STARDUST REVUE with BIG HORNS BEE
ONE NIGHT SESSION 「NO BALLADS」
at 赤坂BLITZ on 2001.5.11
〜ライブアルバム用ライブ!今夜限りのスペシャルセッション〜
<セットリスト> |
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with 山本公樹、BIG HORNS BEE |
録り直しのアンコール これぞ本当のアンコール? |
M0:THE CHICKEN(Instrumental) M1:BEATに愛を込めて M2:KEEP ON ROLLIN’ M3:WHAT A WONDERFUL NIGHT M4:月光列車(ムーンライトロコモーション) M5:Syncopation Love M6:と・つ・ぜ・ん Fall In Love |
EC1:BEATに愛を込めてのファンファーレ(イントロ部) EC2:月光列車(ムーンライトロコモーション) EC3:Sweet Harmony EC4:HELP ME |
スタレビのみ |
最後はア・カペラで(スタレビのみ) |
M7:ラッキーレイン M8:たそがれラプソディ M9:What is Love? M10:少年 |
EC5:ダニー・ボーイ |
with 山本公樹、BIG HORNS BEE |
<メンバー> |
M11:Sweet Harmony M12:BABY、とりあえずもっと M13:HELP ME M14:Goodtimes&Badtimes M15:Whisky A Go-Go M16:Get Up My Soul |
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STARDUST☆REVUE l
山本公樹(Sax) l BIG HORNS BEE フラッシュ金子(sax) オリタノボッタこと織田浩司 (sax) 河合わかば(Tb) フッシー小林こと小林太(Tp) ヒマラヤン下神こと下神竜哉(Tp) |
◆ はじめに
「STARS」ツアーファイナルの、熊谷公演で突如聞いたこのライブ。その後に届いた、FC会報でのお知らせでは、「2時間限定!」とか、「ビートナンバーばかり」と書いてある。2時間限定は、まあ、こんなのは、「嘘」でしょ…と思いつつ、ビートナンバーばかりの、ライブハウスライブは、非常に楽しみ。なんとしても、行きたい内容。
チケット獲得も、なんとか無事終え(と言っても、私は、取れなかったけど…)、当日を待つ。知り合いが、見事に取ってくれたチケットの整理番号は、28〜31番。何て素敵な番号…。いつもの、コンサート仲間メンバーが取ったチケットも、良い番号。当日、職場からギリギリで到着しそうなメンバーには、仲間内での後半の整理番号を渡し、後は、内輪で、チケット抽選することに。当日は、早めに集まり、開場を待つ。
開場予定時間(18:00)前に、整理番号順に、お客さんが並べられる。予定時間を押しての、開場(なんでも、リハーサルの都合から、開場が遅れたらしい)。場内ロビーに入ると、係の方が、お客さんを並べ、ホール内に案内。先頭は、好き勝手に、ホール内に入れるシステムじゃないのかと、初めて知る(何せ、本会場で、こんなに早い番号で入る事は無かったから)。場内に入ると、まあ、大方予想通り、最前列の中央は、埋まっている。キーボードがセッティングしてある前が空いているので、最前列を取る事に。まあ、最前列と言っても、中央部よりも、下がった部分になっている。客席部の前方にあるバーが、斜めに備え付けられているからで、実質的には、中央部にいる人と並ぶと、2、3列目になるのだろうか。人の頭が前にあるよりかは、無い方が良いだろうということで、この位置をキープ。健ちゃんの目の前にいるのも、楽しいし。
スタレビのお客さんは、礼儀が良い。やはり大人の集まり。無理やり前に押しこんでくる人もいないし、整然としている。後は、開演を待つのみ。この待ち時間が、スタンディング形式の場合、非常につらい。立ったまま、仲間と話をしながら待つ。2階は、18:30といえども、ガラガラ。2階席は、販売無しだった今回。いわゆる、関係者勢ぞろいという事になるのだが、こんなにガラガラなら、多少は、一般販売出せたのでは?と思ってしまう。開演時間が近づいてくると、2階席も埋まってくる。一瞬、お客さん達がざわつく。「何だ?」と思っていると、2階最前列中央に、京本正樹氏が。あんな目立つところに、京本さん。オーラが出ているし。やはり芸能人!開演直前には、ガラガラだった席が、ほとんど埋まる。「あんなに来るなら、一般に売れないねぇ」と、納得。多分芸能人も多かったのでは?
