◆ 明けましておめでとう!ってことで、今年もMansunじゃんじゃん行くよ。そこで新春初の話題は、やっと手に入ったMMの新年号。今年はクリスマス・イシューの発売日が12月19日と早くて、おかげで速攻で手に入ったのはいいんだけど、それに続く新年号が1月2日付けで、例によって年末年始にかかってしまい、ミュージック・ショップに入らなかったのだ。
▲ いつもそれでクリスマス・イシューを手に入れ損ねてたんだよね。
◆ でも9日になってようやく紀伊国屋で見つけた。970円とバカ高いんだけど、とにかく今年は何がなんでも、これだけは買わなくてはと思って。
● というのも、このリーダーズ・ポールこそ、プレスに着せられた汚名を挽回するチャンスだから。
◆ そう、さっきも言ったけど、ファンの力を思い知るがいい!
● 行け行けMansun!
★ 上の2人はなんかイケイケで盛り上がってるが‥‥(笑)
▲ どうせリーダーズ・ポールは今年もManicsに決まってるよ。この通り、表紙にもなってるし。
● だって表紙にもMansunって書いてあるじゃない。
▲ そりゃ書くことはいつも書くけどさ。中を開けたらがっかりってことばかりじゃない。
● ちょーっと待て! もしかしてこの写真、Robbieの横っちょでギターをかまえた顔じゅうひげもじゃ男はPaulじゃないか?!
★ うそー! Chadじゃないの?
● だってPaulのシャツ着てるし、このアクションはPaulの得意だし。
◆ また化けたー!
▲ ていうか、この人の写真って、見るたびぜんぶ別人だから。
★ ひげだけは勘弁してくれー!
◆ あらー、男っぽくてすてきじゃない。
● そんなのいいから早く結果見よう。
◆ うむ。見るがいい。これがMansunの実力だ!ってわけで‥‥
◆● やったー!!(くす玉が割れる)
▲★ うそー!!
◆ ベスト・バンド2位!(1位はManics) ベスト・アルバム2位!(1位はManics)
● こうでなくっちゃ!
▲ えっえっえっ?!
◆ ▲が動揺してるのは、MansunがManicsに負けてくやしいからか? それともManicsに肉薄してその地位を脅かしているからか?
▲ 私はうれしいんだよ! しかしまさかManicsに次ぐ2位だなんて! Mansunがこんなに人気あったなんて!
★ ずるーい! あんたたち知ってたんでしょ?
● 知らないってば。ほんとに今日やっと入手したんだから。もちろん新宿で買ってから家に帰るまでに、ちらっと盗み見しなかったとは言わないが。
◆ 私は見る前からこうなることは確信してたよ。Manicsに続いて英国トップの座を占めるバンドはMansunしかないって。だからプレスがどんなにこき下ろそうと平気だったわけ。いや、“Grey Lantern”を買ったその日からそう信じていた。
▲ そりゃ私もそう思ったが、まさか一般大衆にもこんな受けるとは‥‥それもあのキチガイ・アルバムが‥‥
◆ “The Holy Bible”みたいなキチガイ・アルバムを聴いて、Manicsをベスト・バンドに選んだのは誰だと思ってるの? 批評家じゃない。ファンだったじゃないか。私は英国ファンを信じてるね。
▲ そりゃそうだが‥‥ああ‥‥(涙がこみ上げる)
★ ファンはきっとわかってくれるというPaulの信念も報われたのね。
● 他は? 他は? 他も見たい! セックス・シンボルは?!
◆ 待て待て。これは感動的なポールだから全部引用してやっから。
1. Manic Street Preachers
2. Mansun
3. Stereophonics
4. Catatonia
5. Placebo
6. Pulp
7. Oasis
8. Embrace
9. Radiohead
10. The Bluetones
▲ おおー! やはりここでも無敵だったウェールズ軍団に、単身割って入ったのがMansunだったとは!
