コンサートツアー 2000〜2001
「STARS」 70公演目
at 松戸森のホール21 on 2001.2.4
〜公樹さんの登場に狂喜乱舞〜
<セットリスト> |
M0:Overture“Stars” M1:Northern Lights〜輝く君に〜 M2:夢伝説 M3:今夜だけきっと M4:木蘭の涙 M5:夜更けのリフ M6:会えないよ M7:IN MY LIFE M8:マシュ・ケ・ナダ M9:不思議なチ・カ・ラ M10:Stay My Blue〜君が恋しくて〜 M11:トワイライト・アヴェニュー M12:追憶 M13:Brand−New Wind M14:月光列車(ムーンライト・ロコモーション) M15:What Is Love?(新曲) M16:HELP ME(with 山本公樹) M17:WHAT A WANDERFUL NIGHT M18:NO! NO! Lucky Lady M19:ふたり EC1:クレイジー・ラブ EC2:銀座カンカン娘 EC3:東京ブギウギ EC4:Stars |
M7・M9:日替り M13・M14:栄光のスタッフリクエスト M16:スペシャルゲストを迎えたスペシャルメニュー |
◆ はじめに
千葉県松戸市での初公演。私にとっても、初めて電車の乗り換え無しで、行ける会場。住まいの隣の市という事もあり、千葉県文化会館よりも、地元感がある。松戸は、健ちゃんが育った土地でもあることから、選ばれたのかな?と考えたりもしつつ、当日を迎える。今回の公演は、私にとって、新世紀初の「STARS」ツアー。11月の結城公演以来なので、かなり久し振り。当日は、17:00に家を出て、会場に向かう。こんな時間に出ても、18:00の開演に間に合うなんて、嬉しすぎ。会場は、とてもきれいで、2階のせりだし部分が、1階席の5列目あたりまで来ている作り。ちなみに、千葉県文化会館よりも、キャパシティーは大きい。
今回の席は、2列目。健ちゃん側の端の方。開演ギリギリに着席。客席を見渡すと、思った以上に空席が多い。東京から近いし、千葉県文化会館公演でもお客さんは入るので、結構埋まっているかと思ったが、松戸市という名称の知名度の低さからなのか。かなりの空席があった。
◆ 本編前半(M1〜M12)
18:03に、いつものように「Overture“Stars”」のメロディーが流れ、緞帳が上がり、メンバー登場。歓声に包まれる会場。「今夜まできっと」まで、一気に進む。
最初のMCも、非常に軽快だ。「みんなのってるか〜い!」と要さんの声に、「イエ〜イ!」と答える客席。「イエ〜イじゃないんだよねぇ」と、要さん。「ド・レ・ミ・ファ…・」と、音階を1つづつ言い、お客さんに復唱させる。何をするんだ?と思いつつ、「シ」迄言った時に気付く。最後の、「ド」を言うまでに、間を空けた、要さん。「待つ『ド』」で、「松戸」という、落ちらしい…。思わず、「おいお〜い^^;」と、軽く突っ込んでしまった。「1週間に1回のサンデースペシャル〜!!松戸は健ちゃんも住んでいた所でもあるし…」等と、相変わらずの楽しいトークを繰り広げ、バラード3部作に移る。
バラード3部作の後は、お待ちかねのメンバー紹介。「正直言って、私はこのメンバー紹介、飽きてます。」と、要さん。昨日の、入間市民会館公演でのメンバー紹介の話も行う。昨日は、2月3日で、節分の日。それに引っ掛けて、「鬼の居る間(入間)に…」と、お題を出したらしい。それがまた、大失敗だったらしく、その失敗はすべて柿沼さんのせいだとか。柿沼さんに、「1回休み」を言い放つ要さん(笑)。松戸は、健ちゃんが育った土地でもあるという事も絡めながら、進めて行き、ようやく本日のお題を発表。題して、「私の中学時代」(健ちゃんは中学時代、松戸に居たから。と言っても小学生の頃から、10代の間は、松戸市民だったんだけど)。「じゃ、寺田さんから」と、要さんが言うも、「あ、ご免。段取り間違えた。健ちゃんからだ」と、仕切り直す要さん。
