49公演目:宮城県民会館

1999.3.22

〜「まいった!」(by根本氏)と言わせた宮城公演〜

 

〈曲目〉

M1:月の輝く夜に,M2:Joy To The Future,M3:今夜だけきっと,M4:屋根にノボって,M5:Going Back to 1981〜1981年メドレー(シュガーはお年頃,銀座ネオンパラダイス)〜Going Back to 1981,M6:IN MY LIFE(ビートルズ),M7:追憶,M8:ワイン恋物語,M9:木蘭の涙,M10:君に贈るHolly night,M11:君のために・・・,M12:Sweet Harmony,M13:プラトンの嘆き(ミュージカル「我が退屈な人生」より) ,M14:THANK YOU,M15:と・つ・ぜ・ん Fall in love,M16:GET CRAZY(含Smoke on the water)

EC1:ビキニスタイルのお嬢さん,EC2:Sweet Snow Magic,EC3:Good Times & Bad Times,EC4:どうして

 

3月22日、宮城県民会館で、本ツアーの49公演目が行われた。この公演で、旭川から南下してきたツアーに一区切りをつける。昨日の盛岡同様、会館のある仙台市内も寒く、開場時間頃には雪がちらつき出した。

 

前日同様に、サムエルのプロモーションライブを観た。サムエルが登場すると、会場も熱気に包まれ、昨日以上の盛り上がり。演奏曲目は、前日同様。MCでは、昨晩、ストリートライブをアーケード街で行ったことや、前日同様、柿沼氏のお茶屋に行った事などを話していた。「ラストチャンス」では、お客さんも立ちあがり、一気に盛り上がった。スタレビ登場前からの盛り上がりで、これは大変盛り上がるコンサートになるのではないか、と密かに期待する出来事だった。

 

サムエルが、ステージを去り、お待ちかねのスタレビメンバー登場。客席からは、大きな歓声が沸き起こる。メンバーも昨日の盛岡公演で盛り上がった気分を引きずったままなのか、登場したときの表情は、前日以上にご機嫌な雰囲気。客席には、すでに盛り上がる雰囲気ができあがっていた。流れとしては、ほぼ前日と同様。「Going Back〜」に入ると、客席も立ちだし、より一層盛り上がった。「はじいたコインで〜♪」の時に、根本氏は、ピックを上に投げた瞬間、「しまった」という顔。全然関係ない方向に、ピックが上がってしまったからだ。投げたピックを受け取れずに、「しまった」という顔をするのを見たことはあるが、投げた瞬間に、「しまった」というのは初めて見た。私自身、投げた瞬間、「あっ」と思った。それほど、変な位置にピックが上がってしまったのだ。

 

根本氏一人芝居のドラマスペシャル「踊るリンパ腺、渡る世間は恋ばかり」では、おなじみのご当地ネタや、効果音、彼と彼女の会話に、会場から笑いがあふれた。ご当地ネタでは、きっと「FORUS」が出てくるだろうなと思っていたので、実際にこの名称が出てきたときには、笑ってしまった。自分が、何気に仙台のご当地ネタが分かってしまったことに、少々驚いた。また、初めて耳にした、「ドバイでグッバイ」や「中東に行く」という言葉に対しての、「え?中トロ食べたいの?」等と駄洒落もでていた。

 

アカペラ大会も(「THANK YOU」)、前日同様の盛り上がり。客席の声もよく響き渡っていた。

GET CRAZY」の頃には、ステージも客席も大いに盛り上がり、会場内のボルテージは最高潮。言葉では言い表せないくらいの盛り上がり。ここのお客さんは、なんてパワフルな盛り上がりを見せるのだ!と感じた。メンバーのジャンプも高かった。特に光田氏は、本当によく飛んでいた。「Smoke on the water」も、ワンコーラス歌われ(このスタイルが定着のようだ)、大変な盛り上がりの中、本編の幕を閉じた。

 

アンコールが始まるまでの間、客席からはアンコールを求める拍手が鳴り止まない。この音もとても大きく、客席の気分が大変高揚しているのがよく分かる。メンバーが再登場すると、より一層大きな拍手と、大きな歓声。メンバーもそれに笑顔で応えた。今回も、ハワイアンでは、メンバー紹介無し。光田氏の振り付けに笑っていると、それに挑戦するかのように、更に笑わそうという行動。挑戦的な目つきだなと、個人的に思ってしまった。

 

Good Times 〜」では、前日同様、客席にコーラスを求める根本氏。勿論、客席はこれに応え、再び、コーラスに参加。この曲の後、昨日のようにMCがあった。「お客さんの拍手が長いんだよ」と、根本氏が言うと、更なる拍手の洪水。鳴り止まない拍手を繰り広げる客席に、とうとう根本氏が「まいった」を発言。「長いツアーの間に何度かまいったと思うことがある。本当に今日はまいった。ありがとう。」と、笑顔で根本氏は付け加えた。大いに盛り上がっている中、根本氏は「あ〜〜〜〜〜〜〜」と発生。何が起きるのかという客席の雰囲気。すると、根本氏は「…りがとう」と付け加えた。なんと、お礼の挨拶だったのだ(実は前日もこれを見ていたので、知っていたが、客席は「何をやるんだ?」という大きな期待の雰囲気に包まれていた)。この後、最後の「どうして」が演奏され、大きな拍手に包まれ、メンバーはステージを後にした。

 

仙台では、異常な盛り上がりを見せ、3時間以上の公演となった。外に出ると、冬の寒空。道路は寒さで凍っていた。会場内が熱気に包まれていたせいか、外に出た瞬間は、冷たい風が気持ちよかったが、やはり寒かった。

 

盛岡仙台と2日間。久しぶりに連日コンサートに行った。2日間続けてみると、よく分かるのが、アレンジの違い。「昨日とここが違う!」という点に気づきやすい。特に、光田氏の演奏は、分かりやすい。今までは、連日ではなかったので、「あ。前と違うかな?」という程度だったが、2日間続くと、明らかに違っているということが分かる。このアレンジの違いも、コンサートの楽しみのひとつ。新たな発見ができるので、連日行っても飽きがこない。だからやめられなくなるのだ。そして次のコンサートにも大きな期待をし、楽しみ感がつのる。本当に不思議な世界だ。次は、東京厚生年金会館。ツアーラストを目前とした公演だ。やはり非常に楽しみだ。