Pacific Heaven Club Band

At 国立代々木競技場第一体育館 on 2000.8.13

 

〜総勢17名の、大バンド〜

 

 

<セットリスト>

M1:Pacific Heaven Club Bandのテーマ M2:夢伝説 M3:言えずのI Love You M4:ギターマン

M5:永遠の1秒 M6:愛が止まらない M7:と・つ・ぜ・んFall in Love

M8:ビデオテープ M9:Yesterday Once More M10:A・RA・WA M11:君を待つ M12:ナチュラル〜抱きしめてこのままで〜 M13:夢の花 M14:Feel me, See me, Hold me

15:最後のKISS M16:ズルイ女 M17:愛は勝つ M18:ラストチャンス M19:今夜だけきっと

EC1:すべての悲しみにさよならするために EC2:Get Up My Soul EC3:星に願いを(When You Wish Upon A Star)

 

<メンバー>※50音順

相田翔子(Cho)

East Cloud:まこと(Dr)、たいせー(Key)、大西さちこ(Cho)

KAN(Pf、Vo、Cho)

Something Else:大久保伸隆(G、Cho)、伊藤大介(G、Cho)、今井千尋(B、Cho)

シエル(Cho)

STARDUST REVUE:根本要(G、Vo、Cho)、柿沼清史(B、Cho)、寺田正美(Dr、Cho)、VOH林(Per、Cho)、

光田健一(Key、Cho)

谷村有美(Cho)

田村直美(Cho)

Temiyan(G、Cho)

 

 

      はじめに

 

Pacific Club Bandとは、このイベントのために結成されたバンド。持ち時間○分という割り振りではなく、全員でバンドという形態で、演奏をするという、他に類を見ないバンドである。去年初めて結成されたこのバンドは、今年もこの夏、イベントという形態でお披露目することになった。去年は平日ということもあり、足を運ばなかったが、今年は、足を運べる環境であったので、参加することにした。

 

噂によると、チケットが相当あまっているらしい。当日、会場に向かうと、やっぱりチケット余っているのかなぁという雰囲気。この会場でコンサートがある時は、歩道橋も人でごった返している状態で、会場入り口周辺も、人で溢れているという印象を持っていたが、どうも状況が違う。とりあえず、ダフ屋はいたものの、開演していないのにもかかわらず、「割引するよ」という言葉。さらには、開場後にも関わらず、当日券販売のお知らせ。グッズ売り場は閑散…。「一体お客さんはどれくらい?」と、少々不安になる。

 

アリーナ席だったため、アリーナの入り口へ向かう。並ばずにすっと入れる。が、トイレは大混雑。その為、係員が示した、すいているトイレへ向かう。階段を上って降りてと、距離はあったものの、並ばずに入れる状況。トイレを済ませ、席につく。客席を見渡すと、センターの後ろの方には、客が入っていない状態。これは、チケット余ってるわなぁという状況。

 

ちなみに私の席は、A3ブロックの2列目。ステージ下手側から、2つ目のブロックで、ちょうど、健ちゃんの目の前。会場には、ステージの両サイドに、巨大スクリーンが1台づつ。ドリームネットが協賛のため、モーニング娘。のCMの台詞が流れている。

 

 

◆ オープニング

 

18:16、場内が暗くなり、メンバー登場。と共に、後ろのサムエルファンの女の子達が、「きゃ〜〜!わぁ〜」と、我先に立ち、黄色い声をあげる(ちなみに彼女達は、アフロのかつらに、サンバの衣装)。まさに、「若いって凄いわ〜」状態。思わず彼女達の行動に笑ってしまう私達。

 

バンドのテーマ曲とでも言うべき、「Pacific Heaven Club Bandのテーマ」、「夢伝説」、「言えずのI Love You」、「ギターマン」まで一気に進む。「言えずのI Love You」では、KANちゃんが、マントをひらりとやるので、思わず笑ってしまった。総勢17名での演奏は、圧巻。改めて感じてしまったのは、要さんのかっこ良さ。こんな大勢の中で一際光る、要さん。彼が引き立つために、皆がいる。そんな錯覚すらも覚えてしまう。やはり要さんの、発するオーラ、ステージでの見せ方、どれを取っても、誰にも引けを取らないという事なのだろうか。とにかくオープニングから、「要さん、かっこいい!」と素直に感じていた。

 

さて、衣装。これが皆さんばらばら。まあ、目を引くのは、KANちゃん。中央に置かれたグランドピアノを演奏する彼の格好は、何故だか闘牛士。帽子もマントも揃っている。なぜ?闘牛士?そんなことを思いつつも、結局、謎は解けず。このKANちゃんに負けていないのが、たいせー。宇宙人ぽい。たいせーも思いっきり目立つ。それに負けじと、VOHさん。派手な、貞子衣装。要さんは、白のトップスに赤のボトム。女性陣は、割と落ち着いた服装。健ちゃんは、最近プチスカーフがお気に入りなのだろうか?首に、きゅっとスカーフを巻いている。

 