ここから、健ちゃんの炸裂トークが、始まる。要さんと同様に、マイクを持ってうろちょろしながら喋る健ちゃん。ステージ中央で、前に出ながら喋る様は、要さんと良い勝負(笑)。「中学校は、この会館のそばなんですね。松戸六中。家も近くだったんですよ」と、健ちゃんが話を始める。要さんは、「おい。中学校名が数字だよ〜。都会だよなぁ。俺らなんてせいぜい、北とか、東だもんなぁ」と、埼玉出身グループが、何故か集まっている(笑)。「え?都会ですか?ちなみに市川市は、八中まであるんですよ」と続ける(さすが、健ちゃん。市川市にある県立高校に通っていただけある。市川は、第八中まであるんだよね。思いっきり地元ネタで受けてしまった…)。中学校の場所説明をする時に、新京成線の駅名(松戸新田と上本郷。この両駅の間位に中学校があるらしい)が登場(これも地元なだけによく分かる)。「私鉄の駅ですよ」と、良いながら、「私鉄沿線」を歌いだす健ちゃん。健ちゃんのトークは、どんどん進む。要さん達も、傍観状態。途中、「そういえば、要さん、後ろから見ていると、医者みたいですね(白いロングジャケットを着ていたので)。派手な医者。あ、僕、こんなに喋っていて良いんですか?」と、要さんに確認する姿も。そしてようやく本題。「中学時代は、吹奏楽部に入ってまして。あ、ブラバンと一緒ですよ」と健ちゃん。「合唱部とコーラス部みたいなもん?」と、要さん(私は、その昔、吹奏楽部とブラスバンドは違うと、音楽の先生に教えてもらった記憶があるんだけどなぁ。まあいいか)。「甘い思い出が、あるんですよ。吹奏楽部に入っていて、ウィーン音楽祭に出る事になったんですね。顧問の先生は作曲家でもあって。で、うちには、オーボエがなかったんですけど、ウィーンに行くんだからってことで、オーボエを買ったんですよ。で、クラリネットの女の子が、オーボエをやる事になって。先生は、オーボエも吹いていたんで、先生が指導したんですね。オーボエって、リードを自分で作るんですけど、その女の子が、吹いても音がなかなか出なくて。で、先生が、『貸してみろ』って事で、オーボエ吹いたんですよ。で、それをその女の子に渡して…っていうのがあってね。間接キスですよ!間接キス!その時僕は、「あ〜大人ってこんな事が出来るんだ〜」って思ったんですよねぇ」と、健ちゃん。健ちゃんはこの女の子に、淡い恋心でも抱いていたんだろうか?とチョット思ってしまう(「甘い思い出」と言っていたしね)。この話に、顔を赤らめたのは、柿沼さんと寺田さん。要さんに、「何、赤くなってんだよ〜」と、突っ込まれていた2人。健ちゃんのトークは結構長かったが、パトランプは点灯せず。かなり舌好調の健ちゃん。
続いては、寺田さん。「地味を絵に描いた様な中学時代でしたね」と、発言。「地味を絵に描いた様なって、初めて聞きましたねぇ。そうそう、最近、寺田は明るくなったって言われない?これも、サムエルの伊藤くんのおかげ(笑)。最近、寺田からメールが来るんだよ。顔文字付きなの。ホント明るくなったよねぇ。びっくりしたのはさ、寺田がお替わりした事だよ〜。あ、寺田ご免。話遮って」と、要さん。「あの時は(お替わりした時)、体調良かったんですよ。で、地味でしたね。中学時代。課外クラブは卓球部で、地味に素振りとかしてたし。必修クラブは、囲碁クラブ。家ではゲルマニウムラジオ作ってました」と、寺田さん。
3番手は、柿沼さん。要さんに、指名された柿沼さんは、「え?1回休みじゃないの?」と、第一声。「中学時代は、卓球部。あの当時は、野次なんて当たり前で、野次で相手を威嚇して勝つという(笑)。そんな卓球部。あとは、悪ガキ4人組で、放送室をジャックして、給食の時間に。で、ビートルズとかかけてて、先生に怒られた。『給食の時間に流す音楽じゃありませんって』。校長室に後で謝りに行ったんだよ」と、柿沼さん。放送室をジャックしてという時に、分かりにくい表現をしていて、要さんに突っ込まれていたが、なんて言っていたか忘れてしまった。「ビートルズって、今は音楽の教科書に載ってるのにね」と、要さん。
