つま恋100曲ライブ〜日本全国味めぐり〜

on 2001.8.4 at 静岡ヤマハリゾートつま恋 多目的広場 特設ステージ

 

〜炎天下の我慢大会を超えると、そこにはやはり感動が…〜

 

 

セットリスト

Morning Time 10:00〜13:00

Afternoon Time 14:00〜16:00

Twilight Time 17:00〜20:00

朝の元気なご挨拶…ホンの気持ちです

M01 THANK YOU

M02 もっとそばに来て

M03 屋根にノボって

M04 Baby,It's You

M05 銀座ネオンパラダイス

MC〜

アコギな夏、お座りになってどうぞ!

〜アコースティックギターを用いて〜

M06 One More Time

M07 Be My Lady

M08 Stay My Blue

M09 Brand New-Wind

M10 たそがれラプソディ

MC〜

意外に野外にピッタンコ!!

M11 9月の海(Vo:柿沼さん)

M12 7月7日

M13 真昼の月

M14 空がこんなに青いはずがない

M15 想い出にかわるまで

MC〜

英語でペラペラ、赤ッペラ・青ッペラ

M16 The Longest Time

M17 So Much In Love

M18 Stand By Me

M19 ダニー・ボーイ

MC〜

ドーナツはいかが?アナログレコード列伝

M20 What A Nite!

M21 ラッキーレイン

M22 ラストシーン

M23 涙のエピローグ

M24 もう一度ハーバーライト

M25 君のために

M26 素敵なWink Cat

M27 Midnight Rainbow

M28 Danger Lady

M29 月光列車−ムーンライトロコモーション-

MC〜

ランチタイム!飲んだり、食ったり、歌ったり…

M30 ブラックペッパーのたっぷりきいたオニオンスライス

M31 ワイン恋物語

M32 GLASS OF THE WHISKY

Vo:VOHさん)

M33 Tea For Two(ピアノ伴奏で)

M34 ジャスミン(ア・カペラ)

午後TIMEはGO!GO!TIME

M35 少年

M36 KEEP ON ROLLIN'

M37 Whisky A Go−GoVo:健ちゃん)

M38 Get Up My Soul

他力本願?昭和ヒットパレード

M39 天使の誘惑

M40 銀座カンカン娘

M41 つま恋(東京)ブギウギ

GSメドレー

M42 ブルーシャトー

M43 バンバンバン

M44 好きさ好きさ好きさ

Vo:寺田さん)

M45 シーサイドバウンド

M46 クレイジー・ラブ

MC〜

第18回ポップコンこれが敗因…。

お馬鹿ソング

M47 大都会

M48 おらが鎮守の村祭り

M49 恋はバレーボール

M50 常夏のジャガタリアン

M51 村長さんの娘

M52 今年の夏こそは

M53 噂のアーパーストリート

MC〜

ここは静岡・つま恋中年合唱団

M54 大きな古時計

M55 ふるさと

M56 夏の思い出

MC〜

昼下がりのバラード

M57 どうして

M58 もう一度抱きしめて

M59 追憶

MC〜

しりとり歌合戦

M60 会えないよ

M61 夜更けのリフ

M62 不思議なチ・カ・ラ

M63 RUNNING

M64 GET CRAZY

M65 10月のパノラマ

M66 My Funky Valentine

MC〜

俺にも歌わせろ!

M67 言葉じゃ言えないLoneliness(Vo:寺田さん)

M68 My Love, Up Town Girl

Vo:柿沼さん)

M69 さよならの足音(Vo:VOHさん)

M70 くちづけ(Vo:健ちゃん)

M71 1%の物語(Vo:要さん)  

DANCE!DANCE!DANCE!

M72 No!No!Lucky Lady

M73 流星物語

M74 Goodtimes & Badtimes

M75 HELP ME

M76 BABY、とりあえずもっと

M77 と・つ・ぜ・んFall In Love

MC〜

夜に向かって、しっとりとア・カペラ

M78 星に願いを

M79 元気を出して

M80 上を向いて歩こう

MC〜

隠れっぱなしの名曲集

〜アルバムで思い入れのある曲〜

M81 涙

M82 横顔

M83 季節を越えて

M84 夕暮れのスケッチ

MC〜

俺にも歌わせろ!ダンス編

M85 WHAT A WONDERFUL NIGHT

M86 Moonlight PartyVo:柿沼さん)

M87 星になるまで(Vo:VOHさん)

M88 Cassiopeia(Vo:寺田さん)

M89 僕はピアノが好きなんだ

Vo:健ちゃん)

M90 Goin' Back To 1981

MC〜

Qちゃん、サングラスを投げる!!

M91 What Is Love?