★ それに、やっぱりOasisもRadioheadもまだ人気あるんじゃない。
● それにプレスが完全無視したBluetonesも入ってる! 良かった!
★ (冷笑して)だいたいMercury Revってどこ? Beastie
Boysってどこ? そんなの影も形もないじゃない。
◆ だからファンは何が本物かを知ってるんだ。こっちのほうが百億倍正しいチャートだよな。
▲ じーん‥‥
1. Manic Street Preachers / This Is My Truth Tell Me Yours
2. Mansun / Six
3. Catatonia / International Velvet
4. Pulp / This Is Hardcore
5. Embrace / The Good Will Out
6. Placebo / Without You I'm Nothing
7. Garbage / Version 2.0
8. Oasis / The Masterplan
9. Ash / Nu-Clear Sounds
10. Gomez / Bring It On
★ あ、Garbageが入ってる。そういやあれの評価も異常に低かった。あれも良かったのに。
◆ Gomezもね。だいたい、プレスに意地悪されて消されたバンドはみんな入ってるね。
▲ じーん‥‥
1. Placebo / Pure Morning
2. Manic Street Preachers / If You Tolerate This Your Children Will Be Next
3. Mansun / Legacy
4. Stereophonics / The Bartender And The Theif
5. Mansun / Being A Girl
6. Catatonia / Road Rage
7. Pulp / This Is Hardcore
8. Super Furry Animals / Ice Hockey Hair E.P.
9. Hole / Celebrity Skin
10. Kenickie / I Would Fix You
● おおっ! シングルはちょっと順位を落としたけど、Mansunだけ2曲入ってる!
★ 票が割れなきゃ1位確実じゃない!
◆ 3位と5位なんだから総合点では1位よ。
● Placeboに負けたのは解せないが。
▲ でもあのビデオはむちゃくちゃインパクトあったよ。それを言ったらStereophonicsも。Mansunはビデオで負けてるからなあ。
◆ でもやたら印象的ではあったよ。シングルはやっぱりビデオの影響が無視できないね。
★ 9位、10位はいらない人だけど。
● これは男の子票を集めたね。
◆ でも一番はMansunだー!
▲ じーん‥‥
◆ そこで次はこれ!
1. Mansun / Legacy
2. Manic Street Preachers / If You Tolerate This Your Children Will Be Next
3. Placebo / Pure Morning
4. Stereophonics / The Bartender And The Theif
5. UNKLE / Rabbit In Your Headlights
6. Catatonia / Road Rage
7. Radiohead / No Surprises
8. George Michael / Outside
9. Placebo / You Don'T Care About Us?
10. Fatboy Slim / The Rockafeller Skank
● わーい!(花火が上がる)
★ Mansunが1位? Mansunが?
▲ MansunがManicsを負かした!????
◆ これはもう、「Mansunはビデオで負けてる」なんてさんざん言ってくれてた人は責任とってもらわなくちゃね。
▲ だって、あの変なビデオが?!
● 曲の良さがダンチじゃない! “Legacy”は名曲中の名曲よ。
★ だってこれ、ビデオ部門でしょ? 信じられなーい!
▲ この順位はおかしいよ、これは。
● おかしくなんかない!
◆ だいたい、私が今年のベスト・ビデオと考えたものがすべて入ってるしね。
▲ だってビデオの出来だけ言えば、Placeboのほうがいいよ。
★ SMならなんでもいいと思ってる。
▲ そうじゃなくて、芸術的価値として! あとEmbraceの“My
Weakness Is None Of Your Business ”だってMansunよりいい。
● それもSMじゃないか!
▲ RadioheadやUNKLEはもはや古典の域だし、Stereophonicsはすばらしかったし。
★ 1位になって不満なわけ?!
● またかよー。あまのじゃく!
▲ そういうわけでは‥‥
◆ アーティストとしてはおよそ場違いなGeorge
Michaelも入っているのには感動!