ステージは、前方に、スタレビのセッティング(全員平面状。ドラムセットも、直接ステージに設置)。後方に、ホーンセクション用のマイクがセットされていた(段が作られている)。
19:00頃、場内アナウンスが流れる(本公演のアルバムは、7月末頃発売予定だとか)。しばらくすると、客電が落ちてくる。いよいよ、ステージが始まるぞ!
◆ Instrumental でかっこいい幕開け!
19:10頃、場内が暗くなり、ステージが明るく照らされ、メンバー登場。ステージ下手側から、スタレビメンバー、上手側からホーンセクションメンバーが、登場。笑顔で登場する面々に、客席の歓声と拍手が降り注ぐ。健ちゃんが、ステージに登場すると、場内騒然(私の周りだけかも(笑))。髪の毛が、シルバー。朝倉大介氏を彷彿させる頭で、空気感タップリのふわふわヘア。なんか最近、ヘアースタイルの変化が、激しい健ちゃん。そんな健ちゃんの頭を見て、思わず笑ってしまう私達。ステージに、物凄く近い位置なだけに、その笑いも健ちゃんに届く。健ちゃんも、笑いにすぐ気付き、思わず顔を見合わせて笑う(爆)。ステージでの並びは、下段下手側から、健ちゃん、柿沼さん、要さん、寺田さん、VOHさん、上段下手側から、公樹さん、金子さん、織田さん、河合さん、小林さん、下神さん。
メンバーが全員揃うと、早速ホーンセクションのブラスが鳴り響いての、演奏。かっこいい幕開けに、やはり歓声が沸き起こる。イントロダクション的な、インストによる演奏(Jaco Pastriusの「THE CHICKEN」という曲らしい/藤浦さんのHP「GOIN' BACK 19XX」にアップされていた、本公演レポートのセットリストにより判明)。各メンバー紹介の意味も込められた内容で、要さんが、メンバーを順に紹介する、かっこいい演出。既にこの演奏だけで、想像以上のかっこよさを見せつけられる。スタレビと、ホーンセクションの調和がすばらしい。要さんのギターも、寺田さんのドラムも、VOHさんのパーカションも、柿沼さんのベースも、健ちゃんのキーボードも、いつも以上にかっこいい。この時点で、歯でギターを弾く要さん。客席の盛り上がり方も含めて、ホールとは違う空気が、漂う空間。
しばらくすると、「あ〜!」と思う、ファンファーレが!健ちゃんが、くるっと後ろを向き、コンダクターになる。健ちゃんの指揮は、形がとても様になっている。この指揮に合わせる、ホーンセクションメンバー。久しぶりに聴いた、この曲。「う〜ん、タイトルなんだっけ〜。思い出せない…。アルバムは、「Ladies&Gentlemen」なんだけど…」と、すぐに思い出せなかったこの曲は、「BEATに愛を込めて」。生で聴いた、ファンファーレは、本当にかっこいい。また、持ちまわしソロも随所にあり、スタレビとホーンセクションが一体になっている演奏。ホーンセクションも目立たせるやり方が、やはりスタレビだな。
ここで、早速MC。「ようこそいらっしゃいました〜!今日は一気にメンバー増(笑)。ちなみに、今日はレコーディングです。ライブアルバムは、お客さんの前でなくちゃ。しかも、許してくれるお客さんの前で」と、要さん。「『限定2時間ライブ』とか言っちゃったけど、あれは嘘ですね(笑)(「やっぱり」と、思わず言ってしまう。この言葉に、お客さんも、大歓声)。『ビートナンバーばかり』というのは本当。いつもコンサートでは、『DANCE!DANCE!DANCE!』な時間を設けてるんだけど、これを集めてね。スタレビだから、『ビートナンバーばかりって嘘じゃないの〜?』と思っている人もいるでしょう。現に、柿沼なんかさ、『バラードやった方が良いんじゃないの?』って言ったんだからさぁ(この時の柿沼さんの、おちゃらけた態度が面白かった)。なので、バラード聴きたい人はごめんなさい」と、テンポよく進める、要さん。ちなみに、今日のライブは、BS−iで、放送されるとか。しかも、TBSのBSなのに、「フジテレビ」と何度も言ってしまう、要さん(笑)。軽快に、話しを進めていると、いつものように、パトランプが点灯。今日のパトランプは、いつもとは、若干意味合いが違うらしい。レコーディングなので、テープを回しているのは勿論だけど、要さんのMCが長いので、MCで、いったんテープを止めているとか。その為、「テープ準備中ですよ〜」という合図が、パトランプらしい。「MCの長さに驚いているのは、BIG HORNS BEEの皆さんでしょう。米米時代でもこんなになかったでしょうね(笑)」とも話す、要さん。ギターの準備もしながら、MCを行う要さんは、やはり器用なんだろうな。