M92 もうチョットだけ何か足りない

M93 ふたり

M94 木蘭の涙

M95 Northern Lights〜輝く君に〜 

MC〜

Qちゃん、サングラスを投げる!!パート2

M96 Single Night

M97 今夜だけきっと

M98 トワイライト・アヴェニュー

M99 夢伝説

MC〜

M100 シュガーはお年頃

 

EN Stars

 

 

1.はじめに

 

スタレビの、20周年記念スペシャルライブ。本会場は、ヤマハポピュラーソングコンテストの会場だったとか。要さんは以前、その時のリベンジも含めて、クリスタルキングの「大都会」と、「おらが鎮守の村祭り」を歌うと言っていたこともあり、要さんの「大都会」を聴く事も、非常に楽しみの要素だった。このライブに向けて、宿泊ホテルの手配等も含め、参加する側としても、大分前から準備を行い、当日を非常に楽しみにしていた。1日中行うライブということもあり、体のことも考え、前日に現地に向かうというスタイルを取る事に決めた。

 

一緒にライブを楽しむメンバーは、総勢14名。行きと帰りは4班に分かれての行動(つまりはホテルで集合・解散)。仕事の都合上、当日入りメンバーも2名いた。

 

なお、このライブは、Morning Time、Afternoon Time、Twilight Timeの、3構成となっており、間に1時間の休憩が挟まれていた。

 

本レポート中に記しているコーナー名称は、セットリスト表と異なるが、要さんがステージ上で、こんな風に言っていたという記憶に基づき、レポート内では記載している。セットリスト表内においては、入場時に配られたライブスケジュール記載内容を、そのまま利用(若干、分かりやすい様に加筆している部分もある)。

                                                        

 

2.ライブスタートまで

 

当日は、前日入りの12名が、ホテルを朝7:00に出発し、東海道線に乗り、掛川駅へ向かう(ホテルの有る駅からは、電車に乗れば20分)。掛川駅前には、会場行きのシャトルバスが、数台並んでいる。また、乗車券売り場が別途設けられており、人数分の乗車券と帰りとの電車の切符を分かれて購入。既に、バス待ちの列が出来ており、その列に並ぶ。シャトルバスが止まっている所には、旅行会社のツアーバスが止まっており、そのツアーの添乗員さんも、困惑気味。つま恋に向かうお客さんに、埋もれてしまい、この旅行会社のツアーのお客さんがなかなか、このバスに集合できない模様。添乗員さんにとっては、予想外の出来事であったことに違いないだろう。ちなみに、信州方面の旅行内容だった。

 

我々は、15分位待った後、バスに乗る。バスが動き、会場に向かう。快調に進んでいたバスが、トンネル手前で一時立ち止まる。対面車線の重機を載せたトラックが、トンネルに重機が引っかかる模様で、立ち往生。両車線、軽く渋滞が発生している。トラックは、バックを始める。トラックの後ろに連なった乗用車が、それを察知し、一台ずつ、列から外れる。対面車線の、つま恋へのシャトルバスのドライバーが、何名かバスから降り、トラックを誘導する。トラックは、ゆっくりとバックし、動きの取れる所まで進む。なお、このトラック、我々が、会場に向かう車線上を、ゆっくりと進んでいた。そのトラックの動きに合わせ、我々のバスもゆっくり前進する。このトンネルを抜けると、すぐ会場があった。

 

会場の駐車場からは、歩く。結構な距離だ。場内には、スタレビの曲が流れている。多目的広場に向かうお客さんが、ゾロゾロと、向かっている。

 

入場時には、チケット切りは行わず(チケットは、お弁当引換券となっていた)、特製レジャーシートと、アルミペットボトル缶のウーロン茶と、チラシが渡された。入場してからも、会場までは遠い。多目的広場入り口付近に、長蛇の列がある。何の列かと思うと、VOHさんの特製カレー販売所だった。やはりこのカレーは買って帰らねばと思い、列に並ぶ。携帯電話で、友人に必要個数を確認し、早々と、カレーを入手する。その後、隣で販売していた、京都の生ビールを朝っぱらから購入し、飲みながら席に向かう。生ビールは、正直、美味しかった。広場内に入るとすぐに、根本医院を発見。開演前という事もあってか、要さんのお兄さんは、ツーショット写真に応じている。要さんが言う通り、本当にそっくり。

 

会場には、巨大スクリーンがステージ両サイドと、客席中央に備え付けられていた。開演前は、スクリーンにはライブタイトルが表示されていた。

 

自分の席に、持参したレジャーシートを敷き、準備を行う。なお、総勢14名の我々は、通路を挟んだ並びである為、2つに分割した状況だった。準備が終わったのが、9:30頃だろうか。会場内を、軽く散策し、始まるのを待つ。

 

 

3.Morning Time

 