★ 確かにあれはむちゃくちゃインパクト強かった。
▲ でもここではMansunに負けたけど、Placeboは2曲入ってるのも実力を証明したわね。
◆ とにかく私が気に入ったビデオがみんな入ってるってことは、このポールの正当性の証明じゃないか。
● わーい! Mansunいちばーん!
◆ こんなもんで驚くな。まだあるぞ。
1. Mansun
2. Manic Street Preachers
3. Stereophonics
4. Pulp
5. Placebo
6. Ash
7. Catatonia
8. Idlewild
9. Embrace
10. The Verve
●▲★ えーっ!!! (火山が爆発する)
▲ MansunがManicsを負かした?! ライブ・アクトで?!
★ まーた、文句つけるんだぜ。
▲ そんなことない! これは確かにその通りで間違いない。今いちばんのライブ・バンドはMansunしかいないとは思ってたけど、まさか皆さんそれを認めてくださるとは‥‥
◆ だって、なんのためにあんなにキチガイみたいにツアーやったと思ってるのよ? あれが認められなかったら、それこそイギリス人はみんなツンボだと思うしかない。
▲ そうだよなあ、うん。じーん‥‥
★ でも2位以下はちょっと疑問。Glastonburyを見た感じじゃ、CatatoniaとEmbraceは力的に抜けてたと思うけどな。
◆ とにかくMansunさえ1位ならいいの!
▲ そういや、このポールでManicsが台頭してきたのは、まずライブ・アクトからだった‥‥
◆ ふっふっふ、もう来年のポール結果は読めたね。さて、次は皆さんお待ちかね‥‥
1. Kelly Jones (Stereophonics)
2. Nicky Wire
3. Paul Draper
4. Brian Molko
5. James Dean Bradfield
6. Jarvis Cocker
7. Robbie Williams
8. Huey (Fun Lovin' Criminals)
9. Tim Wheeler (Ash)
10. Chef(“South Park”)
● ぶっ!(吐く) なにこれ?!
◆ 何も吐かなくても。Kellyの首位はMMの“Sexiest
People In Rock '98”と同じでしょ。
● だってなんであんなゲジゲジ男!
▲ ゲジゲジって言うことはないと思うな。Kellyはそれなりにハンサムだしセクシーだよ。実にいい面構えをしてる。
★ ゲジ眉がー?
▲ 少なくともManicsやBrian Molkoよりはましだと思う。
● Paul Draperというセックス・ゴッドがいるのに?!
★ ぶっ! 誰がなんだって???
H 何も吐かなくても‥‥
▲ 少なくとも、PaulをSexiest Manと呼ぶのは無理があるよ。だって男じゃないもん。
◆ Most Beautiful Manなら当確ですがね。
★ だったらBrian Molkoなんて人間ですらない。
▲ いいんだよ。だって本当に人間じゃないやつもいるもん。
● なるほどマンガのキャラとどっこいどっこいということですか。
★ そもそも、音楽紙の読者というのは圧倒的に男の子が多いから、(ゲイ以外は)男性部門は冷やかしで書くことが多いんだよ。その点、Kellyの首位は男の子に好感度が高いということだと思う。
● じゃ、PaulやBrianはゲイ票を集めたってことか?
◆ だいたい、こないだのMMじゃPaulはSean
Mooreにも負けて7位だったのが、3位まで上げたんだぜ。
● 少なくともBrianには勝ったからいいか。
▲ 来年は決まったな。
◆ あと、どう違うのかわからないけど、こんなのもある。
1. Nicky Wire
2. Kelly Jones
3. James Dean Bradfield
4. Robbie Williams
5. Paul Draper
6. Brian Molko
7. Fatboy Slim
8. Jarvis Cocker
9. Marilyn Manson
10. Bill Clinton
● またゲジに負けたー! Robbieにまで!
▲ Brian Molkoには勝ったじゃないか。
● あんな人間以下に勝っても喜べるか。
◆ それを言ったらBill Clintonにも勝った。ってわけわからん!(笑)
★ だいたいFatboy Slimってバンドじゃないの?
