61公演目:神奈川県民ホール
1999.4.28
〜スペシャルメニューありの感動のツアー千秋楽〜
〈曲目〉
M1:月の輝く夜に
M2:Joy
To The Future
M3:今夜だけきっと
M4:屋根にノボって
M5:Going
Back to 1981〜
1981年メドレー(シュガーはお年頃,銀座ネオンパラダイス)〜
Going
Back to 1981
M6:IN
MY LIFE(ビートルズ)
M7:追憶,M8:ワイン恋物語
M9:木蘭の涙
M10:君に贈るHolly
night
M11:君のために・・・
M12:Sweet
Harmony
M13:プラトンの嘆き(ミュージカル「我が退屈な人生」より)
M14:THANK
YOU
M15:と・つ・ぜ・ん
Fall in love
M16:GET
CRAZY(含Smoke on the water)
EC1:ビキニスタイルのお嬢さん
EC2:Sweet
Snow Magic
EC3:もっとそばに来て
EC4:AMAZING
GRACE
4月28日、神奈川県民ホールで、本ツアーの最終公演が行われた。「遅刻しないで行く」と決めていたが、結局遅刻。東京厚生年金会館では、10分〜15分ほど遅れてスタートしていたので、今回もそうだろうとたかをくくっていたら、どうも時間通りに始まっていたようだ。会場に到着し、席についた時は「月の〜」の途中だった。
1曲終わる度に、「あ〜もうすぐ終わっちゃうんだな。」という思いが出てきた(遅刻したのはやはりもったいない)。最終公演に対する、客席そしてメンバーの思い。やはり、「これで最後」という気持ちなのだろう。根本氏の話しにも気合が入っていた。
「1981年メドレー」が終わると、最終公演らしい内容が盛り込まれた。「それではVOHさんに61公演全て言ってもらいましょう!」と根本氏。VOH氏は「え〜かつしかに始まって…」と言い出すと、「ほんとにやるんだ。じゃあさ、考える間を持たせないためにみんなで『よいしょ!』と掛け声かけよう!」と根本氏。VOH氏が1公演言う度に「よいしょ!」と掛け声。途中つっかえながらも、続けて行く。「“よいしょ”ってやりづらい。」とVOH氏がいうと、「じゃあ、“どっこいしょ”にしよう。」と根本氏。最終的には、掛け声はなくなった。VOH氏は自分のテンポで、公演場所を順に言い続ける。「あ、1箇所抜けた。」などといいながらも、「そして今日。」と、最後まで言いきった。根本氏は、やはり黙って聞いていない。カリフォルニアだの、ロスだのと茶々を入れていた。驚きの表情で、VOH氏を見つめる光田氏。VOH氏の記憶力のすごさ!本当にすごいと、ただただ感心するばかりだった。
VOH氏が全公演言い終えたところで、根本氏がツアーでの思い出話をした。内容は、「尿管結石」。沖縄ツアーで、石が出たという話をしていた。「じゃあ、その石を端から回しま〜す!」と根本氏。爆笑する場内。「出てきた石を、いじくっていたら2つに割れちゃったんだ。本当は石は白いらしいんだけど、俺のは黒かった。柿沼なんてひどいんだよ。それ石じゃなくてトイレに落ちてたゴミじゃないの?っていうの。」と、楽しげに根本氏は話していた。
そして、メンバー紹介。今回は最後ということで、「はじめて行ったコンサート」ネタではなく、急遽「本ツアーでの思い出」ということに。いきなり振られた寺田氏は、「そういうネタで行くんですね。」と戸惑いを隠せない様子。しばし考えて、「今回のツアーは天候にも恵まれて。といっても中でやっているから天候なんて関係ないけど。」と一言。受ける根本氏に、客席。そしてそれに続いて、「旭川での大雪はすごかったですね。」と寺田氏。「おいおい。天候にも恵まれてと言っておきながら大雪?」と突っ込む根本氏。そして、「そう言えばさ、盛岡の時。会場入るときは雪降ってなかったのにさ、途中窓開けたら大雪なの。驚いて、VOHと寺田ん所に言いに行ったら、寺田の驚き少ないんだもん。驚かしがいのないやつなんだよ。寺田は。」と付け加えた。それに対し、「ちゃんと驚いたよ。」と寺田氏。そんなやり取りがしばらく続いた。さすが最終公演だけあって、たくさん話をしていた寺田氏だった。続いて、柿沼氏。柿沼氏のツアーの思い出は、「恥ずかしいツアーだった。」ということ。明るい中でのステージが、恥ずかしかったらしい。柿沼氏によると、「だってこうされると(客席から手を振られる)どうして良いのか分からないよ。あ〜どうもって感じで。恥ずかしかった。」だそうだ。3番手は、光田氏。マイクを片手に立ちあがり、話した内容は、「スタレビでのブーム」。「今回のツアーでのブームは“キトサン”ですよ。これは、脂肪を燃焼しやすくして、うん○として排泄しやすくするんですよ(いわゆるダイエット食品)。で、これがあるからって安心して食べ過ぎて、結局太った。意味ないよね。がばがばたベちゃうの。」と光田氏。「そうなんだよね。がばがば食っちゃってさ〜」と根本氏。「僕は、要さんのそばに座らないんです。一杯食べさせられるから。」