Date With レポート〜at.新宿ルミネホール】

1998.9.3

スタレビファンの集いの「Date With」が,9月23日,新宿ルミネホールで開催された。これは,スタレビファンクラブメンバーのために行われるイベントで,各主要都市にて行われ,今回私は,東京公演の第2部(18:30〜)に参加した。初めてこのイベントに参加する私は,どんなことをするんだろう?という期待が非常に高かった。参加経験のある友人からは,写真撮り放題で,最後退場する際には,メンバーがお見送りをしてくれるんだよという話を聞いていたので,とても楽しみにしていたイベントであった。今回はその“シークレット(マニアック?)イベント”のレポートをお届けする。

 

入場は整理券番号順で行われた。297番であった私は,後ろの方だなと思っていたが,100番台の友人が席を確保してくれたおかげで,光田氏側(ステージ向かって左)の前から4列目の席に座ることが出来た。会場には,700席ぐらいの座席が並べてあったのではないかと思われる。イベントが始まるまでの間,場内には11月発売の「Moody Bluse」が流れていた。席に座り,友人と歓談しながら始まるのを待っていた。

メンバーが登場すると大きな歓声がわいた。コンサートの時のようにメンバーは登場すると,「スターダストレビューです」と言ったが,その後根本氏は「別に言わなくても分かってるか」と言い,会場からは笑いがこぼれた。1曲目が演奏される前に,新メンバーである光田氏の紹介(といっても今までサポートメンバーだったので,見かけ上は何ら変わっていないが・・・)をし,メンバー5人がステージ中央にそろっての通称「フラッシュタイム!(いわゆる撮影会)」が行われた。今回演奏された曲は「Danger Lady」,「HELP ME」,「大切なあなた」,「9月の海」,「Glass of the Whisky」,「夕暮れのスケッチ」,「追憶」,「シュガーはお年頃」,「新作のア・カペラ(タイトル忘れた)」であるが,何せ記憶が定かでないため演奏順通りに明記することが出来ないばかりか,何か漏れもあるかも知れない。これらの曲の間には爆笑MCや,入場時に渡したアンケートをメンバーが読み上げ,それらについてコメントをしていた。ファンクラブ対象と言うこともあるので,演奏曲目もシングル発表曲よりアルバム収録曲が大半で,メンバーもホールツアーとは違いとても普段ぽく,リラックスした雰囲気で進んでいった。

 

「大切なあなた」では,野外イベントでも行われたようにお客さんによる“あなたコーラス”が行われ,「9月の海」も野外同様,柿沼氏のメインボーカルで演奏された。今回初めて「Glass of the Whisky」をナマで聴くことが出来,嬉しかった。そして目玉イベントと言っても過言ではない「シュガーはお年頃」の“大ア・カペラ大会”が行われた。この曲のコーラスは歌詞がしっかりと付いている上に,音の動きも割とあるので,これでア・カペラ大会が出来るのは,ファンクラブのメンバーだからこそである。客席を4パートに分け,まずはパート毎に練習をした。一通り練習を終え,「今晩は。」と根本氏が言った後に,「スターダストレビューです」とメンバーとお客さんが一緒に言って曲が始まった。ア・カペラ部分以外はメンバーの演奏を聴き,ア・カペラ部分はお客さんもスタレビの一員となって歌う(このときメンバーはマイクを使わない)という構成だった。こういう構成を取るのも,やはりファンクラブメンバーのために開催されているイベントだからで,ファンクラブのメンバーをとても大切に思っているメンバーの粋な計らいなのであろう(まあこの曲でア・カペラを行うのは本当に,普通のコンサートでは無理だろう・・・)。こうやってメンバーと一緒に歌うというのは本当に楽しいことである。新作のア・カペラもとても良かった。

 

MCでは相変わらずの根本氏のマシンガントークが飛び交い,赤ランプがしょっちゅう点灯していた(MCが長引くと赤ランプが点灯することになっている)。根本氏は,柿沼氏が自分の携帯電話の呼び出し音を自分で作った曲である「木蘭の涙」を入れていると言うことをおもしろおかしく話をし,笑いを誘っていた。また,根本氏が「今,追憶がとても気に入っていて,カラオケでもよく歌うんだ。上手いんだよ」というと,VOH氏は「あんたがオリジナルでしょ!」とつっこんでいた。10月発売のシングルについて触れたときは,タイトルを言うと「笑ってくれ」と根本氏は言っていた。何せタイトルは「ワイン恋物語」というもので,「うちの事務所の社長は,森高も,KANも,シャ乱Qも,モーニング娘も売った。次はスタレビだ!なんて言ってたけどさ。こんなタイトルなんだしね。もう笑っていいよ。FLAPPER(ファンクラブの名前)には笑ってもらいたい。それにこの曲でアルバム作れるほどたくさんパターン作ったよ。本当に遊んで作った」と言っていた。勿論,根本氏が笑ってくれと言ったので,お客さん達はそれに応えて笑ったのは言うまでもない。この人達のやりとりは本当に,見ていても聴いていても楽しく,お腹を抱えるほど心底笑ってしまった。

 

ステージが終わると,メンバーからのお見送りがあるため,客席の最後列から順に呼ばれ退場した。前の方にいたため,呼ばれるまで時間があったが,場内には始まる前と同様に新作アルバムが流れていたのでそれを聴いたり,ステージをバックに(機材がそのまま残っていたので)写真を撮ったり,ローディーの方たちが機材を片づけているのを見ていたりと楽しい時間を過ごした。そしてとうとうメンバーと対面することになった(握手も勿論する)。光田氏以外間近で会うのは初めてで,根本氏にあった瞬間(メンバーの並んでいる順番は,根本氏,VOH林氏,光田氏,寺田氏,柿沼氏),「嬉しい!!」と声を発し,気付いたら両手で根本氏の手を握っていた。本当に根本氏に会えたのは嬉しかった。VOH氏はそこまで見つめるな!というくらい,すごく目を見てくるし,光田氏を見たときはなんだかとてもホッとしてしまった。本当は光田氏には「明日からのライブツアー(光田氏はハイエースで神戸,福岡,広島,名古屋等に出向き,ライブを行うという予定が翌日から入っているのだ)がんばって下さい。Egg−manには行きます!」と言おうと思っていたのだが,始めの2人ですでに舞い上がっていたのと,緊張してしまった事もあり「がんばって下さい」位しか言えなっかた(と思う・・・)。寺田氏には「ありがとうございました!」と言ってしまったり(本当に今日はありがとうと自分で思っていたことが素直に出てしまった)と本当に舞い上がっていたと思う。はっきり言ってまともに,挨拶できたと思うのは柿沼氏に「ありがとうございます。がんばってください」と言ったことくらいだ(最後のメンバーなのでやっと慣れたという感じだろうか・・・)。やはり,10年以上もずっと好きでいるメンバーに会うのは緊張するもんだなと思った。メンバー全員がにこやかに握手をし,「ありがとう」と言ってくれ,本当に嬉しかった。この人達のファンをやっていてよかったと思うし,こういう人たちだからずっと好きでいられるんだなと思った。本当にファン思いのメンバーだった。最後にお土産の“メンバーのトーク入りCD”をもらい,会場を後にした。

 

ステージはコンサートと同じくらいの2時間30分程であったが,コンサートで観ているときよりもものすごく早く時が過ぎていったように思う。Dateに行ってよかったし,また行きたい。毎年のイベントではない様なので(本当は毎年やりたいらしいがなかなかスケジュールの都合を合わせにくいらしい),次を楽しみにしようと思う(毎年やってもらいたいと思う)。