですが・・・
もし変化がホントにこれだけだったら「笑顔は最高の化粧」って言葉がいかに正しいかってことになるんでしょうけど (^^)
まぁどっちにしろ私は歌さえ聴けりゃいいんでどうでもいいんですが。
そういう意味でもっと重要な問題は「音楽誌が書かないJポップ批評2」とか何とかいう本に載ってた
真夜さんについての文章なんです。まぁ何をいまさらわかりきったことをという部分も大いにある文章でしたが。
読んでない方のために説明すると、端的にいえば「所詮男はけなげなタイプの女性に弱い。
岡本真夜はそのへんの"いかに自分をけなげな女に見せるか"というのに実に長けていて、
そういう意味で彼女が恋に悩むOLの教祖的存在と言われるのもうなずける」というような内容です。
・・・悪かったな。男は騙されやすい単純なバカで。
確かにあんたのいうとおり男はそういう女性に弱いです、ハイ。
私は中学時代に非常に苦い経験をしたんで、現実の恋愛ではこういう繊細で泣き虫な女の子はちょっと敬遠なんですが、
そういう私でも歌詞の中の世界ではこういうのっていいよなぁと思ってしまいます。
そのへんを岡本さんが計算してやってるのか本人が実際にこういう恋愛観持ってるのかどうかは知りませんが、
とにかくウケてるのがそこだというのはまぁ間違いないでしょう。実際彼女の詞を見てると目の前にいる相手に酔ってるんだか
シチュエーションに酔ってるんだかわからないようなぐらいの"ロマンチック"な情景が歌われてること多いですし。
そういう意味ではまさに「恋に恋してる」少女マンガのようでもありますが (^^)
(どうも彼女には少女マンガ大好きそうなイメージをお持ちの方も多いみたいですが、実際には読まないそうです。)
ただ一つこの文章では重要なことが抜け落ちてます。
そういうある意味解釈のしようによっては"古めかしい"内容を歌っているにもかかわらず
なぜそれが決してチープなものとならず人々の心を打つ力を持ちうるのか?
それは岡本真夜が秀逸なメロディーメーカーであるからです。
この本は「音楽誌が書かない」というコンセプトのためか岡本真夜に関する文章に限らず
全体的に"楽曲"というファクターを無視して歌詞だけで全てを解釈しようとしている傾向があります。
しかしはっきり言って歌詞で独自なことを歌ってるのはそれこそ昔のエレファントカシマシぐらいで、
名曲も駄作もだいたいの歌詞なんてどれも似たような内容であることが多いんです。
良いメロディーに乗ってこそ歌詞が人の心まで届くんです。「詞」は「詩」とは違うんですから。
岡本真夜のファン層が劇的に変化するきっかけとなったと言われている名曲「Alone」。
しかしこの曲で歌われているシチュエーションはいわゆるよくある「好きな人が友達とかぶってしまう」というものです。
ではなぜこの曲で新たなファン層を開拓できたか?メロディーの美しさです。
この美しく切ないメロディーに乗っていたからこそ歌詞が聴く人の胸に響いたわけです。
歌詞を解釈しただけでは全てを理解したことにはなりません。
それが音楽というものです。