ホームページ(以下HP)を公開するのは凄い簡単です。
HPを公開する為には、HPを保存する場所(Resource)、それから公開するもの(HTMLや画像)の2つが必要ですが、それらは無料で手に入れる事が可能です。実際俺もこのサイトを無料で作成しています。
HPを運営されてる方であれば、HPを公開する為にどの様なプロセスが必要なのかというのは熟知していると思いますが、やはり初心者の方等には良く解らないという人もいるでしょう。
そんな初心者の方で“自分もHP作ってみたいけど、どうやったらいいか?”と思う人や“既にHPを運営しているけどHTML作成にはツールを使ってるんで、どんなプログラムでHPが表示されているのかは良く解らん”といった方にでも、解り易くHTMLを理解出来る様なコンテンツを作成しようと思い、作ってみました。更新は暇な時にするので、焦らずじっくりお待ち下さい。
初めに書きましたが、HPの開設というのは本当に簡単です。ただし“無料で”となると少しは苦労をするかもしれません。理由は先に挙げた“HP公開に必要な2つ”の後者、即ち“HTMLをどうやって作成するか”にあります。
多くのHP運営者はHTMLを作成する為に、ツールを使っていると思われます。殆どのツールはデフォルトでMETAタグのGENERATORにて自身を宣言します(消す事も出来ます)が、HPのSourceを覗くと結構目にします。まぁ、HTML作成ツールを使えばHTMLプログラムを詳細まで理解せずとも、見たままのレイアウトで簡単に作成出来ますし。
HTMLツールはIBMの“HomePageBuilder”やMSの“FrontPage”なんかが有名で、ユーザーインターフェース(使い易さ)やその他付加機能(アニメーションGIF作成やJavaScript簡易作成)等においても優れたツールである事から、人気が高いのではないのでしょうか。WYSIWYG(WhatYouSeeIsWhatYouGet:出力イメージをそのまま編集出来るの意)は解り易くて、確かに楽です。しかし、有料ですのでそれなりにお金(\5,000〜\10,000くらいかな)が掛かります。
HTMLというプログラムはそんなに敷居の高い言語ではありません。勿論、知識なしの状態で凝ったHPを手っ取り早く作りたければ、WYSIWYGな作成ツールを買って作成する事をお勧めします。しかし、プログラムを1行ずつ書いて行けば無料でかつ、どんな命令によりどんな動きをするのかを理解出来るので、一石二鳥と言えるのではないでしょうか。
HTML自体も前述の通り言語としての難易度は低く初心者の方でも理解し易いと思うし、慣れればどうって事はないですよ。アセンブラやC言語、FORTRAN、COBOLといった言語は、その筋(プログラマや研究員等)の方でない一般の初心者には敷居が高いかもしれません。しかし、HTML(HyperTextMarkupLanguage)はこれらの様な科学技術計算向き言語や事務処理向き言語ではなく、呼んで字の如しHyperText(ハイパーテキスト:クリックすると別のリソースを表示するLink)を書く為の言語です。
つまり、難しい計算や事務処理をする為の言語ではなく、Linkを埋め込んだ文字や画像の表示をさせる為だけの言語だから簡単ですよって事です。
多くのプログラマにとっては、テキストでコーディングするのが自然なプログラミングとなりますが、HTML程度の難易度であれば初心者でも簡単にこなせます。
無料であれば気軽に出来る事だし、HP作成に興味がある方や既に運営してるけどHTML自体を覚えたいと思う方等にお役立て頂ければ幸いです。
言語の説明に入る前にまず、Resourceを確保しましょう。
Resourceは前述の通り“HPを公開する場所”です。インターネットを経由して多くの人達がHPを閲覧出来る様にするには、Webサーバーと呼ばれる場所に作成したHTMLや画像等を保存(アップロード)しなければなりません。
このWebサーバーというのは、プロバイダ等から借りるも良し、自分で作っても良しですが、自分で作るとなると一般の方にはかなり大変な作業となります。OSの選択・設定(Windows系かUnix/Linux系か等)、サービスの選択・設定(ApatchかIISか等)、ドメインの取得・維持管理、バグの修正等、大変な作業をこなさなくてはなりません。
それに比べ、ホスティング等と呼ばれるWebサーバーを間借りする形態ではWebサーバー自体の運用は考える必要がないので、非常に楽です。普通の方にはプロバイダ等で間借りする形をお勧めします。
当サイトも勿論、間借りする形で運用しています。sound.jp殿御提供のResourceにより無料で運用出来ている訳ですが、無料が故にsound.jp殿が用意する広告を表示しなければいけません。この辺の事は以前細かく述べたので、そちらを御参照下さい。