◆ Norman Cookのことだろ。写真にはNormanが写ってるし。
▲ 確かにNormanはかっこいいし、彼のカムバックは印象深かったのでそれはいいが‥‥
◆ あとはもう関係ない項目なのでMansunは出ないが、結論としては‥‥
▲ やはりManicsの王位は揺るがなかったが、総合的にはManicsに次ぐ二番手! やったね!
★ 1位以外はなんでも同じじゃなかったの?
▲ Manicsは別だ、Manicsは。Manicsになら負けてもいいんだ。
● しかし、私たちの最大のアイドルが1位2位を占めるポールなんて、めずらしいんじゃないの?
▲ この2つは超弩級の大物っていうだけよ。
◆ あとはこれにSuedeが入りさえすれば、御三家揃い踏みね。
★ どうかなあ? 来年はBlurも復帰するそうだし。
◆ Blurなんぞに負けてなるか!
▲ しかし、長年の努力がついに報われたのね。
● 長年ってまだ3年目だけど。
★ でもこういうふうにじりじりと評価を上げてきたバンドってめずらしいね。普通は最初にわーっとブレイクして忘れ去られるのに。
▲ Manicsがまさにそうだった。ていうか、出てきたときからカルト・バンドだったけど、一般人に認められたのは。
◆ これは本当にManicsの後を追うか?
★ でもManicsはポールで1位を取ったとたんRicheyが失踪したんだけど。
▲ そこはまねしなくていい。それにあの1位は多分に同情票もあったけど、これこそ地道な努力と実力の結晶でなくてなんなのよ? 叩かれようが、くさされようが、ファンの理解と支持を信じて、あんなに身を粉にして働いてきた努力が今やっと‥‥(感涙にむせぶ)
★ なんであそこまで働かなくちゃならないのかと疑問に思ってたけど、確かに商業的な目で見て、あの鬼のツアー攻勢は成功したと言えるかも。特に売れたファーストのあとというのは、つぶれるか飛躍するかの正念場なんだけど、そこで浮かれることなくじっくり地固めをした。やっぱりファンと直接ふれあうというPaulの戦略は間違ってなかったわけ。
◆ なんで単純に、この世のものとは思えないほどすばらしいアルバムを作ったからだと言わない?
★ それだけじゃここまでのびなかったよ。Paul賢い。
● 賢いし、天才だし、いい子だし、お顔は天使のようだし、もおー!
▲ ベスト・リリシストって部門はないの?
◆ ない。ギタリストとかシンガーとか、パート別のは大昔に廃止された。
▲ あれば間違いなくPaulが1位なのに。だって他にいないもん。
★ そういえば、詞だけでも売りになる詩人はまさにRichey以来だ。
● おまけに歌うし、曲も書くし、ギターもうまいし、もおー!
◆ それじゃそれ以外は参考までに1位だけね。
Women Of The Year‥‥Cerys Matthews (Catatonia)
Sexiest Women‥‥Cerys Matthews
Most Sadly Missed‥‥Richey James Edwards
Best Solo Artists‥‥Robbie Williams
Haircuts Of The Year‥‥Natalie Imbruglia
● 女性はCerysがひとり勝ち。
▲ 当然の結果だ。
★ だいたい女性アーティストそのものが少ないからね。
◆ Cerys以外でインディー・キッズに人気があったのはGarbageのShirleyとNatalie
Imbrugliaという結果となりました。
▲ Cerysの敵じゃないね。
◆ ちなみにBrian Molkoは今年もWomen Of The Yearの10位に入ってます(笑)。
★ 男女合わせれば、Paulの上に‥‥来ないか?
● だったらなんでPaulを入れない?! “Being
A Girl”もあったのに!
◆ Most Sadly Missedは今年もRicheyであいかわらずと。
▲ 永遠にだよ。
◆ ちなみに2位は解散したKenickie。
● 誰もStrangeloveは覚えてない!
★ ソロ・アーティストのRobbieってのは何?