4曲ド〜ンと演奏した後に、MC。要さんと、KANちゃんが、やはり進行役。「ようこそいらっしゃいました〜〜!」と要さんが言うと、場内から大拍手。ここでは、メンバー紹介を行う。バンマスは、KANちゃんだとか。要さんはいつものように、歩きながらMCを繰り広げていると、KANちゃんが、「何でそんなに動き回って喋るの?」と一言。KANちゃんも、要さんに合わせて動きながら喋る。その動きが、妙に可笑しく、笑ってしまう(爆)。

 

田村さんのパワフルボーカルが聴き所の、「永遠の1秒」。やはり彼女の声はかっこいい。要さんのギターもかっこいい。「愛が止まらない」は、翔子ちゃんと谷村さんによるボーカル。懐かしい、振りつけもあり、思わず一緒に踊ってしまう私達。隣の女の子には、不思議そうに思われていたみたいだけど、良いじゃないさ、世代がそうなんだから(笑)と思ってしまう。たいせーも同じ振りつけで、踊っているので、笑ってしまう。

 

女性陣が引けた後、「と・つ・ぜ・ん〜」。健ちゃんがスクリーンに、ド〜ンとアップ。たいせーは、いつのまにやらアフロを着用。ちょうど私の周りには、スタレビファンがいなかったため、周囲より先行く行動を取る。手拍子等、回りの人達も徐々に合わせて来たように思う(周辺は、サムエルファンの若い子が多かったのだ)。ステージも楽しそうだ。

 

 

◆ コラボレーションタイム

 

まこととたいせーが、ステージ上手に登場(他メンバーは、ステージにいない)。しばらく、2人での進行。まことは、赤のレーシングスーツとヘルメットを持って登場。「何でそんな格好なのか?」と、たいせーに言われると、「寺田さんとおそろいなんですよ」と返答。同じドラマー同士、揃えたようだ。17名もいるこのバンド。年齢差は、最大で、23歳だとか。メンバーにアンケートを取ったということで、ここで発表。「やってみて大変なことは、リハーサル」そんなことで、アンケートの回答発表。

 

「要兄さんの回答。某3人グループの『S』の『I』は、某女性シンガーの胸を眺めては、ため息をついていた」と、発表。「『S』の『I』は2人いますねぇ。どっちでしょうか?まあ、仕方ないですよねぇ。このメンバーの中で結婚していない、バンドですからねぇ」と、トークを繰り広げる。続いてのアンケート回答は、サムエルの伊藤君のもの。「向かい側の女性アーティストと目が合うとドキドキしてしまう…」という内容。つまり、『S』の『I』は伊藤君だったと言うオチ。

 

さて、ここから、コラボレーションタイムと名付けられたコーナー。ユニットを組んで、それぞれのオリジナルを演奏していくもの。

 

まずは、サムエル。3人が、ステージ中央に用意されたいすに腰掛ける。ここでもやはり、後ろからは黄色い声(笑)。そろそろ彼女たちの、声がかれそうな気配。サムエルが登場すると、周辺のファンの子達が立ち出す。が、私達は状況を見守っていたので、座ったまま。バラードの「ビデオテープ」だったので、そのまま座って聴く事に。しかしバラードでも立って聴くっていうのは、やはり若さなんだわ(笑)。後半、マイクより1歩前に出て、マイク無しで歌うサムエル。まさか、生声で来るとは思わず、場内聴き入る。途中手拍子も入ってきたが、無かった方が聴きやすいのでは?と思ったりもした。生声になったとたん、後ろの、サンバな、女の子の鳴き声が…。すぐに感動したんだろうね。

 

このサムエルに、シエルと大西さんが加わり、ユニット形成。「男性のどこに惹かれるの?」という問いから、シエルは「体」、大西さんは「足の毛」。要さんに、ユニット名考えるようにといわれていたそうで、考えた名前が、「セクシャルハラスメンツ」。さ、この5人で演奏されたのが、カーペンターズの「Yesterday Once More」。女性陣をメインボーカルにした編成。大久保君と伊藤君が、ステージに残り、高校生時代の話をする。その頃、HOの「想い出がいっぱい」をよく演奏していたとか。ここでさわりだけ、演奏。またしても、後ろの女の子達は、興奮気味。ところで今井君はどうしたんだ?と思っていると、谷村さんの手を取って、今井君登場。谷村さんは、ピアノへ。

 

ここで、「フェチ」の話。谷村さん、「例えば要さんだったら、膝の裏とか。私は、血管」等と話をする。伊藤君はパジャマフェチらしい。ここに、まこと、たいせー、VOHさんが加わる。「要さんは、本番5分前に、ユニット名決めてくれというんですよ〜」と、谷村さん。考えたユニットは、「パジャマフェチと愉快な仲間達」。あともう1つ、「花柄娘とご機嫌ボーイズ」っていうのもあがったが、客席から好評を得たのは、前者だったので、却下(笑)。このメンバーで、「A・WA・RA」。サンバ調の谷村さんの新曲。演奏後、ステージを去るメンバー。

替わって、KANちゃん登場。ソロなのに、ユニット名を考えて登場のKANちゃん。「ロドリゲスと不愉快な仲間達」と命名。この会場では、ビリー・ジョエルとかのコンサートを観に来ましたねぇ等の話をし、「君を待つ」。KANちゃんのピアノと、歌声が、響く会場。

