48公演目:盛岡市民文化ホール
1999.3.21
〜大大成功のア・カペラ大会!〜
〈曲目〉
M1:月の輝く夜に,M2:Joy To The
Future,M3:今夜だけきっと,M4:屋根にノボって,M5:Going Back to 1981〜1981年メドレー(シュガーはお年頃,銀座ネオンパラダイス)〜Going
Back to 1981,M6:IN MY LIFE(ビートルズ),M7:追憶,M8:ワイン恋物語,M9:木蘭の涙,M10:君に贈るHolly night,M11:君のために・・・,M12:Sweet
Harmony,M13:プラトンの嘆き(ミュージカル「我が退屈な人生」より) ,M14:THANK YOU,M15:と・つ・ぜ・ん Fall in love,M16:GET
CRAZY(含Smoke on the water)
EC1:ビキニスタイルのお嬢さん,EC2:Sweet
Snow Magic,EC3:Good Times & Bad Times,EC4:どうして
3月21日、盛岡市民文化ホールで、本ツアーの48公演目が行われた。春分の日というのにもかかわらず、盛岡市内は、公演の始まる少し前から雪模様。しかも、その雪の量は時間毎に増し、会場につく頃には吹雪いていた。プロモーションライブを行う、サムシングエルス(以下、サムエルと称す)を観るために、早めに席に着いた。
開演時間20分ほど前に、ステージにサムエル登場。客席からも歓声があふれた。演奏された曲は、大ヒットした「ラストチャンス」を含み、全3曲。1曲目は、カバー曲。根本氏の、ラジオ風仕立ての紹介でサムエルが登場したこともあり、そのラジオ風で紹介していた曲を披露。続いて、オリジナル曲を演奏し、MC。MCでは、メンバーの伊藤氏がスタレビのファンで、免許をとってドライブに行った時の行き先が、柿沼氏の実家のお茶屋さんだった。ということを話し、客席の心をつかんでいた。また、「これだけ好きなスタレビ兄さん(彼らは兄さんとスタレビのことを呼んでいるらしい)と、同じステージに立てて幸せ。」とか、「一緒にまたツアーを回りたいと申し出て、快くOKしてくれたことに感謝しています。」等とも話していた。サムエルラストの曲は、おなじみの、「ラストチャンス」。大きな拍手の中、彼らはステージを去った。夏の野外以来、久しぶりのサムエル。夏の時よりも、腕に磨きがかかっていたように感じた。特に、コーラスがとても上手になっていたように感じ、また、MCも上手くなったいた。
サムエルが、ステージを去り、スタレビメンバー登場。客席からは、大きな拍手が起こった。
「JOY〜」では、VOH氏が日の丸柄の扇子を持ち、イントロや間奏部分で、扇子を仰ぎながら、選挙演説のようなせりふを言っていた。これは、はじめて見た光景だった。客席も、VOH氏に注目していたようだ。
1981年メドレーに入る時、「か〜ぜ〜たちぬ〜♪」と根本氏は歌いだし、それに合わせて光田氏が伴奏を付け出した頃、今度は、「さよなら〜は、別れの言葉じゃなくて〜」と歌い出す根本氏。曲が変わり、すかさずそれに合わせ、伴奏をする光田氏。光田氏が奏でる、「セーラー服と機関銃」のメロディーをバックに、デビュー当時の話をし、「Going Back〜」が演奏。今回も根本氏は、「あ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜」と、長い時間声を出し、客席からは感嘆の声が発生。客席総立ちで、相変わらず、大いに盛り上がるコーナーだった。
「初めてのコンサート」の話では、相変わらず、客席から、大きな笑いが発生。やはり、笑いの注目は、光田氏だ。彼の五木ひろしの物まねは、大きな笑いを誘う。根本氏はそんな光田氏に対し、「だからバンドは4人でいいって言ったのに…」と一言。光田氏は、「え〜ん」と泣き真似をする。これも、笑いを発生させる原因。このコーナーでは、根本氏はしきりに、「みんなキャラがかぶるんだよ」と言っていた。
お笑いコーナーの後、しっとり系のコーナーへ。「木蘭〜」では、少しかすれ気味の根本氏の声が、ちょっと苦しそうにも見えたが(根本氏の足が震えていた)、その声の具合が、曲や光田氏のピアノの雰囲気に合っており、とても良かった。
根本氏一人芝居のドラマスペシャル「踊るリンパ腺、渡る世間は恋ばかり」では、おなじみのご当地ネタや、効果音、彼と彼女の会話に、会場から笑いがあふれた。
アカペラ大会は(「THANK YOU」)、大変な盛り上がりを見せた。客席の声が、とてもすごかった。前のほうで真中付近の席にいた私は、後ろからあふれ出てくる声の波に圧倒。本当にものすごい声の波が、会場中に響き渡っていた。
「GET CRAZY」につきものの、「Smoke on the
water」は、すっかりワンコーラス披露することになっており、会場は、ロック色に包まれ、飛び散る汗の中、本編が終了。
アンコールでおなじみの、大爆笑ハワイアンコーナー。今回は、メンバー紹介や、MCも少なくなり、若干短めな構成。ここでも、光田氏は、五木ひろしを披露。彼はお気に入りなのだろうか…。
「Good Times 〜」では、根本氏が、お客さんにコーラスを途中で求めてきた。先ほどのアカペラ大会と同様の、コーラスだ。その根本氏の声に応じ、客席から再び声があふれる。この曲の後、予定終了時間が延びてしまうことを会場関係者に向けて、お詫びを根本氏がいれた。4月から「ポンキッキーズ」にレギュラー出演する話等、少し長めのMCがあり、ラストナンバー「どうして」が演奏され、幕を閉じた。
外は、本降りの雪だったが、場内は、ホットな夏というほどの熱気に包まれていた。始終大変ご機嫌な、メンバー達。根本氏のピックも、数多く客席に振舞われ、客席もステージも熱く盛り上がっていた。外に出ると、一面の銀世界。空から舞ってくる雪が、街灯の灯かりに照らされ、とてもきれいで、コンサートの余韻に浸るのには、十分な環境だった…と言いたいところであるが、「転ばないようにしなければ…」、「おなかすいた」、「すごく楽しかった」、「明日の仙台もとても楽しみ」という思いが入り混じり、会場を後にしたのだった。