▲ 誰だっていいよ。Beckでさえなけりゃ。
● ちょっと、Mansunはもうないなんて言ったの誰よ? PaulはHaircuts Of The Yearでも2位じゃない!
▲ 男じゃ1位だ。
★ 確かにNatalieのヘアカットはかわいいと思うけど。
● Paulもかわいい!
◆ fringeがそんなに印象的でしたか。
● かわいきゃいいんだよ。
▲ Paulの髪型こそ誰でもやってるあたりまえのヘアカットなのに。
● でも彼、髪きれい。お顔もきれいだけど。
▲ 少なくともManicsでなくてよかった。
◆ 続いてはワースト部門です。
Worst Bands‥‥Embrace
Least Sexy Men‥‥Brian Molko
Least Sexy Women‥‥Geri Halliwell (ex-Spice Girls)
Most Irritating Records‥‥Billie / Because We Want To
Fools Of The Year‥‥Robbie Williams
▲ なに?! Embraceがワースト1位って! 何がいけないの?
◆ 確かにこれには私もびっくりした。他のワースト・バンドはもっぱらアイドル系なのに。
★ でもManicsもOasisもPlaceboも入ってるよ。
● Mansunはワーストにはひとつも入ってない!
▲ まあ、ワーストに入るのは大物の証明でもあるのだが、でもなぜEmbrace?
● よっぽど性格悪いとかそういうんじゃないの?
◆ それのどこが悪い?!
★ Embraceはプレスにも嫌われてるよね。なんでだろ?
◆ プレスはどの世代でもひいきとかたきを決めるって話があったじゃない。それでなんか知らんけど、この世代ではStereophonicsを持ち上げて、Embraceをくさすことに決めたと。
▲ かわいそう!
★ 同じくMansunのときはPlaceboを持ち上げてMansunをけなしたわけ。
● もうファンはいい加減Placeboには食傷してるわよ。よってLeast
Sexy MenがMolkoのガキってのは同感。「去年はぼくがSexiest
Manの1位だったのに!」なんてほざいてる。
★ ブスなのがばれたか。ちなみに2位はRobbie。
● とにかくRobbieはやたらいろんなところに顔を出してるわね。これも人気の証明か。
▲ Least Sexy MenにManicsが入らないのは変だな。
◆ またー!
▲ だってセクシーとはほど遠いじゃない。
★ Most Irritating Recordsは、そんなの聴かないから知りません。
● でも1、2位独占のBillieってのはけっこうすごそうだ。
◆ ちなみに、10位に“If You Tolerate This”。
▲ むっ!
◆ 人にけなされると怒るなよ。
● バカ部門はRobbie(笑)。
★ Ian BrownやLiam Gallagherには負けると思うけどな。
▲ Bill Clintonにも負けてる(笑)。
◆ 続いてはバンド関係以外の部門です。
Events Of The Year‥‥V98
Best Films‥‥“Lock, Stock & Two Smoking Barrels”
Best TV Shows‥‥“South Park”
Best Radio Shows‥‥Mark & Lard
Best Comedians‥‥Eddie Izzard
Fashion Accessories‥‥Combat Trousers
▲ おおっと、またも番狂わせ。Glastonburyが2位に落ちて、V98が1位。
◆ V98って誰が出てたんだっけ?
● Mansunが出てないのは知らないや。去年のはMansunが出てたんだけど。
◆ まあ、どうでもいいやってことで、気になるのはベスト・フィルム。もちろん日本にはまだ入ってなくて、私は聞いたこともないんだが、これ、Dexter Fletcherくんが主演なんだよね。
● えー、見たい!
★ だいたいこの人、まったく変わってない!
▲ これはインターネットでチェックね。
◆ しかし2位が“Titanic”だから、あまりたいした映画じゃないかも。
▲ テレビは“South Park”で決まりでしょ。コメディアンもEddieで決まりでしょ。
★ 見たこともないくせに。
● Paulが大好きだって言ってたからいいの。
▲ ほら、私のファッション評も当たってたじゃないか! 1位は戦闘服で!