ほぼ、予定開始時間通り(10:00)赤坂泰彦氏の声で、ライブの幕が上がる。「こんな無謀な」とか、「無理せず」とか、「真剣に聴かないように」等の言葉がちりばめられたコメント。開演したものの、本日到着予定の2名は、まだ到着せず。

 

しばらくすると、メンバーがステージに登場。「ラジオ体操第1」の曲と共に、登場する。準備運動しておけという合図だろうか(笑)。ステージに一同揃うと、すぐに演奏開始。1曲目は、「Thank You」。お客さん達も、立ち上がり、楽しみ始める。次々と、演奏が繰り広げられる。スクリーンには、何曲目かが分かる様に、曲がスタートすると数字が表示された。5曲演奏した所で、MC。時間を確認する為に、時計も用意したとか。今日は、1万5千人ほどの、お客さんが集まっているらしい。また、パトランプの替わりに、今日は煙が発生。MCも短く短くと言ったところのようだ(MCは5分と言っていた)。

 

次に繰り広げられたのが、「アコギな夏」ということで、アコースティックギターを用いた演奏。5曲演奏した後、MC。このMCから、物産展についての説明が始まる。ちょうどこの時、福岡の物産展の話をしていた要さん。ナイスなタイミングで、要さんが説明していた食べ物を購入し、席に戻ってくる友人。要さんの説明を聞きながら、その食べ物を口に運ぶというのも、幸運。豚バラと、一口餃子は、美味だった。

 

「9月の海」は、すっかり柿沼さんの歌声が定着。そういえば、この当たりから席を外れていた様な気がする。「Stand By Me」の後では、お知らせの紙が要さんに手渡され、「既に20人倒れていますので、皆さん無理なさらずに、水分しっかりとって、早め早めに木陰等で休んで下さい」と、お客さんに要さんが注意を呼びかけていた(開演後2時間弱位だったと思う)。

 

お弁当の到着時間が遅れたことから、順番を変えて行われた、「ドーナツ特集」と題された、LP版収録曲特集(実は、この時ドーナツがもらえるのかと思った私)。「月光列車」の後にお弁当が到着し、要さんがお弁当の紹介と配布方法について説明を行う。

 

お弁当時間には、ランチタイムと称しての演奏(スタレビの生演奏をBGMにお食事時間)。「ブラックペッパーのたっぷりきいたオニオンスライス」では、要さんが歌詞を間違えて、「お弁当食べてますか〜?手を上げると危険ですよ〜」等と、歌詞を作成して歌う場面も。ただし、この時間には、私の手元にはお弁当は無く(涙)、GO!GO!Timeの時間に、お弁当を食べることになってしまった。ということで、空腹でもあったことから、ノリノリ楽曲をバックに、座ってお弁当を食べる。なお、お弁当は、崎陽軒のシュウマイ弁当。パッケージは、特製パッケージだが、中身は普通のシュウマイ弁当。中身も特製なのかな?とちょっと期待していただけに、少しだけ残念。まあ、美味しいけどね、シュウマイ弁当は。お弁当を食べ終えた後、立ちあがって盛り上がろうと思ったが、立つと気分が悪くなったため、座って楽しむ。健ちゃんがリードボーカルだった「Whisky A Go−Go」は、新鮮だった。

 

13:00頃、第1回目の休憩に突入。休憩中に、だるくなった体を沈静する意味も含めて、顔を洗い、頭もぬらし、氷を買ってリンパを冷やす。しばらく、沈静する行動をしていると、次第に体調復活。

 

実はこの時間帯、ずっと席に着いていたわけでもなく(「9月の海」から、ア・カペラ終了までは確実に席にいなかった記憶が…)、場内をうろちょろしていた。物産展の物色や、グッズ売り場の物色等をし、ちゃんと曲は聴いていない。まさに、自由に楽しむ空間が、ここにはあった。席にいても、あまりの暑さで、ちゃんと曲を聴いていないし。午前中からあまりの暑さに、頭の中は、「暑い」の2文字で一杯(笑)。しかも、暑すぎて席に戻ってからは、立つ気力も無かった。開演に間に合わなかった、友人たちも、11:00頃には、到着した模様。

 

 

4.Afternoon Time

 

14:00頃、午後の時間開始。だからと言って、席を外れたお客さんが、自分の席に戻るかというと、そういうわけでもない。我々の席周辺は、空間が目立つ。とにかく、暑すぎる。樹木周辺等の日陰ポイントに、多くのお客さんが集まっている。私は、休憩中に体調が戻ったので、とりあえずは、席に戻った。我々のグループも、大半が木陰避難組で、席に戻っているのは、ごく少数。

 