4番手は、VOHさん。「ロドリリス」と、紹介される。「中学時代は、部活に生きてましたね。野球部と陸上部。足が速かったんです(と、この時、「逃げ足?」と、要さんが突っ込む)。3年生で引退してから、転げ落ちて悪い連中とつるんで、酒も煙草も始めてですね〜。ちょうどそんなジャケット(要さんの着ていたロングジャケットを指差して)のような学ラン着てましたねぇ。で、高校生の時に要さんに会って、良い方向に引っ張ってもらったという」と、VOHさん。「この前さ、公演の後、コンビに寄ったのね。で、VOHは、雑誌を買ったんだけどさ。小脇に挟んでたの、雑誌を。レジに通さず出ちゃったんだよねぇ。万引き…」と、要さん。「店出た後にさ、気付いてね。で、『あ、店戻ってお金払わなくっちゃ〜!』って言ったらさ、要さんが、『気付いてないから大丈夫だよ。ほら、別の所で買って持ってきたもんだと思ってるよ。平気平気!』っていうんだよ〜」と、VOHさん。
いつもより長めの、メンバー紹介。今回は健ちゃんのトークがメインといった感じ。パトランプも回らず、爆笑トークが、繰り広げられた後、ア・カペラコーナーへ。「マシュ・ケ・ナダ」のコーラス練習では、手本であるはずの柿沼サンが間違え、「え〜。ベーシスト募集しております」と、要さんに言われる始末。
ロミオくんとジュリちゃんの話も、いつものように地元ネタ満載。ドライブは、成田山。
◆ 本編後半(M13〜M19)
「栄光のスタッフリクエストコーナー」で選ばれたアルバムは、「In The Sun In The Shade」。千葉での初公演は、1981年8月9日のセントラルプラザ。千葉では毎年、千葉県文化会館で公演していて、それ以外の場所ではあまりやっていない。千葉文以外は、10年目の「STARTIC」ツアーで、市川市文化会館。その次は、前回ツアーの「Moody Blues」で、君津。まさに、10年間隔。このアルバムが選ばれた理由は、千葉文以外で初めてやった年に、出たアルバムということ。要さんは、「松戸スペシャル!」と、命名。このアルバムは、6月の小倉公演以来。柿沼さんに、「大丈夫?」と確認する要さん。各公演名が貼られた、アルバムの看板は、選ばれる回数が増えると、アルバム名が隠れてしまうという欠点が。要さんは、「これ、全然見えないね。失敗ですね…」と、口にする。
いつもの様に、歌詞カードを朗読する要さん。「Brand-New Wind」の、詞を読む。改めて聞くと、壮大な歌詞。要さんも、「スゴイ壮大な歌詞だね…」と。そういえば、「カセットのボリューム上げて…」のフレーズに、「カセットだって…時代だねぇ」とコメントする姿も。この朗読時間は、柿沼さんにとって練習モードのお時間。歌詞カードを見易いように、足元に置く要さんの仕草が、やけに可愛い。いつもの様に、「俺は歌詞を間違えたことは無い!」と、断言する。演奏に入ろうとすると、ギターを間違えた事に、気付く要さん。「あ、違う…」と言いながら、アコースティックギターを持つ。「成田山までひとっ飛び〜!!」との声で始まった演奏。「月光列車(ムーンライト・ロコモーション)」では、お客さんも立ちあがる。リズムに合わせてひざを曲げる健ちゃんが、やっぱりキュートかも(笑)。爆笑曲紹介を絡めた、新曲「What Is Love?」。