● これも代表はMansunだから、やっぱりMansunがいちばん!
◆ ファッションとかヘアカットとかでMansunが上位ってのはいまいちぴんとこないな。およそファッショナブルなバンドとは言えないのに。
● 確かにPaulは着たきりスズメだし。顔は毎回変わるが。
★ みんなManicsを見過ぎたから、あれでも十分おしゃれに見えるんじゃないか?
▲ 口に気をつけろよ。
◆ そこで残りはベスト新人。これは今年を占う意味で重要なので、10位まで書いてみました。
1. Gomez
2. Idlewild
3. theaudience
4. Chicks
5. Gay Dad
6. The Beta Band
7. Electrasy
8. Ultrasound
9. The Dandy Warhols
10. Delakota
◆ 読者はやっぱりGomez支持ね。これは順当。
● でもIdlewildが2位って何? 音も顔も見苦しいとしか。
▲ これがそのまま将来につながるとは限らない。いつも言うように、むしろ下位に大物が潜んでいることが多い。
★ じゃ、Ultrasoundか?(笑)
◆ 顔だけ見て差別してはいけない。
● だいたい、聞いたことないのも多いし。
◆ ねえねえ、Gay Dadって誰? ちょっと気になるんだけど。
● また◆はゲイと名がつけば誰でもいいんだから。
◆ そうじゃないわよ! この人たちMansunのサポートやってたんだよね。それに写真で見るとシンガーはなかなかいい男だし。
▲ ブロンドってだけじゃない。Paulにいかれて以来、ブロンド男を見ると胸が騒ぐんだから。
◆ おまえら、私の顔買いを甘く見るなよ。それがなければMansunを見つけることもできなかったんだから。
★ リビューにはなんて?
◆ ボロクソ書かれてる。「Mansunのできそこない」だって。
▲ じゃあ、すごくいいんじゃない!
● それは絶対聴いてみなくちゃ!
◆ いきなり態度を変えるなよ!
★ だってMansunにほんのちょっとでも似てるならすごくいいに決まってる。
《残念ながらぜんぜん似てませんでしたねー。Cliff
Jonesには別の意味でちょっと興味持ってるけど》
● そういや記事は? これだけ華々しい躍進を遂げたのに、Mansunの記事はないの?
◆ あるけど、ほんの短いPaulのインタビューだけ。結果についての感想を訊かれてる。でも「驚いた」「うれしい」というだけで。
▲ 驚くなよ、当然なんだから。
★ ほんと、ここでイヤミのひとつも言ってやればいいのにね。
◆ そういうことはできないんだな。
● しかし、それについてる写真、明らかにクリスマス・イシューの時のフォト・セッションのものだけど、Paulは革ジャンの下に赤いタータン・チェックのズボンをはいてる!
◆ うーん、やっぱりこの人のファッション・センスは‥‥
★ それに足太くない?
▲ これはダボダボのパンツだからだ!
◆ タータン・パンツは足太く見えるしね。
● そろそろ、スタイリストつけてもらってもいいんじゃないか?
◆ いいんだよ、Paul Draperは何やっても!
● 他には?
◆ あとはGig Of The WeekにMansunのコンサート・リビューがあるな。例の大晦日のEdinburghでのやつ。
▲ げっ、それにしちゃ扱いが小さい! 写真がカラーじゃない!
★ リビューはなんて?
◆ けなしてはいないが、ほめ上げてもいないな。奥歯にものがはさまった調子。
▲ 少なくともベスト・ライブ・バンドをけなすことはできまい。
● そのくせ見出しには‘Go On Mansun!’なんて書きやがって!
★ でもこれだけ人気がある以上、今年はいくらなんでもMansunを無視はできないよね。
● 当然でしょ。新聞だって売らなきゃならないんだから。
▲ そういや、いつもあった「MMにもっと載せてほしいバンド」部門がない。あれば絶対にMansunが1位なのに。