「天使の誘惑」で、2部開始。「昭和ヒットパレード」としたこのコーナーには、「GSメドレー」も組み込まれていた。去年夏の志度ライブで聴いた、寺田さんが歌う「好きさ好きさ好きさ」も披露。「お前の全て〜♪」をばっちり決める。健ちゃんはショルダーキーボードを抱えて動き回る。実際は、踊りながら聴く曲が沢山組まれていたが、やはり立つ気力が無い為、座って聴く私。この炎天下の中、動き回るメンバーは凄いと思いながら、ステージを見ていた。

 

2部最初のMCでは、ポピュラーソングコンテストの話しを交え、次のコーナー紹介。いよいよ楽しみにしていた、「大都会」が聴けると思うと、楽しみがよりいっそう募る。「歌詞の確認」ということで、「大都会」と「おらが鎮守の村祭り」の歌詞を読む要さん。力を込めて朗読する「大都会」に、思わず笑ってしまう。「やっぱり変な歌詞」と思ってしまう、「おら鎮」。そういえば、「スタレビはお洒落なバンドと言わせないぞ!」とも、要さんは力説していたな(笑)。「第18回、ポピュラーソングコンテストグランプリ、『大都会』!」と、前振りの後、47曲目の、「大都会」のイントロがかかる。VOHさんは、もの凄く巨大な、アフロヘアのかつらを着けて、ステージ中央に。コーラスを載せようとしても載せられないという行動を、繰り返す。最後の方のサビで、VOHさんの高いコーラスが、要さんの声に重なる。このハモリに、客席から、「お〜!」という声がこぼれる。要さんの歌う「大都会」は、とても良かった。「大都会」への対抗は、「おらが鎮守の村祭り」。コスプレと称して、メンバーが、麦藁帽子と手ぬぐいを身につける。この辺から、かなり体調の良くなった私は、立ちあがって楽しめるようになる。この曲の後は、「お馬鹿ソング特集」として(まあ、「おら鎮」自体もこれに入っているけど)、「恋はバレーボール」、「常夏のジャガタリアン」、「村長さんの娘」、「今年の夏こそは」、「噂のアーパーストリート」と、めったに聴けない曲のオンパレード。「アーパーストリート」のいつものVOHさんのダンシングを遮って、「おら鎮」に戻ったので、「あら、フルコーラスメドレーだったのね」と、最後に気付く。お馬鹿ソング特集を終えると、「この時間帯に、これ持ってきたの失敗でしたねぇ」と、疲れ気味の要さん。炎天下の中動きまくり、息が上がった様だ。

 

コスプレシリーズ第2弾と称し、聖歌隊スタイルを身にまとうメンバー。「つま恋中年合唱団」と称し、教科書に載っている歌を3曲披露。「夏の思い出」は2コーラス目を少しアップテンポにしたアレンジで、爽やかな印象で、なかなか良かった。

 

次のコーナーに行くつなぎのMCでは、「今日は7:00に入ったんですが、スタッフに、『要さんはいつも寝る時間ですね』とスタッフに言われた」と言っていた。要さんは、今回は一体何時に寝たのだろうかとチョット思ってしまう。

 

このまま、しっとり系の曲を繰り広げる。「昼下がりのバラード」として、バラードを3曲。実はこの時、トイレに向かった私。トイレの順番を待ちながら、場外で聞く。まさに、こぼれる音を聞いている状況。すぐ戻れるだろうと、踏んでいたのが間違いで、実際は、トイレ待ちの列で、かなりの曲を聴くことになる。結果的には、この午後の時間の半分は、トイレ待ちで過ぎていった。トイレ待ちで聞こえてくる曲には、1番のみを歌った曲ばかりが集まったコーナーがあった。MCが聞こえないので、なんだ?と思っていたが、後で友人達に聞くと、「しりとり」コーナーだった模様。楽曲タイトルをしりとりで、7曲演奏。久し振りに聴いたり、めったに聴けない曲があったりで、トイレ待ちで悔しい思い。このコーナーの後も、さらなる悔しい思いをする。「俺にも歌わせろ」コーナーがあり、メンバーがソロで歌うコーナーがあったのだ。寺田さんの歌う「言葉じゃ言えないLoneliness」、柿沼さんの「My Love,Up Town Girl」、VOHさんの「さよならの足音」、健ちゃんの「くちづけ」。「あ〜なんて勿体無い…」と、思う私。健ちゃんが歌う、「くちづけ」は初めてだったし、この曲の時ほど、「なんでトイレで聴かなくちゃいけないの…」と、悔しさ一杯。まあ、曲自体は聞こえるが、ちゃんと場内で聴きたかった。ちなみに要さんは、「1%の物語」だった。要さんの時はトイレも済み、場内にいたが、「もうどうせ終わりになっちゃったし…」と思い、1人でスタレビ展に足を運ぶ。スタレビ展には、「STARSツアー」で使われたラジコントラックや、ステージ衣装、歴代ポスター、メンバーの楽器、FCの会報、要さんのピックなどが展示されていた。「1%の物語」をバックに、スタレビ展を覗き、写真に収め、席に戻る。席に戻ると、なんと2部終了のお知らせ。席には仲間は1人しか居らず(笑)。