要さんの英語の掛け声で始まった、「KEEP ON ROLLIN’」。久し振りに、聴いたような気がする。金子さんのSaxソロが、かっこいい。
「WHAT A WONDERFUL NIGHT」は、VOHさんと、健ちゃんのボーカル。公樹さんのSaxと健ちゃんのKeyソロも見物。
ここで、2度目のMC。「今日は真面目に演奏してるよ。それはね、レコーディングだから(笑)。だから、ギターから余り手を離してないでしょ?あ、でもちょっと離しちゃってる?」と、要さん。そう、確かに、いつもコンサートでは見られないほどの、要さんのギタープレイを目の前で見ている。はっきり言って、かっこいい。今回作るアルバムは、「LOVE SONGS」の対抗で(ちなみに、このアルバムは、結構売れたらしい。要さん曰く、「宇多田ヒカルに比べたら、ネズミの糞」(笑))、マニアックな内容になるとか。確かに、ビートナンバーは、アルバム曲に偏るはずなので、マニアックだなぁと納得。ファンからすれば、マニアック大歓迎と言ったところか(笑)。「マニアックといえば、この前カラオケに行ったのね。例によって、オリックスの選手となんだけど。最近はさ、スタレビの曲もマニアックなの入ってるんだよねぇ。歌ってみるとさ、俺の曲さ、イントロは違えど、メロディーの構成とか同じなのね。って、自分の曲分析してどうするんだ(笑)?それで、点数機能付きの機械。最近は1000点満点でさ、自分の歌でさ、500点台なんだよ?オリックスの選手は、600点行くのに…。『プロ』と『アマチュア』のレベルが選べてね、プロだからさ、プロに挑戦したんだよ(柿沼さんが、「そりゃプロだからねぇ」と、ボソッと突っ込む)。プロなんだから挑戦するのも何だけど。『ナチュラル』歌ったんだよ」と、カラオケネタを続ける要さん。ここで、健ちゃんに、「ちょっと、イントロ(「ナチュラル」の)弾いてくれる?」と要望し、健ちゃんが、それに応じる。健ちゃんの伴奏に合わせて、要さんが、「Who take my heart 〜Close eyes〜♪」と、歌う。「『〜自然に〜♪』までいったらさ、『カ〜ン』だよ。折角気持ちよく歌ってるのにさ、プロなのに1フレーズだけ。何だよ〜〜!!」と、悔しい出来事を口にする。このネタに、メンバーもお客さんも笑う。要さん曰く、「だから、機械は信用しないように!大体誰が採点してるんだよ!殴ってやろうかと思った(笑)。良いですか、皆さん。カラオケ機械で、良い点数が取れたからって、喜ばないように。プロでも、取れない人がいることを忘れないように(笑)」。どうやら、相当悔しかったらしい。この後、「BLITZ魂」という番組で、6月2日に、今日の模様が流れる事も話す。ここで、「「だましぃ」って言っても、だましてるんじゃないんだよ。「Spirit」だからね」と続け、目の前で手をポンと叩く要さん。「?」という表情をメンバーがしていると(客席にも間があり)、「これは猫だまし」(舞の海関が使った技)と、要さん。なんだかなぁ〜もう(笑)。
「さ、次は、ビッグホーンの皆さんに、苦労してもらいましょう。何故かって?それは、3曲続けるから。あ、そうそう。やってて、何が厳しいですかね?」と、要さん。「あ、でもここで、曲答えてもらったら、この先演奏するのもばれちゃうか」ってことで、回答してもらわない事に(笑)。「ところでさ、タイトル紹介して演奏に入るのと、イントロ聴いて、『あ〜』って言うのと、皆はどっちがいい?」と、お客さんに質問。後者の方で、お客さんが沸いた為(「いるんだよねぇ〜。そういうのって、マニアックな人にさぁ。『俺は知ってるんだぜ〜』みたいなね」と、要さん)、曲紹介無しで、演奏に入る事に決まる。が、「それでは、曲紹介無しで行きたいと思います。知っている人は、『あ〜』と言ってください。知らない人は、地味に盛り上がって下さい。それでは、「ムーンライト…」。あ、言っちゃった」と、結局、口走る要さんが、そこにはいた。
