STARDUST REVUE 
  「Heaven」TOUR 42公演目
at 中野サンプラザ on 2003.11.15

〜なんと、大物ゲスト登場!〜


<セットリスト>
 M1:Single Night 
M2:Step by step 
M3:Get Up My Soul 
M4:クレイジーラブ 
M5:One Night Rose 
M6:Joanna 
M7:ルイジアナムーンが輝けば 
M8:My pride, your pride 
M9:Heaven(ブライアンアダムス) 
M10:Let's call it love 
M11:トワイライト・アベニュー 
M12:もう一度抱きしめて 
M13:夕暮れのスケッチ
M14:デェラ・シエラ・ム 
M15:夢伝説 
M16:Smiling Face 
M17:NO! NO! Lucky Lady 
M18:電光石火で引き分け主義 
M19:Northern Lights −輝く君− 
M20:Heaven
EC1:Beat に愛を込めて 
EC2:Goin' Back To 1981 
EC3:今夜だけきっと
※日替わり:M9、M10、M12、M13

 <サポートメンバー>
 G:岡崎昌幸 Key:添田啓ニ
  	
 開演 18:07 
本編終了 21:00 
終了 21:33

1.はじめに

前回足を運んだ千葉公演から早、半年。気付けば既に、42公演目。千葉が、2公演目だったのだから、その間相当開いている。全65公演だから、折り返し地点も見ていないことになる。千葉公演の時に、「これだよ」と思ったので、今回の東京公演初日は、結構楽しみにしていた。客入りは、千葉より遥かに良いが、一時期に比べると、少ないことは否めない。

今回の席は、9列目。まずまずである。密かに、ピックゲット可能性も高い列番号だゾとも思っていたが、その結果は如何に?!

いつものように、ツアー内のレポートは、変化点を中心に取り上げていきたいと思う。


2.曲について

開演予定時間を10分弱押してのスタート。これくらいの時間は、定番の押し時間のように思う。構成自体には、大きな変化はなかったが、チャゲ&飛鳥とコラボレーションで発表した「デェラ・シエラ・ム」が、「夢伝説」の前に追加された。チャゲアスが出ないということで、柿沼さんが飛鳥氏パート、Vohさんがチャゲ氏パートでの演奏。実際の飛鳥さんは、ねっとりした歌であるので(別に悪い意味ではない)、柿沼さんが歌うことで、よりさわやかな印象を受けた。スタレビだけでやるのも、なかなか良い。曲数を増やすところが、スタレビらしいといえるのだろうか。そして、より公演時間が長くなるという落ち(笑)。

「Let's call it love」は、三谷色強い楽曲だったので(歌も三谷さんだったし)、ぜひとも聴いてみたかった1曲(千葉の時に関係者が持っていた予定リストにあったが、実際には、披露していなかった曲)。これが、なかなか良い。メンバー持ちまわしの主旋律パート。コーラスワークも絶妙で、軽い振り付けもあり。クラビノーバも用いていて、聴き応えあった。ア・カペラの「トワイライト・アベニュー」は、これはやはり名曲だ。柿沼さんパートが、結構、キーのような気がした。

全般的に、要さんの声の調子がすこぶる良かったように思う。「Goin' Back To 1981」での出だしの「Ah〜」は、凄いハイトーンで、しかも、かなり長かった。いつの間にやら、歯でギターを弾いた後に、歯が折れる子ネタを入れるようになっていたようだし(しかも面白かった)。

「今夜だけきっと」では、久しぶりに「流れ星」がラストに復活。千葉公演であったかどうかは、覚えていないが、多分なかったように思う。


3.MCについて

MCの流れも基本的には変わらない。ただ、千葉公演時よりも、短目に感じた。これは、テンポの違いもあるのだろうか?最初のMC(5曲目の後)では、通常では行わない、「腸の話」で場内爆笑。演奏後、ギターを下ろした要さんのベルトが切れていて、お客さんが、そこに注目(いわゆる股間付近)。これに、少々テレを覚えた要さんが、「腸の話」を展開。元々、アルバム「Heaven」の話を行う部分であったが、脱線。勿論、話は最終的には本題に戻った(まあ、少々、忘れていた要さんであったが)。

そういえば、珍しく、Vohさんがアルバム枚数を間違えて発表したので、要さんに、アルバム全部言わされそうになっていたが(今回のアルバムが、最初38枚目と間違えていった為)、言わされずに済んだので、隣の岡崎さんに「良かった〜」と言っていたのを目撃(口の形から推測)。

「Joanna」の曲紹介では、「パパさ〜ん」とか「しゃちょさ〜ん」とかじゃないよという解説が追加されていて、この時の要さんの口調が面白かった。

千葉公演のレポートには書いていないが、「My pride,your pride」の曲紹介での言葉は、頷ける部分が多い。「プライドは、その人の生き様であり、自分のをわかってもらうことは、生きてきた経験が違うから難しい。それと同じで、相手のことも理解するのは難しい。全てをわかろうとするのは、友人でも恋人同士でも無理な話。その中で、どう付き合うかが重要だと思う」ということ。こういうことを考えて、作った曲だという。この説明に、「なるほどな〜」と思った。

9曲目の「Heavenなカバー曲」を紹介する際に行われる、イタコシリーズ(要さんがなぞのイタコに扮して、カバーする人を君臨させる)。千葉よりも、より面白みに磨きがかかっており、笑ってしまった。久々に見ると、かなり新鮮である。ちなみに、「それは馬だよ…」とナリタブライアンまで登場させたところは面白かった。千葉で見せなかったネタといえば、「ブライアンは、自分のことブライアンといいます。ニッポンでは、さっちゃんが自分のことをさっちゃんっていいます」と英語なまりの怪しい日本語でしゃべっていたこと。
そもそも、こういった笑える展開を行いながらも、しっとりと次の曲を聴かせる事が凄いと思う。この気持ちの切り替えの速さは、天下一品としかいえない(笑)。