 

 

休憩時間に、席に残っていた友人と共に、記念写真コーナーで写真を撮る。「DEVOTION」のジャケット写真に1名を追加した形式の看板があり、追加した部分の顔がくりぬかれている。つまりは、そこに顔を出して記念写真を撮れるという代物。写真上では、6人目のスタレビという状況が出来あがる。

 

 

5.Twilight Time

 

17:00に始まった3部は、72曲目の「NO!NO! Lucky Lady」で、幕開け。日が傾き、過ごしやすくなってきた。木陰に避難していた我々のメンバーも、少しづつ席に戻り始める。ビートナンバーを、6曲立て続けて演奏。「と・つ・ぜ・んFall In Love」では、健ちゃんはショルダーキーボードを抱えているにも関わらず、マイクを持ちながらコーラスを付ける。スクリーン下方まで、間奏中に動いてきた健ちゃんは、歌い出しギリギリに、スタンドマイクの位置に戻った。その時、マイクを外し、そのマイクを片手に再度、端の方まで来たのだ。健ちゃん自身が、気持ち的に高揚していたのと、端のお客さんにもなるべく近づきたいという気持ちの表れなのかと、勝手に解釈した私。

 

ビートナンバーの後は、今更ながらのメンバー紹介(笑)。要さん自身、「今更なんだけどねぇ…」と口にし、メンバー紹介スタート。いつもの様に、お題あり。今回は、「私の夏の思い出」。毎度、笑いの起きるメンバーの返答。柿沼さんは、「子供の頃ですね。クーラーが無い時代。蚊帳を作ったことを思い出します。蚊帳から見る、蛍が良いんですよ〜。これを越えるのは無いですね」と返答。ちなみに、柿沼さんの幼少時代には、家に氷を使う冷蔵庫があったらしい。VOHさんの時は、「今日は早々とカレー完売おめでとう」と、要さんの紹介にてスタート。「中学の野球部時代。ライバル校があって、いつも決勝で戦っていたんですけど。中3の時、このライバル校と1回戦で当たっちゃって、負けたの。それで夏は終わった…。で、その後、わき道にそれたんだよね」と、返答するVOHさん。要さんは、「そうなんだよ。兄貴がVOHに会った時、要は変わった奴と付き合っているみたいだけど、大丈夫か?と言っていたんだよね」と、付け加える。健ちゃんは、「小さい時、クーラーが有る家はまだ少なくて、野球をやって帰る時に、真っ先に行ったのが、銀行。皆でチャリンコに乗ってね。銀行は涼しいから」と、返答。この時、「昔、皆で住んでいた時に、家賃支払い用の口座を作らなければいけなくて、スターダスト柿沼って、口座名を作ったんだよね」と、要さん。柿沼さんは、銀行で呼ばれるのが恥ずかしかったとか。柿沼さんによると、本当は、代表名の意味でカッコ書きで柿沼ってつけたのが、そのまま名前になったとか。ちなみに、要さんは、寺田さんを忘れて次のコーナーに行こうとし、客席から、「え〜」という声をもらう(笑)。寺田さんは、「子供の頃、毎年静岡に来ていて、日本平に行ってお皿に富士山の絵を描いた事」と、コメントする。これに対し、「寺田、今日はイマイチだよ…いつもは面白いのに」と、発する要さん。このコーナー、勿論、メンバーの返答だけで終わるわけでもなく、他にも面白いやり取りがあった。印象に残っているのは、「1曲目の、「Thank You」の時、「We say thank you for this evening」の歌詞を、「Morning」にしようと決めたのに、柿沼、間違えるなよ〜」と、要さんが発した時に、「違うよ〜」と、反論した柿沼さん。それに対して、「それはオレだよね」と要さん。この2人は、これ意外にも、結構面白いやり取りをしていたな。爆笑を誘うメンバーの後は、しっとりとア・カペラ3曲。

 

「隠れっぱなしの名曲シリーズ」と、銘打たれたコーナーでは、アルバムで思い入れのある楽曲が演奏された。ア・カペラに引き続き、しっとりと聴かせるコーナー。このコーナー終了時点で、84曲終了。徐々に、終わりに近づいてきているなぁと、曲数が掲示されるたびに思う。

 

この後のMCでは、「5人がいればいつでも演奏ができる。ライブやるために出来あがったバンド」と、要さんが話しをする。

 