「月光列車(ムーンライトロコモーション)」は、やはり何度聞いても夏っぽい印象。時折、健ちゃんが、リズムに合わせて体を上下にする。
「Syncopation Love」は、今回とても聴きたかった曲。イントロで、「やった〜!」と思った。公樹さんのソロも、たっぷり。要さんのギターもかっこいい。「1time、2time〜」部分のブラスが、かっこいい。この曲の要さんの歌い方も、好き。
「と・つ・ぜ・んFall In Love」は、ブラスが入るとこんな感じになるのか〜と思うほど。サビのコーラスと、ブラスアレンジが絶妙。健ちゃんのイントロも良い。やはりレコーディングなだけあって、皆しっかり演奏で、振り付けはステージ上では無かった。
ここで、ホーンセクションメンバーは、いったん休憩で、要さんの紹介後ステージを去る。
スタレビのみでのステージ
スタレビのみが、ステージに残ったところで、MC。「ライブハウスと普通の会館の違いは、照明が近い事。VOHなんか大変だよ。直接皮膚に当たるから(笑)」と、要さん。最初のMCから感じていたが、どうも今日の要さんのトークは、いつになく、自然というか、内輪というか、なんとも言えない、雰囲気。ホールで見せるものとも、違う。身内に対して話をしているような、そんな雰囲気。「馬鹿と演奏は休み休みにやれと、おばあちゃんに言われててね…」と、タオルで、汗を拭い、サングラスを拭く要さん。本当にリラックスムードなのだろうか。サングラスを外して、タオルでサングラスを拭きながら、後ろを振り向いて(お客さんに向けて)、にっこり。これに沸きあがる、お客さん達。「良いよねぇ。サングラス外すだけでさ、こんなにお客さん沸いちゃってさ。俺も、頭こうやって外しちゃおうかなぁ〜」と、VOHさん。「おっ!衝撃の事実??」と、茶化す要さん。「違うよ違うって!!」と、急いで訂正するVOHさん(笑)。
「今日はさ〜。派手な格好で来るようにって言ったのに。柿沼は…分厚い胸板披露してるんだけど、白いから気持ち悪い(笑)。健ちゃん!俺は、派手な格好でとは言ったけど、派手な頭とは言ってないよ」と、要さん。「あのですね〜。衣装選んでいたら、玉手箱空けちゃったんですよ」と、健ちゃん。「楽屋でさ、メイクしてたら、隣におじいちゃんが来たかと思っちゃったんだよねぇ」と、要さん。
「今日は雲行きが怪しくて、雨が降ったりと、こんな中よく来てくれました。雨でも幸せになるという事で…と、これで曲判っちゃう人は判りますね。ということで、『銀座ネオンパラダイス』…。違うか、とても古い曲なんだけど、『ラッキーレイン』聴いてください」と、要さんの曲紹介。
久し振りに聴く、「ラッキーレイン」。寺田さんのドラムが、心地よく、要さんのギターの音が、耳にすっと入りこむ。この曲からノンストップで始まったのが、「たそがれラプソディ」。1stアルバムに納められている懐かしい曲が、2曲続けて登場。実はこの組み合わせ、「STARS」ツアー初日の文京シビックホール公演での、「栄光のスタッフリクエスト」で選ばれたのと同じ。なんとなく、ツアーで聴いたような記憶があって、レポートを遡ってみて、判明した事実。今回のテーマで、まさかこれらの曲を、聴けるとは思ってもいなかった。ミディアムテンポの心地よい、楽曲。