10曲目前のトークでは、北海道ツアーの話で盛り上がる。納沙布岬での出来事や、柿沼さんが「オランダせんべい」にはまった話などをしていた。この後の、遠方からゲストを招くコーナーでは、なんと、京本政樹氏の登場。
いつものように、ゲストが呼ばれると、客席前方から、大歓声が起きた。「え??」と思っていると、なんとステージには、京本政樹氏。帽子をかぶった、京本氏がステージにいる。要さんはじめ、メンバーも驚き、笑いが起きている。

「なんでここにいるんだよ。やりにくいな〜」と要さん。「なんかさ、遅刻して来たら、このチケット渡されて、ここに連れて来られたんだけど。で、ここに来て何やればいいの?誰か殺せばいいの?(必殺仕事人のこと)それとも、高校教師?」と、京本氏。京本氏のテンションに要さんもやられっぱなしといったところか(笑)。京本氏トークに、会場は沸き、笑いが起きる。少々困り気味の要さんとのやり取りも、かなり面白かった。ちなみに、京本氏は、要さんを「フレンドパークに出ようよ」と何度も誘っていた。

10曲目を歌っているスタレビの後ろには、京本氏。やけにカッコが決まっているが、時折見せる笑顔は、どうみても、サービスとしか思えない。そんな京本氏を見ることができたのも、かなりおいしい。京本氏は、たいそう喜んでおり、「こんな経験めったにできないよ。今度テレビのトークネタで話す」と意気込んでいた。

メンバーからのグッズプレゼントの、プレゼンタイムでも、京本氏はいちいち、突込みを入れていて、客席から笑いを取っていた。この公演後から、パンフレットには、「高級和紙」という説明がつくようになったが、これも京本氏の突っ込みのおかげである(爆)。ちなみに、京本氏は、Tシャツを選んだが、1枚のところ2枚くれといい、2枚貰っていった。客席に戻る時は、勿論、ディナーショーさながら。握手をしながら立ち去り、扉を出るときには、お辞儀をしていた。にしても、かなりおいしいゲストコーナーだった。

「隠れた誰も知らない名曲コーナー」(12、13曲目)前でのMCも笑い満載。言っていることは同じなのに、どうしても笑える。要さんの話の間が、絶妙だと思う。千葉でなかったのは、夏に小田和正氏と「オダレビ」をやった時に、「なぜスタレビは、シングルヒットがないのか?」と小田さんに聞いたときに話(夏の話なので、千葉では出るはずはないのだが)。小田さんの回答は、「性格じゃねぇの?」だったらしい…(笑)。性格って…。

「デェラ・シエラ・ム」の前では、この曲の話。初登場、オリコン3位になったが、今は行方がわからない…という。飛鳥氏の発想が凄いということを話していた。「ここでチャゲアスどうぞ!といったらびっくりするでしょ?でもそれはないよ。もう、京本政樹で一杯一杯(笑)」と要さんは、話していた。よほど、京本氏の登場に驚きがあったのだろう。

「Heaven」前のトークも、基本的には変わらない気はするが、微妙にやはり変化しているようである。特に気になったフレーズは、「人間は、生きているだけで凄いと思った。今日より明日、明日よりあさってがよくなっていれば良いと思う」という部分。

アンコールで登場した時は、「まだ帰さないわよ〜」とオカマ言葉の要さん(笑)。

最後のトークでは、お客さんが2割減少したということも話していた。やはり、減少しているというのは、残念だが、否めない。


4.ちょっと感想

全般的に、要さんの声の調子がすこぶる良く、トークの切れも良かった。
そうそう、柿沼さん。動きが千葉よりもパワーアップしていたと思う。しかも、痩せたように思う。太もも周りが細くなったうような気がする。ジーパンはいていたし(多分ジーパン)。
寺田さんのドラムソロは、凄かった。圧巻。もう、ロックでもあるし、ファンクな感じもあるし。かといえば繊細でもあって。「ジャンル問わずになんでもできまっせ〜」という雰囲気が一杯。
Vohさんは、相変わらずであるが、今回は、いつもよりもスペースが広いような感じもした。
岡崎さんは相変わらず、笑顔で楽しそうに演奏。彼について思うのは、普通に洋服着ているとよく分らないが、Tシャツになった時のあの上半身の筋肉。胸板と肩のラインは、物凄い。かなり着やせするタイプなのだろうか?(そんなことはどうでも良いか)。
添田さんも、やはり、前回ツアーとは違う印象。キーボードさばきも目立つ音も増えていて、なかなか、グッド。凄くあってきたように思う。

千葉公演でも、ライティングは綺麗だなと思ったが、あの時に気付かなかった部分に改めて気付いた(変更になっていたのかもしれないが)。本当に、照明が綺麗だった。これは、2階席から見たいと思った。照明効果は、2階席の方が、堪能しやすい(経験上)。まあ、それぞれの楽しみ方があるので、1度は2階席で見ておきたいと強く感じた。

ちなみに、ピックは近くには来たものの、獲得にはつながらなかった。同じ列には、落ちたのだが…。

今回行って、久々に、スタレビへの「愛」が戻りつつあるな〜と自分自身に感じた。情は間違えなくあるが、やっぱり好きなんだな〜と思ってしまった(といっても、昔から、スタレビのCDは頻繁に聴かないんだな。ライブの方が好きだから)。

明日どうしようかなぁ(と書いているが、実際には、行ってしまった)と、悩む公演だった。行きたい気分が、出た。ひょっこりと。