85曲目から90曲までは、「ダンス!ダンス!ダンス!俺にも歌わせろ」コーナー。ステージに、照明が灯り始めた頃。「WHAT A WONDERFUL NIGHT」で、始まる。少し過しやすくなった空間で、ノリノリの客席。VOHさんの、「星になるまで」では、VOHさんが歌い出すと演奏が止まり、お約束通り歌わせてもらえず、柿沼さんの「Moonlight Party」が始まる。この時、スクリーンに表示された数字は、「86」「87」と連続表示(笑)。柿沼さんが歌い出すと、「今ので1曲は無いだろう」と、要さんが演奏をストップさせる。再度演奏をスタートさせ、86曲目が「Moonlight Party」になり、その後「星になるまで」に流れる。しきり直しでも、改めて曲数が表示されたことに思わず笑ってしまった。寺田さんの「Cassiopeia」、健ちゃんの「僕はピアノが好きなんだ」と持ちまわしソロが続く。要さんは、「Goin' Back To 1981」。歌い出しの声を何度か調整しながら、演奏開始。間奏時に端まで移動していた要さんは、歌い出しに間に合わず思わず笑顔をこぼす。こういうことは、めったに起きないが、そんな要さんが可愛い。また、「Yeah〜!」と発する所で、ステージに倒れる要さん。息を整えながら、楽曲の最後まで突っ走る。

 

残り後10曲の時点で、18:45。「あと10曲だ。100曲なんて、ちょいちょい」と、笑顔で発する要さん。「あ〜本当にあと、10曲で終わっちゃうのか…」と、少し寂しくなる。この後は、シングルを立て続けに演奏(しかし、なんでこれが、「Qちゃん、サングラスを投げる!!」というコーナー名なんだろう?イマイチよく分からない…)。5曲演奏して、MC。「どうする?あと5曲だよ。100曲出来るかどうかより、こんな酔狂な企画に皆が来てくれるかが不安だった。ずっと客席を見ながら演奏していたけど、お前らかっこいいよ。1万5千人は宝物。勿論、来たくても来れなかった人も含めて。スタッフにも感謝。20周年の企画をね、色々考えたんだ。ツアーを全部タダにするとかさ。あ、これうちの社長が言ったんだけどね(笑)。GLAYの20万人は凄いよね。でも、考えるとさ、GLAYは、何人集まっても同じことをするわけで、勿論それだけのお客さんが集められることは凄いことだけど、集まったお客さんの方が凄いと思うわけ。そういうのは嫌だったんだよね。俺らって凄い?(客席拍手)もうさ、ここにいる皆は、親戚だよ。ねえ、兄さん(根本医院にいる、要さんのお兄さんへの投げかけ)。おやじとおふくろも呼べば良かったよなぁ。あと5曲だけが悔しいな…これから、どんどん時代を遡っていきますよ」と、要さんが今の気持ちを言葉にした。

 

このシングルコーナー、実は演奏途中で、もしや年代を遡りながら演奏しているかな?と、思っていた。要さんの言葉で、ラストの曲を確証。あと5曲、本当にあと5曲で終わってしまう。そんな気持ちが、場内に溢れているような感じがした。99曲目の「夢伝説」では、ステージセットに炎が灯った。客席からは、歓声が発生。100曲目の前に、「ラストは始めから決めていたんだ。売れなかったど。前評判は良かったのに、オリコンの200位にも入らなかった曲だけどさ。そして、この人達(お客さんの事)が無かったら、成り立たない」と、要さんは発し、とうとうラストの「シュガーはお年頃」。「今晩は、スターダストレビューです」の部分を、客席を交えて行う。何度か、この言葉のタイミングを練習し、演奏スタート。曲が進むたびに、「あ〜終わっちゃう…」と、思ってしまう。100曲、本当にやり遂げたメンバー。拍手の中、メンバーはステージを去った。スクリーンには、演奏曲目が順に流れている。そして、アンコールを求める拍手が響く。

 

しばらくすると、メンバーが再登場。大拍手に包まれる場内。メンバーは、ステージ中央に勢ぞろい。涙声っぽい要さんがマイクを握り、感謝の言葉を述べる。「こんな声だけど…」と言いながら、101曲目のアンコール曲は、「Stars」。5人の声に1万5千人が耳を傾ける。歌が終わると、夜空に花火が打ちあがる。メンバーは、ステージから花火を眺める。メンバーと一緒に、花火を見る事は、これが初めてだろうか?大きな花火が打ちあがるたびに、歓声が起こる客席。そういえば、友人のすぐ側に、花火の玉の破片が飛んできた。間近で打ちあげている様子がうかがえる。花火が終わると、客席から拍手が起こる。メンバーは、一同並んでお辞儀をし、拍手に包まれ、ステージを後にした。(20:00)