ここでまたもや、MC。「STARS」ツアーの話が、メイン。ツアー中では、ずっと1270公演くらいと言っていた要さん。その事に関して、今回触れる。「ツアー中、ずっと、1270とか言っていたけど、ずっとそんなことあるわけも無く(笑)、ちゃんと数えたら、1340公演位になってた。今回は、ずっと行かれなかった所にも行ったし。全国制覇!」と、要さん。ここで、「さ、VOHさん、言ってみましょうか。100公演…」と、続ける。そういえば、ツアーファイナルの時、やらなかったなぁ、と思った。VOHさん、気持ちを落ちつかせ、「初日はどこでした?」と、要さんに振ってからのスタート。VOHさんを見つめるメンバーと、お客さん。「ここで、ゴールデンウィークですね」とか、「健ちゃんの糸こんにゃく事件ですね」とか、「パシヘブのリハが入って大変だった」とか、「要さんの骨折」等の話題も織り交ぜながら、100公演言う。柿沼さんは、ベースを体から離して、リラックスモードで、VOHさんを見ている。「すいません、暗唱するのに時間かかっちゃって…」と最後に付け加え、見事に言い切る。「すごいなぁ〜」という表情のメンバー。要さんは、「俺だって言えるよ。紙見ながら(笑)」と、発言。
「実は、この曲を今日やるかどうか、悩んだんだけど…。皆に訊くと、バラードじゃないって言うんで。今日からこれは、バラードじゃないです」と、紹介されたこの曲。「なんだろ?」と思っていると、「何の曲かは、イントロ聴いて、『あ〜』と言って下さい」と、要さん。
「What is Love?」のイントロで、「あ〜」と口にした私。ノンストップで、「Ah〜〜〜」の声で始まったのが、「少年」。出だしでは、「何の曲?『Goin’ Back To 1981』?でもなんか違う…」と、思っていた。「少年」は、頭をかすめなかったので、ちょっと驚いた。
◆ 再びホーンセクションとの絡み
公樹さんと、BIG HORNS BEEが、再び登場。公樹さん、金子さん、織田さんが、フルート(金子さんはピッコロ)も持参。要さんがトークを続けている中、上で何やら遊んでいる、公樹さんと金子さん。公樹さんは、フルートを飲む芸(?)をするし。これに気付いたお客さんは、爆笑。要さんは、この出来事には気付いていない模様。「山本さん。次の曲はフルートですよ。って、分かってるか。あれ?もう曲に行こうとしてるの?フルートってさ、なんか、金持ちっぽいよね」と、要さん。どうも、なかなか、演奏体制にならないらしい(笑)。
「Sweet Harmony」では、木管楽器のユニゾンが良い(2本のフルートと、1本のピッコロ)。
「さてと、ギターをたまには替えて…。『オレンジ色の憎いヤツ』ですよ(まさにオレンジのギター)。今日は、レコーディングだからね、こうやってコードが付いてるの。だから、あまり動けなくてごめんね」と、ギターを準備しながら話す要さん。言われてみれば、全く動かないわけではないけど、動いている範囲が、確かに狭い。『オレンジ色の憎いヤツ』は、要さんが隠れるほどでかい。まさに、ギターの陰からこんにちは状態(笑)。
「次の曲は、リリースした時に、『最低の男ですね。あなたがそんな男だとは思わなかった』って、ファンレターでもらった曲。あのね、詞って言うのは、事実じゃ無いのもあるんだよ。『こうなのかもしれない』っていうさぁ」と、要さん。この言葉に、軽く首をかしげた健ちゃんを、私は見たぞ。その意味するのは、一体何?(笑)。「これ、僕も書いたんですけどね…」と、ボソッと寺田さん。「あ。そうだっけ?寺田の隠された一面だ〜」と、嬉しそうな要さん。ちなみに、この曲は、「BABY、とりあえずもっと」。この曲もやはり、ホーンセクションが合う曲。CDでは、ホーンセクション入っているしね。オレンジ色の憎いヤツは、この曲だけの登場。再びギターを、持ち替える要さん。この時だったかな?ギターのチューニングをしながら、「皆のってるか〜」と、何気なく口にしたのは。柿沼さんは、「ずいぶんやる気の無い言い方だねぇ」と言っていたけど。「え?ほら、気合入れて言うとさ、絶対に、『イエ〜イ』とか戻って来るでしょ?人間ってのはさ、気の抜けている時に本性が出るんだから〜」と、要さんの言い分(笑)。勿論、そんな何気ない言葉にちゃんと反応した、お客さん。
健ちゃんの、近未来的な印象の(なんとなくね)、オルガンソロが鳴り響く。またしても、「何の曲だ?」と思っていると、聞き覚えのある音が。「HELP ME」だ。曲が分かった時点で、大歓声の場内。健ちゃんの炸裂キーボードさばきは、相変わらず。コンサートバージョンの、「坊主が屏風に上手に絵を書いた〜」の詞も健在。やはり、この曲はかっこいいよなぁ(さっきからこればっかり)。ホーンセクションと健ちゃんのソロバトルは、圧巻。
