【STARDUST REVUE インストアライブ〜at.HMV渋谷店〜】
1998.11.5
〜ビリージョエルやニールセダカのカバー曲を含め
ア・カペラ楽曲オンパレードのスペシャルイベント!!〜
〈演奏曲目〉
M1:シュガーはお年頃(ア・カペラ部分のみ),M2:The longest time,M3:Tea for two,M4:Sweet memories,M5:Laughter in the
rain,M6:ジャスミン,M7:Amazing grace
11月5日,22作目のアルバム「Moody Blues」の発売に伴い,初の試みであるインストアライブが20:00から開催された。19:00に整理券順に入場をし,イベントが開始するのを待った。19:30頃になると,「7月7日」と最新シングルである「ワイン恋物語」のプロモーションビデオ(PV)が交互に流れ出した。
「ワイン〜」が流れると,場内からは拍手と歓声がわいた。なぜならば,このプロモーションビデオは,メンバー全員が女装をして撮ったという物であるのを,前もって知っていたからで,おそらく誰もが是非見てみたいと思っていたPVであったからだ(例にもれず私もその1人であった)。
このPVについてちょっとここで触れよう。女装したメンバーの映像は,すこしぼかし気味で映っていた。ボーカルの根本氏は,やはりアップになる回数が多く,そのときに感じたのが「すごい化粧塗ったくっているなぁ」だった。元々化粧をしなくても,かわいい女の子と間違われてしまう,キーボードの光田氏はやはり“光田健一”のままだった。勿論化粧もしていて大きなイヤリングもしていたが,まったく違和感がなかった。他,メンバーもそれなりではあったが,パーカッションのVOH林氏のごついからだにスリップドレスというスタイルは,なんだかどこぞのオカマバー?という風に思えてしまった。いでたちもさることながら,なかなか良いPVだったと思う。本当にとても見てみたい!と思っていた物なので,こんなところで見られたのは(しかも3回も!)とても嬉しかった。是非手元に欲しいと思う1品である。さて,そろそろ本編のミニライブの話に移ろう。
スタッフの「スタレビのメンバーどうぞ」という声の後,メンバー5人が登場した(インストアライブはここのほか,名古屋,大阪,福岡で行うが,メンバー全員がそろうのは渋谷のみ。他の場所では根本氏と光田氏のみ)。
登場すると,「さっき到着したばかりなので,何もしていません」と要氏は言い,メンバー全員がマイクやピアノの音の調整を手短にしていた。それらが終わると光田氏のピアノに合わせて,メンバーそろってお辞儀をし,おなじみの台詞,「今晩は。スターダストレビューです。僕らのデビューシングル「シュガーはお年頃」を聴いて下さい。」が有り,ミニライブがスタートした。今回のイベントでは,楽器を演奏するわけにも行かないので(スペース等の関係で),お得意のコーラスをふんだんに取り入れ,ア・カペラ曲とピアノ伴奏付きの曲と言った,至ってシンプルでゴージャスな内容であった。イベント会場は,洋楽コーナーのところにあるため,歌われた楽曲も,洋楽のカバー曲を中心としていた(根本氏が「洋楽コーナーなのでそういうのを聴いてもらおうかと思う」と言っていたので)。ライブで聴いていてとても気に入っている曲のオンパレードで,非常に嬉しかった。中でも,スタレビの歌うジャズのスタンダードナンバーである「Tea for two」はとても大好きな曲なので,間近で聴けて大満足であった。
MCの方はというと相変わらず,根本氏のマシンガントークが飛び交い,会場には笑いがあふれていた。また,今回のイベントではアルバムの曲をア・カペラ曲の「ジャスミン」しか披露できないため,トークでアルバム紹介を行っていた。途中根本氏に対して柿沼氏が,「しかし,しゃべり出すと前に出て行くね」とつっこみを入れると,「だってちっちゃいから前に行かないと見えないと思ってさ」と応えたり(小さいというのが,根本氏の“ウリ”になっているのではないかと最近私は思うのだが・・・),たまたまお買い物に来ているお客さんにプレッシャー(CD買ってくれという)を与えたり,売場に来たお客さんに「今入ってきた方。僕たちクリスタルキングじゃありませんよ」と根本氏が言うと,光田氏は「大都会」のイントロを弾いたりと遊び心満載の,本当に楽しいトークを繰り広げていた。あまりに根本氏が爆笑トークをするので,VOH氏は「僕たちバンドでーす!」と,アピールしたりもしていた。
イベントの最後には,じゃんけん大会がスタッフの方と催され,勝者15名に,特製テレホンカードが振る舞われた。根本氏は「またやりたい(インストアライブ)」と言っていたが,私も是非またやっていただきたいと思う。とても楽しい内容で,あんなに間近でナマ歌を聴けるのもインストライブならではだと思う。本当に初めてなのか?と思うほど段取りよく進んでいき,「さすが。スタレビ!」と思った。どんなスタイルであれ,やはりライブはお得意中のお得意なんだなと思った。また,後方にいた友人によると,結構立ち止まって見ているお客さんいたよということで,スタレビのアピールもかなり出来たのではないかと思われる。イベントなので45分程度の内容であったが,ア・カペラ主体のゴージャスで美しい歌声と楽しいトークを聴くことが出来,大変楽しい時間であった。