 

 

6.ライブが終わって

 

終演後は、指示に従っての退場。後片付けを済ませ、指示があるのを待つ。出入り口から遠い席だった割には、思っていた以上に早く、退場の指示が出る。出入り口付近の根本医院では,最後の記念だろうか、写真を撮っている人達を見かけた。

 

会場から一歩外に出ると、人の波。はぐれないように、我メンバー内に、いきなり添乗員役登場(というより作り上げたと言った方が良いのか?)。半ば、旅行ツアーごっこのような状況で、ゆっくりと前進する。規制退場と言えども、1万5千人が帰る訳なので、道に人が連なっている。

 

つま恋自体の出入り口を越えると、通路が人でびっしり埋まっている。ここで急いでも仕方がないので(というより前進出来ない)、とりあえずこの場で待機。正直、この状況で新幹線による日帰りはとても出来ないだろうと、思った(思うように帰れないから)。この時トイレに行ったが、やはりトイレは並ぶ。まあ、ライブ中にあれだけ待っていれば、こんな列はたいした事無いが、男子トイレに入ろうかどうしようかと、友人と悩む(笑)。トイレから戻ると、人ごみも薄れていたので、前進する。すると、「これ、さっきここにいた人の携帯かなぁ」と、友人が携帯電話の落とし物発見。スッタフに預けた方が良いよねなんて話しをしながら歩いていると、「あの人のじゃない?さっきあそこにいた人…」と、仲間が持ち主らしき人物を発見。その人に声を掛けると、まさにビンゴ。携帯電話を本人に手渡し、一件落着。バスの止まっている駐車場に向かう最後の道は、階段。階段を上ると、バスが見えた。何時の電車に乗れるかなぁと、調べてきた時刻表を見ながら歩いていく。ようやくバスに乗れるものの(21:30頃に乗れたと思う)、全員座れず。たまたま、添乗員役の友人が、バスの先頭に。バスの中でも、やっぱり添乗員(笑)。14名は、にぎやか集団でもあるな(笑)。発車直前に、添乗員役の子が、床に落ちている葉書を発見。すかさず、最前に座っている人達に、「これ落としましたか?」と尋ねるも、違うらしい。その葉書は、切手が貼られており、投函直前の物。その葉書を友人は手にし、持ち主の代りに投函する事に。掛川駅に到着し、大きな荷物を当日到着組の車に預け(この車は、掛川駅前のパーキングに入れていた)、駅に向かう。添乗員役の彼女は、先程の葉書をポストに投函。葉書の持ち主は、落としたはずなのに届いてる〜と、喜ぶことでしょう(きっと、このライブ参加の人のだと思う)。

 

掛川駅構内には、おまわりさんもいた。ホームや階段も狭いので、入場規制などをしていたのかもしれない。我々は、ほぼ最後に近い方だったので、おまわりさん達も任務終了の時間だった模様。ホテルの有る駅に着いてからは、食事を取れそうな店(といっても居酒屋しかないけど)に出向き、皆が入れるか確認。どこも狭かったり、一杯だったりで難しそうだったが、なんとか、チェーン店の居酒屋に入れそう。ホテルに一度戻って、荷物を置いてから皆で居酒屋へ。とにかく、ビールが旨かった(笑)。こうして、長い1日は過ぎていった。

 

 

7.感想

 

100曲もの演奏を続ける、メンバーは凄い。要さんの強靭な喉も、凄い。思っていたほど、声が枯れなかった要さんには、本当に、凄いとしか言い様が無い。演奏を続けるメンバーの気力と体力にも、脱帽。ラストの方は、放心状態に近い、メンバーの表情がスクリーンにも映っていたが、こんな事を出来る人達が他にいるだろうかと思ってしまう。

 

ただ単に、100曲演奏というスタイルではなく、コーナーを設けていて、それぞれにコンセプトを立てていた構成が良かった。ア・カペラも各時間帯に必ず盛り込んでいて、思っていた以上にア・カペラが有った様に思う。

 

そういえば、要さんが投げたピックが遠くまで飛んでいるのを見た時には、驚いた。日の光が反射して、とても綺麗に見えたピック。綺麗な弧を描いて飛んでいく様に、友人と共に、「すご〜い」と言ってしまった。

 

スクリーンに表示される曲数が何度か間違っていたことも、面白味の1つだった。何せ、26曲目が「24」と表示されても、その次の曲の時は何事も無かったかのように、正確な「27」が表示される。数字表示のスタッフはきっと、「あ、やっちゃった…」とでも、思っていたのだろう(笑)。

 