「面白いね。こういうライブが出来てさ。実は、事務所を辞めて独立したんだ。僕らの音楽を聴いてくれる人達に、いつも良いものを提供できるようにしたいと思って、事務所を作ったんだ」と、独立ネタを口にする。本人の口からちゃんとした報告は、今回が初めて。その後は、つま恋ネタに突入。このライブ、音楽業界内で、少し話題になっているとか。「BIG HORNS BEEがさ、『なんでそんなことやるんですか〜?(この時、「そうだよ〜」とつぶやいた柿沼さん)大変でしょ?練習』って、言うんだよ。でもね、大変じゃないよ。練習しませんから(笑)。100曲位練習なんて!!」と言い放つ要さんに、場内大歓声。「つま恋は、ポピュラーソングコンテストで出た会場でね。準優勝だったんだよ。優勝は、『大都会』。で、これだけは決まってるの。『おらが鎮守の村祭り』と『大都会』をメドレーでね。小さなリベンジ」と、要さんは、「大都会」のさわりを歌いながら、話を進める。「サブタイトルは、全国味巡りだよ。飯でも食ってもらって、集中して、曲を聴かない様にね」と、続けると、「じゃ、何しに来るの?」と、柿沼さんのナイス突っ込み。「ばっかだなぁ〜。音楽だけがスタレビじゃないんだよ。雰囲気がスタレビなの。VOHのカレーも出るし、根本医院もあるよ。俺の顔で聴診器下げている奴がいたら、それは俺の兄貴。もう本当にそっくりなんだから。それと、手軽な所で、柿沼園のお茶もあるし」と、続ける。確かにスタレビ尽くし。VOHさんのカレーは、楽しみだ。「VOHは、カレーがあるから、ステージ免除ねぇ」と、要さん。「え?え?かけがえの無いメンバーでしょ??」と、VOHさん。「あ、そうそう。次回の会報では、『柿沼の、つま恋これでOK!』というのを、やる予定です(この言葉に、やけに驚く柿沼さん(笑))。アウトドアの格好でね、野外の心得を教えるの。ここで言うとさ、なんでも本当になるんだよねぇ。つま恋もそうだもんねぇ」と、要さん。
「さ、また、ビッグホーンの皆さんに苦労してもらいましょう。3曲続けての演奏です。しかもこれで終わり」と、要さんが言うと、「え〜〜〜〜!!」と、お客さん。この言葉に、「なんかやるのが勿体無いね。3曲終わったら何も言えなくなるくらいの、凄いもの見せるからなぁ〜」と、ノリノリのお言葉。
「Goodtimes&Badtimes」では、思わず健ちゃんと、じゃんけん。やはり、じゃんけんをする健ちゃんだった…。対抗すると、笑みを浮かべる健ちゃんは、やっぱり可愛い。
「Whisky A Go−Go」は、メンバー持ちまわしソロ。各メンバーのソロ毎に、歓声が沸く。
「Get Up My Soul」では、お客さんだけで、以前公樹さんが作って、今も健在の振りつけを行う(メンバーは、勿論手が離せないから出来ない)。この光景を見た公樹さんは、なんとなく嬉しそう。しまいには、公樹さんと金子さんは、ステージ上で何やら相談して、振り付けして遊んでいるし(笑)。「WOW WO〜♪ WOW WO〜♪」の、要さんとお客さんとのやりとりもあり、盛り上がる。どこのフレーズだったか忘れたが(しかも、この曲だったかも自信が無い)、公樹さんと金子さんが合わせて出した音に、後ろを振り向いて、親指を立てて、「ナイス」の合図を送る健ちゃんの姿が有った(この音の前に、何やら2人で色々こそこそやっていたようなので、多分即興だと思う。だから健ちゃんも、ちょっと驚いたみたい)。
拍手喝采の中、メンバーはステージを去る。
◆ アンコール
アンコールを求める客席。しばらくすると、メンバー再登場。拍手と歓声の嵐。「もう、やれる曲が無いんですよ。ということで、ミーティングの結果、レコーディングなんで、録り直しをします(笑)。ということで、ファンファーレ」と、要さん。「いいですか、皆さん。2時間前の出来事です。あたかも初めて聴きました〜っていう状況で(笑)。汗をとりあえず拭ってもらって…」と、続ける。健ちゃんの指揮により、ホーンセクションのファンファーレ。