 

再び、まこととたいせーが登場。要兄さん、光田兄さん、翔子姉さんと紹介され、3名登場。無表情と紹介された、翔子ちゃん。「相田翔子30歳、無表情から卒業します」と、大宣言をする翔子ちゃん。さ、ここからしばらく、志度でも見せた、翔子ちゃんの天然ボケトーク炸裂。「喋り過ぎですか?もうすぐ終わりますから」と、何回か言っていた翔子ちゃん。「人見知りなんですよ。あ、でも喋り好きですよ」と翔子ちゃん。喋り好きは、もう十分に皆に伝わっていると思うな。翔子ちゃんがつけたユニット名は、「チームねもでん」。なんで、「チーム」が入っているか不明だが、根本と、相田と光田の「田」を組み合わせての命名だそうだ。ちなみに、翔子ちゃん、健ちゃんの名前を、「光田健さん」と言っていたな。名前が違うってば!と突っ込んでしまいたくなってしまった。翔子ちゃんペースのトーク。ピアノの椅子に座っている健ちゃんは、終始にこやか。3人で演奏されたのは、「ナチュラル」。ピアノアコースティックバージョン。バンドとは違い、しっとりした雰囲気。ピアノと、声がお客さんを惹きつける。翔子ちゃんの声もよくきこえていた。そう言えば、今日はハンドマイク。志度の時、「スタンドマイクじゃないと倒れちゃうんです」と言っていた翔子ちゃん、どうやら克服したらしい。

 

要さんのMC。これから、最年長コンビのユニットが披露されるとか。Temiyanさんと、VOHさんが登場。3人の年齢を足すと、126歳。これにちなんで、ユニット名は、「アミーゴ126」。「夢の花」を演奏。まさに、年齢にふさわしい曲という感じがした。大人に聴かせる曲という雰囲気。

 

田村さん、たいせー、スタレビが登場。GeNTLe BreeZe+たいせーというこの構成。ユニット名は、「レインボーキュウリ」。たいせー命名のユニット名。何故に、キュウリなのかよくわからない。要さんも、「?」という表情。まあ、良いでしょう。このメンバーで演奏するのは、勿論、「Feel me, See me, Hold me」。彼女の声と要さんの声は、よく合うな。

 

 

 

   飛び入りゲスト

 

フルメンバー再登場。谷村さんの、「最後のKISS」の後に、「ズルイ女」のイントロが。スタレビでのマイブームの曲(笑)。シャ乱Qの、はたけが、ド派手な格好で、登場。つんくは、せりからド〜ンと登場。場内大騒然。一気に、盛り上がる。歌い終わると、すぐに立ち去る、つんくとはたけ。シャ乱Qがステージにいたのは、この1曲のみ。まさに風の様に立ち去った人達。「愛は勝つ」、「ラストソング」と続き、KANちゃんのイントロで始まった、「今夜だけきっと」。ラストフレーズの17名による、ア・カペラ。イベントだからこその、特別感だろう。

 

 

   アンコール

 

KANちゃんの曲で始まり、「Get Up My Soul」。「wow〜wow〜♪」の部分を、お客さんにも歌ってもらうように促す要さん。この時健ちゃんと同じ振りをしていたら、「パー」を出された(手拍子の後、拳にする健ちゃんをませていたら、拳がパーに変わっていたんだね途中から(笑))。

 

ラストの曲の前に、メンバー全員の感想。メンバーがとても楽しそうだ。たいせーの、アフロは、でかい(最後の感想も、「頭でかいですか?」だったし(笑))。最後は、「星に願いを」のア・カペラ。

 

メンバーが中央に揃って、肩を組んで最後の挨拶。ちょうど真中には、たいせーとKANちゃん。派手な衣装の2人が並んでいるとより一層派手さが目立つ(笑)。大きな拍手に包まれて、21:15頃、幕を閉じた。

 

◆ チョット感想

 

想像以上の、パシヘブ。なかなか、こういった形態のものは見られない。17名のバンドは、迫力満点。会場の割には、お客さんが少なかったのが、ちょっと残念。スクリーンも、表情のアップや手元のアップ等があり、侮れない。ステージと、スクリーンと両方に目を配りつつ、楽しんだ。また、柿沼さんの動き。スタレビでは見せない、動きぶりが見もの。

 

終了後はどうしてもトイレに行きたくて、無理やり、会場内のトイレに行かせてもらったが、何も、清掃後だからだめと言わず、「関係者以外入れない」と、本当のこと言えば良いのに。掃除してないことも、人が入っているのも見えているんだってば。我慢できるんだったら頼まないってば!でも何とか入れてくれたので、ありがたかった。でも嘘はいらないよね。懇願する方が恥ずかしいんだから(そんな恥ずかしいとか言っている場合じゃなかったんだけど)。

 

そういえば、後ろのお客さん、健ちゃんを見るたびに、「あの人かわいい!」と言っていた。王子様のかっこうとか似合いそうとも。ちょっと笑ってしまった。