緑の斜面に寝そべって　空を
ポツンと一人　眺めていたよ
ここなら誰にも見られないだろう
たまには愚痴でもこぼしてみるか

自分をデカく見せるのは何のためだ？
涙をこらえるのは素晴しい事か？
そんな思案に暮れる俺を見下ろす奴がいた

雲よ　お前はいいよな
泣きたい時に素直に泣けて
雲よ　お前がいいなら
俺と居場所を替わらないかい？

がむしゃらに走ってた　気付けばいつでも
歩いたら二度と走れないようで

無理する事が美しいんだと
自ら炎天下　ウロついてた

「俺はあいつらとは絶対違うはず」と
人ごみに入るのを　いつも怯えていた
そんなちっぽけな俺を　お前が笑った

雲よ　お前はいいよな
季節が変わって　姿を変えても
雲よ　お前でいられる
今の俺には勝ち目がないよ

雲よ　お前はいいよな
泣きたい時に素直に泣けて
雲よ　お前がいいなら
俺と居場所を替わらないかい？