新曲から流れるようにつながった、次の曲。イントロで、「あれ?いつもと違う?それにちょっとイントロ長め?」と思っていると、「健ちゃんを生み出した松戸。そして松戸の隣に住む人がもう1人!市川市が生んだ、山本公樹〜!!」と、要さんの声に、場内大歓声。狂喜乱舞状態というのは、こういうことを言うのだろう。正直、私自身が、狂喜乱舞していた。ステージに、登場した公樹さん。さすがにミッチーの時みたいに、キスはしていないけど(笑)。拍手と大歓声で迎えられた、公樹さん。久し振りに、スタレビのステージにいる公樹さんを見られて非常に嬉しい。「HELP ME」の、盛り上がりは異常なほど。ステージのメンバーも、いつも以上に楽しそうな振る舞い。要さんと公樹さんが、ステージ中央で絡む。松戸対市川の演奏対決(つまりは、健ちゃんVS公樹さん)。公樹さんを存分に活かした見せ方。最も、盛り上がった瞬間ではないだろうか。公樹さんは、この1曲でステージを去ってしまったが、盛り上がりは衰えず、一気に進む。「ふたり」で、盛り上がりをいったん落ち着き状態に戻し、本編終了。
◆ アンコール
「クレイジー・ラブ」では、要さんが頭の後ろで、ギターを弾く。「東京ブギウギ」の間奏部は、いつもより長め。ステージの面々も客席も、盛り上がっている。「東京ブギウギ」演奏後、拍手は鳴り止まない。笑顔で応える、ステージのメンバー。長く続く拍手と歓声。満面の笑顔で、「あ〜〜〜〜〜りがとうございました」と、告げる要さんと、メンバー。この後、夏に行われる、100曲ライブの話などを織り交ぜる。「つま恋100曲ライブ」と、タイトルが決まったと言う、要さん(そのままなタイトルだなぁ)。おまけに、「日本全国味巡り」と言うサブタイトルもあるらしい。スタレビ弁当も付けるとも話ていた。その後は、お客さんに向けてのメッセージ。「20年間やってきて、僕らはシステムが分かってきた。いつか、スタレビの時代が来ると言われ続けているけれど、実は抜かされているのかもしれないし、システムと逆行しているのかもしれない。皆が、僕らを宝物のような存在に思ってくれている事も、わかっているし。今年は、皆が、いつでも好きな時に、思う存分楽しんでもらえるような動きをします。楽しみにしていてください。最後に、この曲をお届けします。出来れば、目を閉じて、大切な人を思いながら聴いてください」と、ラストの「Stars」につなげる要さん。最後のメンバー紹介では、公樹さんの名前も呼ぶ(が、公樹さんは出てこない…)。大きな拍手の中、ステージのメンバーは、ステージの端から端まで、ゆっくりとくまなく歩き、満面の笑みで、大きく手を振ってステージを後にした。21:15頃終了。
◆ チョット感想
3時間以上に及ぶ、松戸公演。今回は、パトランプがあまりまわらなかったような気がする。メンバー紹介はいつもより長め。健ちゃんのトーク炸裂で、結構笑った。
それよりも、公樹さんの登場には驚いた。ミッチーのツアーでも公樹さんを見ていたので、去年の10月から毎月公樹さんにお目に掛かったことになる。まさか、こんな短期間に両方のステージで、公樹さんを見る事になるとは思っていなかった。メンバーがいつも以上に、活き活きとしていたし、客席の盛り上がりも凄かった。最後のメンバー紹介の時も、出てきて欲しかったな。
今回のお客さんは、778名。意外に少なくて、驚いている。東京からだって、そんなに遠くない。知名度の問題かなぁとも思うが…。聞いた事の無い地名だと、「なんか遠そう」と思ってしまいがちになりそうだし。千葉県文化会館の客入りを考えると、少ないかなぁと思った。ただ、お客さんの数は、全く問題にならないのがスタレビ。盛り上がる時は、人数は関係無い。熱気は凄かったと思う。
そういえば、今回の健ちゃんは、いつもよりキュートさ控えめで、いつも以上に、男率が高かったような気がする。くねくねとした動きは健在でも、なんとなく、男度高めと思ってしまった(そりゃ、男性だから当然なんだけど)。柿沼さんも、凄く軽やかに動いていたし。久し振りに、寺田さんの動きが見易い席でもあった。
今回の会場は、ステージと客席1列目の間が、非常に狭かった。とはいえ、2列目に居ても、首が疲れる高さではなく、前でも、体制は楽だった。次回は、荒川公演。平日なので、間に合うかどうか不安だけど、残り少ない公演を楽しむぞ!