威張りだした高層ビルの林を 横目に走る 俺にしか今は見えない赤とんぼ 追いかける
十五の時 姉やはお嫁に行ったけど この俺は いくつになれば男になれるかな
ぬかるんだあぜ道は 前にも通った道 長靴で踏みつけた跡は 消えたけど
あれがそうかな 夕焼けの赤とんぼ ついに開くかな 虫籠の扉
日に焼けたこの想い 繰り返し確かめた 母の胸 あの温もりも 今はもう忘れたよ
幼き日 一緒に追いかけた友は今 どこにいて 何をして 何を追いかけているの?
あれがそうかな 夕焼けの赤とんぼ ついに開くかな 虫籠が
あれがそうかな 俺だけの赤とんぼ ついに開くかな 虫籠の扉