また、URL(UniformResourceLocater)に間借り先が入る事が多いです。例えば当サイトであれば、“http://sound.jp/magnum_opus/”といった様にsound.jpというドメイン名が入ります。
プロバイダによっては有料でResourceの提供をしており、こちらは広告が入らず見やすいページの提供が可能です。
当コンテンツの趣旨としては“無料で、かつ、テキストエディタにてHP運営する”為、無料でResourceの提供を受ける方向で話を進めます。良く見かけるのがGeoCitiesやTripodJapan、Infoseekといったとこでしょうか。他にも沢山あるのでご自分で探すのも良いかもしれません(恐らくどこも大差ありません)。
まずはこれらの提供先でResourceを得る所から始めましょう。
言語の説明に入る前にもう一つ、UpLoadを説明します。
前回少し触れましたが、HTMLをインターネットで公開する為にはWebサーバーに保存しなければいけないのですが、そのWebサーバーへ保存する事をUpLoadと言います。
これには大抵がFTP(FileTransferProtocol:ファイル転送プロトコル)が使われます。WindowsでもUnix/Linuxでも標準でサポートしているプロトコル(通信規約)なので、コマンドから利用可能です。
例えばWindowsであれば、コマンドプロンプト(Win9X系であればMS-DOSプロンプト)からftpとタイプしEnterKeyを押せばFTP接続モードとなります。
そこからFTP接続先(前回無料提供を受けたResourceのURL)へopenというコマンドで接続します。このコマンドを実行するとIDとPasswordによる認証を求めてくるので、取得済みのIDとPasswordを入力して下さい。このIDとPasswordは提供されているResourceを更新する為の鍵であり、他人に教えてしまうと勝手に貴方が作成したHPを修正や削除等、好きな様にいじくる事が可能になってしまうので、絶対に秘密にする事をお勧めします。
認証を通過したら、putというコマンドを使い手元にあるHTMLをインターネット上のResourceにファイル転送します。FTP接続を切断終了する為にdisconnect、FTP接続モードを終了するにはquitというコマンドを打ちます。
と、初心者にはちと解り難い説明をしましたが、この煩わしさも無料で回避可能です。CUI(CharacterUserInterface:コマンドラインを使った文字だけの遣り取り)を使わずともGUI(GraphicalUserInterface:絵やアイコン等を使った直感的で解り易い遣り取り)にてFTPのアップロードを簡単に行えるFreeWare(フリーウェア:無料で使えるSoftWare。作成者には感謝です)が沢山あります。
お勧めというか俺がずっと使っているのはFFFTPで、非常に使い易く高機能ですので、どれを使えばいいか解らない方はどうぞ。VECTORや窓の杜で探せば沢山ありますので、お好きなのを選んで御利用下さい。
最後に、TextEditor(テキストエディタ)を説明します。
テキストエディタというのは、文字通りテキスト形式(ASCII、EUC、JIS、SJIS)の文字列を作成・編集するソフトです。プログラムのSourceを書く為に使われる事が多く、大量のStep数にも上るSourceを扱ってても快適に操作出来ます。その反面、飾り文字やフォントなんかの見た目に関わる機能は弱いです。
DOSであればEとかEdit、WindowsであればNotePad(メモ帳)、Unixであればviやemacsなんかが標準で使えますが、極論で言えば、別に何でも良いと思います。
Windowsで作成するのであればNotePadやで問題なく作業出来ますが、サイズの大きいファイルの編集やTAGの色分け、アンドゥ(間違った時のやり直し)回数、置き換えやその他細かい機能を考えると、無料のFreeWareをダウンロードして使うのがお勧めです。
Windowsを扱うプログラマに人気なのは秀丸やTeraPadで、前者はWindows3.1の時代から現在まで多くのプログラマを支えて来たマクロの豊富なShareWare(シェアウェア:お金を払わないと一部機能が扱えない様なSoftWare)です。後者は非常にシンプルで扱い易いFreeWareで俺も使ってます。
他にも前述のVECTORや窓の杜で探せば沢山ありますので、お好きなのを選んで御利用下さい。
次回から早速HTMLプログラミングについて書こうと思います(そんなにかしこまる程のものでは御座いませんが)。
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