「続きましては、光田さんのリクエスト。『オルガンがトラブった』ということですね。ま、俺も歌詞間違えちゃったし」と、要さん。「今日は、成績良いよね」と、VOHさんが突っ込むが、「え?俺が歌詞なんだから〜。お前に採点なんかしてもらいたくないなぁ」と、強気な要さん。「月光列車(ムーンライトロコモーション)」を、再演奏。「Sweet Harmony」も、健ちゃんのリクエストだったっけかな?覚えていないけど、これも再演奏。
「さ、次はなんですか?リクエスト〜!」と客席に訊く場面も。映像の準備が整っていなかったので、場を繋ぐ要さん。フルート片手の公樹さんが、先ほど見せた、フルートを飲む仕草をする。要さんはこれを見て、笑う(そう、さっき見てないからね、要さんは)。そして、「柿沼、今日は花出さないの?」とか、「VOH、もう一回、100公演言う?」と、メンバーに振る。同じ曲を演奏しても、同じ様に盛り上がってくれるお客さんに対して、「俺らは一流の音楽をやっているっていう自負があるんだけど、一流なのは、お客さんなのかもしれないなぁ〜。こうやってさ、我慢して同じ様に盛り上がってさ。皆を産んでくれた、お父さんとお母さんに感謝。お父さんとお母さんに、うちのバンマスが宜しく言ってましたとお伝え下さい(笑)」と要さん(別に、我慢なんてしてないけどね。何度聴いても同じように楽しめるし)。
準備も整い、「HELP ME」。2度目の演奏といえども、イントロで、どっかんと盛り上がる、お客さん。
「さ、ここで皆さんにお願いがあります。これから、ジャケット撮影をします。皆にお尻向けちゃうんだけど。皆笑顔で宜しくねぇ」と、要さん。ホーンセクションメンバーが、要さん達の元に下りる。カメラマンさんが、ホーンセクションのいた位置に立つ。要さんは、「いいか〜笑顔だよ。笑顔」と指示。お客さん全員に、手を上げさせるも、「う〜ん。全員はダメだなぁ。適当が良いか〜」と言い、適当に手を上げさせ、「はい、じゃ、今手を上げた人は手を上げててねぇ」と、要さん。カメラマンさんが、「笑顔で、行きますよ〜」と、マイク無しなのに場内に声を響かせる。シャッターの音が、響く。しかも、シャッターを切るスピードが速い!途中フィルム交換も行いつつ、シャッターが切られ続ける。メンバーは、一体どんな顔をして映っているんだろう?出来上がりが、気になるなぁ。
メンバー一同が、ステージ上に揃った時、握手をしたり、ハイタッチをしたりという光景も。ハイタッチをしている人達の中に、ジャンプをして、混じろうとする要さんが、お茶目だったな。写真撮影のあと、11人が中央に揃い、皆でお辞儀。公樹さんと、BIG HORNS BEEメンバーは、拍手に包まれ、笑顔でステージを去る。
「忙しい中、都合をつけて、リハーサルに参加してくれた、BIG HORNS BEEのメンバー有難う!」と、要さん。ステージに残ったメンバーは、1本のマイクの前に勢揃い。最後は、ア・カペラで締めくくるという。1本のマイクに通る、5人の声。聞こえてくるのは、「ダニー・ボーイ」。5人の声に、集中して耳を傾ける、場内。きれいなハーモニーが、場内に響き渡る。最後はしっとりと、締めたスタレビ。歌が終わると同時に、拍手喝采。メンバーの嬉しそうな顔。大きく手を振りながら、メンバーはステージを後にした。22:05頃、終了。
◆ ちょっと感想
とにかく、かっこいい(だから、この言葉ばかり使うのも、なんだけど)。ホーンセクションとの、調和がすばらしく、バンド感が、すごく漂っていた。アレンジがかっこ良く(多分、健ちゃんのアレンジ)、楽曲が、とても活き活きしていた。
初めて、ライブハウスでスタレビを観た。ホールとはやはり、印象が違う。なんだろうか、ほぼ、かぶりつき状態にいたからかもしれないが、ホールよりも近くに感じたスタレビ。ステージの雰囲気が、ホール以上に、アットホーム感が漂っていて、一体感を感じやすかった。要さんのトークも、やはりそんな雰囲気。口調や、間の取り方が、リラックスしているような印象。
手を楽器から離さずに、真面目に演奏する光景は、めったに見られないかも。要さんのギターの音が、凄く印象的だったし。どの楽器も良い感じに、バランスよく耳に届いた。