と光田氏。どうも根本氏は、テーブル一杯に食べ物を並べるのが、好きらしい。最後は、VOH氏の番。やはり今回もここで、パトランプが回った。「最後くらい喋らせてよ〜」とVOH氏。「言っておくけどこれは楽器だからね。全国津々浦々でおもちゃだって言って…」と根本氏に言うVOH氏。しばらくいつものように、2人のやり取りが続いた。「なんでいじめるの?VOHさん可愛そう。という言葉をもらうんだけどさ、VOHは好きなんだよ。」と根本氏。根本氏にいじめられ続けているVOH氏に対し、客席から「がんばれ〜!」と声がかかった。これを聞き逃さない根本氏は、「がんばってないから、がんばれ〜!って言われるんだよ。」とVOH氏に言った。結局、最後の公演でもいじめられていたVOH氏だった。
「IN MY LIFE」に入る時の曲紹介は、「色々なアーチストの曲を伝えたい。」ということで行われた。光田氏は、今回も前公演同様、「LET IT BE」、「IMAGIN」に続き、「MY LIFE」(ビリージョエル)のイントロも弾いた。
おなじみの「踊るリンパ腺渡る世間は恋ばかり」。相変わらず、笑いを取る内容。デートの場所ネタでは、「ラーメン博物館」、「つぼ八」、「吉野家(100円引きで彼女は2杯食べたというネタ付き)」で、ほとんど、東京厚生年金会館でのネタと変わらなかった。この笑えるコーナーも終わり、ステージも後半へ突入。
遠赤外線ライブの第2部。
ア・カペラ大会(「THANK YOU」)では、今回も柿沼氏は、VOH氏に音の確認をしていた。ア・カペラのチーム名は野球にちなんで、「佐々木チーム」と「川口チーム」。最後の大ア・カペラ大会も見事成功。終わりに近づくにつれ、大いに盛り上がって行く場内。「と・つ・ぜ・ん〜」が終わった後、根本氏は2回もバク転を披露。それだけ、気分も盛り上がっていたのだろう。「GET
CRAZY」でのジャンプも、いつも以上に高かった。
アンコールのハワイアンコーナー。「ビキニ〜」では、光田氏の、「よこはま♪」が見られた。メンバー紹介で出来なかったので、ここにもって来たようだ。どうしてもやりたかったのだろう。光田氏は。根本氏は、間奏部分で「うりゃ!」と言い、頭をガンガン振りながら演奏。相変わらず最後の最後まで、楽しませてくれるコーナーだった。このコーナーが終わるといつもと違い、スタッフの方がマイクスタンドを片付けにこない。根本氏は、サムエルを紹介。その声で、サムエルが登場。客席から歓声が出た。「俺らより人気あるじゃね〜かよ!!」と根本氏。「俺らだって、レギュラーもらったぞ!」とも言っていた。
サムエル登場で、最終公演スペシャルメニュー。「みんなでこの曲歌ってください!」と根本氏が言って始まったのは、「もっとそばに来て」。サムエルメンバーも1人づつ、メロディーラインを歌う。スタレビメンバーも同じだ。間奏部分に入る前に、スタッフを呼びに行くVOH氏。VOH氏が先頭となって、スタッフを引き連れステージに登場。スタッフは、「Moody
Blues」のバスタオルを広げ、ステージに並んだ。客席からは拍手が起こる。まさに最終日ならではの光景。拍手に包まれ、スタッフ、サムエル退場。
「この感謝の気持ちを、どうやってみんなに伝えれば言いか分かりませんが…。後ろまで聞こえるか分かりませんが…」と根本氏。マイクを置いて、ア・カペラの体勢を整えるメンバー。「AMAZING GRACE」が、生声で歌われた。曲が終わると同時に、ステージの天井から、「おつかれさまでした。スタッフ一同」という垂れ幕が。それを見たメンバーは嬉しそうだった。最後に、「ありがとう。最後の公演にこうやって来てくれてうれしいです!」と根本氏。大きな大きな拍手に包まれ,メンバーはステージを後にした。
「めぐり逢い」が会場に流れ出した。しかし、帰ろうとしない客席。鳴り止まぬ拍手。メンバーに再び登場してもらいたいという思いが、誰にでも有ったのだろう。スタッフが、ステージ上を片付け始めた。ここでも鳴り続ける拍手。「もう出てこないのだろうか。」と思った矢先、メンバーが登場。既に衣装から着替えた後だった。「どうしてもみんなの顔がまた見たくて、でてきちゃいました。本当に有難う!気をつけて帰ってください。夏にまた会いましょう!!」と根本氏。メンバーは客席に大きく手を振った。客席からは、より一層大きな拍手が。ステージの光田氏は、涙をぬぐっていた。最後の挨拶が終わり、感動と大きな拍手の中、本ツアーの幕が降りた。
念願かなって、今回初めてツアーファイナルに参加した。1曲終わるごとに、「あ〜少しづつ終わりに近づいていく」と思った。これで最後だと思うと、寂しいと思った。演奏する側にしても、客席で見ている側にしてもやはり、「最後」というのは特別なのだと思う。今まで見た公演の思い出などがよみがえった。スタッフの方へのねぎらいの言葉。客席からの大きな拍手。どれをとっても、「最終日にふさわしい」と感じた。本当に参加してよかった。本当にすばらしい、ステージを有難う。お疲れ様でした。