パパはギタリスト (作詞・一郎 / 作曲・一郎)
僕のパパは ギターを弾いている
僕が生まれるずっと前から
ネクタイをして会社には行かないけれど
パパのギターは日本中を飛び回ってる
最近になって気付いたんだ
パパの指先が僕を守っている
いつも眠そうで大変だ
ある日ママに聞いてみたんだ
パパは楽しいの? 幸せなの?
ママは笑って答えてくれた
「あなたが大きくなった日に パパは教えてくれるはず」
僕のパパは ギターを弾いている
ママと知り合うもっと前から
いろんな音達に囲まれた毎日
時々だけど 難しい顔をしている
パパの大切な宝物は
素敵な仲間がたくさんいること
誰もがすごい音楽家だ
だけど どんなに仲良しでも
みんなひとりきりで戦っている
それがパパ達の仕事なんだ
「だからお前の顔を見てパパは安心するんだよ」
僕もカッコいいギタリストに
いつか なりたいんだと話すと パパは
自由にしなさいって言った
「でもパパは何もしてやれない
これからお前が生きて行くのは
お前の時代の中なんだから」
パパの小さなため息の理由は 僕には分からない
僕のパパは ギターを弾いている
僕が生まれるずっと前から
|