ステージを観ていて、公樹さんと金子さんが気になった。彼らは、気付けば、色々と動いていて(振りつけとか)、観ていて面白かったな。ちょっと怪しい、2人組(笑)。
予想通り2時間で終わらないところも、スタレビらしい(笑)。3時間やっても、「え?もうそんなにやってるの〜?」と思い、長さを感じない。スタンディングでは、久々の長時間だったなぁ。健ちゃんのライブをライブハウスで見ている時は、ざらだったけど。長時間のスタンディングは(笑)。ライブ中は良いんだけど、終わると疲れが出てくる。
そういえば、今回も、初生スタレビのお知り合いが、このライブに足を運んでいた。動機は、公樹さんを見たいから(笑)であるけど、スタレビには多少の興味があった人でもある。終演後、感想を聞いてみると、「良かった〜。楽しかった。かっこよかった〜」と、口にしていたし。「いや〜、健ちゃん良いねぇ。歌えるし。もう、Key奏者好きには、たまらない」と、言っているし(笑)。鳥肌は出るは、涙も出たし…という人もいたりと、「あ〜やっぱりスタレビって良いんだわ」と、改めて実感。
メンバーの印象と、衣装についても振れてみるかな。
要さんは、ギターを真面目に弾いて、いつもの、10分の1くらいの動き(大げさかなぁ?)。柄入りシャツに、黒のベスト、蛇柄のグレーのパンツ。これもやっぱり、似合っていてかっこいい。サングラスは、茶系だったかな?
柿沼さんのベースも、かっこよかった。ごくたまに、疲れた?という動きもあったけど。ちょっと、太ったような気がするんだけど…気のせい?赤のアロハっぽいシャツと、黒いパンツが、本日の衣装。
寺田さんが、低い位置にいるのも珍しい光景。ドラムさばきも、いつもより見えたなぁ。黒のTシャツと、黒いパンツでシンプルな服装が、かっこいい。
VOHさんは、位置的に一番遠かったけど、それでもやはり、存在感は抜群。黒のノースリーブ(光沢あり、爬虫類模様?)に、赤のパンツが、決まっていた。
健ちゃんは、一番近く。下から見ている為、鍵盤さばきが見えなくて残念。気のせいかもしれないが、よく目が合った様に思う。白シャツに、水色のプチスカーフ、ラメ生地の、柄パンツ(緑と水色が配色されていたかな?)で、キュートに。太腿のむちむち感が減ったような気がするけど。痩せたのかな?目はいつもよりタレ気味だったような…。寝ていないのだろうか?
このレポート、思ったより、長くなってしまった。久し振りにライブの翌日なんぞに、書いている。おかげで、思い出す、MC。だから、長くなっちゃって(笑)。今回は、場所的にも、あまりメモを取る状況でもなかったので、セットリストとMCの簡単な事しか、メモは取っていない(メモの場面は、健ちゃんにはばれていると思う^^;)。だから、この曲では、こういうソロがあって〜というのまでは、あまり書く事が出来ていない。今回は、MCをいつも以上に、掲載しているような気がする…。
それにしても、スタレビのお客さんって、マナーが良い。前方にいると、始ったと同時に、前に押し寄せてつぶされる事もありがちだが、そんなことも無く、各自が、自分の空間で楽しんでいるのが、大人だなぁとも思った。たまに、振り返って、2階席を見たが、絶好調に盛り上がっている1階のお客さん達とは対照的に、薄暗い中に座っている、2階の業界関係者達の空間が、まるで別空間の様だった。なんか変なの。多分中には、一緒に盛り上がりたい人もいるはずなのに(笑)。そういえば、傍にカメラが有ったから、映ってるんだろうな。ステージにもカメラが有ったし。会場外では、お客さんにインタビューもしていたな。
とにかく、本当に楽しくて、時間を忘れてしまう空間。メンバーの笑顔が本当に、素晴らしかった。下手側すぐの所にいたので、メンバーの登場もよく見えたし。柿沼さんと健ちゃんには、すぐ気付かれたかも(笑)。まあ、健ちゃんの時は、皆で笑っていたからね(だって、髪の毛インパクトあるんだもん)。また、ライブハウスで、スタレビ観たいなぁ。本当に、盛り上がって、楽しい時間だった。生スタレビは、つま恋まで無いのかぁ。ここ1年間、毎月観ていたから、なんか寂しい。