要さんは、「お客さんの拍手をいかに削るかが、今回のポイント」と言っていたが、やはりお客さんの拍手は長いらしい(笑)。拍手をもらわない構成で、演奏を続ける事により、演奏時間を増やすという戦法は、成功だったと思う(笑)。こうやって、どんどん演奏して行くと、ちゃんと100曲演奏できるのねと思った。

 

MCは、いつもより時間的には少ないと思うが、少ないとも感じなかったし、テンポある運びだったと思う(と言っても、全部真剣には聴いていないけど)。最初の1時間で10曲ほど演奏していたので、「お〜なんか、やっぱり100曲演奏できそう(やらなきゃ行けないけど)」とも思ったし。

 

カメラ持ちこみOKというのも、ありがたかった。と言っても、あまり写真は撮っていないが、ライブ中の写真を撮れる事(自分も含めて)は、めったに無い。こういう事を認めてもらえるのは、スタレビならではと思う。

 

物産展巡りは、思っていた以上に出来なかった。本当は、色々な物を食べたかったが、暑さの中待つのも嫌になってしまった。折角だから美味しいものも食べ様と思っていたのに、これは、ちょっと悔しい。ただ、物産展紹介の時に、タイムリーに豚バラと一口餃子を食べる事が出来たのは、個人的に嬉しい。タイミングよく買ってきた友人に感謝(別に狙っていたわけではないと思う)。悔しいといえば、トイレ待ちでちゃんと聴けなかった、「俺にも歌わせろ」コーナーの楽曲は、最も悔しい。トイレが、1箇所のみというのは、正直きつかった。勿論、トイレの数は結構設置していたと思うが、それ以上にお客さんが多かったということだと思う。

 

10時間。終わってみると長い様で短い様で。自由に楽しむライブの空間。よく考えると、貴重な曲も沢山やっていたので、しっかりと聴いていないのが勿体無かったかなと思う半面、そんな生演奏をバックに、好き勝手に過ごせるというのも、贅沢三昧という気もする。食事をしてもトイレに行っても、友人と歓談しても、そこには自由な空間が有った。通路スペースも多々設けられており、動き易かったし、座席スペースも十分な広さがあった。「自由に楽しむ」ということが、お客さん個人個人が納得している要素でもあったからこそ、本当に自由に、色々と出来たのだと思う。スタレビの凄さも勿論だが、スタレビを取り囲むお客さんも、凄いと思う。マナーの面でそれをとても実感する。終演後、ごみが客席に残らなく、各自が決められた場所に、綺麗にまとめてごみを片付ける。当然の事ではあるが、こんなに終演後きれいに片付いている野外ライブは、他にあるのだろうかと、思ってしまう。以前要さんが、スタッフにお客さんのマナーの良さを誉められると言っていた事があるが、本当に、これは凄いなと思う。事実、場内をぷらぷらしている時に、場内スタッフの方が、「いつも来る客層と全然違う。こんなの初めてだ」と、誉め言葉のような事を話していたのを耳にした。こういうのは、正直嬉しい。

 

ちなみに、この日の暑さはどれくらいかというと、飲み物が暖かいのみものになってしまうほど。聞いて驚いたのは、入場時にもらった、友人のウーロン茶のアルミ缶が破裂した事。私の水分摂取量は、4リットルほど…。

 

飲み物が売り切れにならないほど準備してあった事も、非常に有りがたい。結構な量の飲み物を持参したが、ぬるくなるし、それでも足らず、飲み物も現地調達。至る所に飲料は売っていて、本当に有りがたかった。

 

14人で参加したものの、よく考えると、ライブ中は、顔をあまり合わせていない(笑)。皆自由に動いていたという証拠でしょう。

 

ちょっと残念なのは、こんな誰もやらない事をやっているのに、記事にならない事。主催に、静岡新聞社が入っていたのに、翌日静岡新聞を購入してみると記事が無く…。これはちょっと残念だったかな(苦笑)。

 

希望としては、このライブのビデオ化と、全曲収録のCD。ビデオだけだと、好きな時に曲を聴く事が出来ないので、CDがあるといつでもこの時を思い出せるので嬉しい。

 

10時間ライブをまたやるといったら、正直、真夏の昼間はちょっと…と思ってしまう。ただ、こういうのは、記念だからこその企画だと思う。そんなに、何度もやっても意味が無いと思うし…。ま、またやるなら行くんだろうな…。スタレビは、やっぱり凄いと思う。

 

結局の所、曲を堪能したというより、雰囲気を堪能したというほうが良いような気がする。真剣にステージを見ていないし。勝手に過ごしていたから。それでもそこには、スタレビの空間が有ったと思う。最後には感動が生まれるが、我慢大会と言っても可笑しくないライブとも言えるかな(笑)。ある意味、特殊空間を満喫した1日だった。

 

 ←ちなみに、シートの絵柄はこんなの