STARDUST REVUE meets to BIG HORNS BEE
「NO BALLADS」
at 赤坂BLITZ on 2001.10.29
〜ライブハウスのラスト公演〜
<セットリスト> |
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with 山本公樹、BIG HORNS BEE |
with 山本公樹、BIG HORNS BEE |
M1:THE CHICKEN(Instrumental) M2:BEATに愛を込めて M3:KEEP ON ROLLIN’ M4:月光列車(ムーンライトロコモーション) M5:Danger Lady M6:Syncopation Love |
M12:Sweet Harmony M13:BABY、とりあえずもっと M14:Intermezzo〜HELP ME M15:Whisky A Go-Go M16:GET CRAZY M17:Goin’Back To 1981 |
スタレビのみ |
アンコール |
M7:ブラックペッパーのたっぷりきいた私の作ったオニオンスライス M8:噂のアーパーストリート M9:シュガーはお年頃 |
EC1:So Much In Love(スタレビでのア・カペラ) EC2:Goodtimes&Badtimes EC3:と・つ・ぜ・ん Fall In Love EC4:ふるさと(全員でア・カペラ) |
フューチャリング |
<メンバー> |
M10:想い出に変わるまで(下神さん) M11:木蘭の涙(公樹さん) |
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STARDUST☆REVUE l
山本公樹(Sax) l
BIG HORNS BEE フラッシュ金子(sax) オリタノボッタこと織田浩司 (sax) 河合わかば(Tb) フッシー小林こと小林太(Tp) ヒマラヤン下神こと下神竜哉(Tp) |
◆ はじめに
今年の5月11日に、本会場で初めてこのメンバーでのライブが行われてから、半年近く。今回のレポートは、昨日のZEPP TOKYOでのライブとの違いにのみ触れていきたいと思う。となると、MCについてが大半になるでしょう。
さて、この日、私は、有給休暇を取った。理由は簡単。会社に行くと、開場時間に間に合わない、A4サイズの大きなカバンも邪魔、しかも服装も身軽に出来ないから嫌という理由。まあ、結局の所、開場時間直後に到着したわけだが、まだ自分の整理番号は呼ばれていなかった為、一安心。
会場整理のお兄さんによる、こんなアナウンスが聞こえた。「ツアーグッズのパンフレットとリストバンドは売りきれています。購入御希望の方は、申し込み用紙を用意していますので、後程、その用紙を提出して下さい。後日郵送いたします」というもの。ということは、昨日のZEPP TOKYO公演で、品切れ?になったってこと?と思った。昨日買っておいて良かったぁと、思ったのは、言うまでも無い。ところで、リストバンドは、普通の生活においてテニスなどのスポーツをしない人は、使い道が無いと思うが、どうだろう?(ということで、リストバンドに魅力は感じなかったんだけど)
昨日は、VOHさん側の場所だった為、今日は健ちゃん側にした。まあ、結局はこれも、棒のある位置と、人の入り加減からの選択。昨日とは違うポジションにしようというのも考えていた。
◆ 本編(とくに、アンケートのMCに注目)
19:01に始まる。ほとんど定刻ぴったりの開始はあまり記憶に無い。今日もメンバーソロからガンガンに行く。それにしても、いつ観ても楽しそうにステージに立っている人達。2曲演奏した後の、MC。
アンケートは、「ツアーの感想と反省点は?」。
織田さん、「このツアー、雨が多かった。雨男は一体誰?」。ここで、山本公樹説が浮上。要さんに、「山本さんですか?」とからかわれる。ちなみに、反省点は、名古屋公演でズボンのチャックが半開きだったとか。フッシーさんは、「これでもう終わるかと思うと寂しいです。涙が出ちゃう。だから涙を拭くタオルをちょーだい!」と書いていたとか。フッシーさんは結局タオルを手にしたが、要さんに言わせると、「最近、皆商品を貰おうという魂胆がみえみえ。そんなに欲しかったら、自分で買えよ!」らしい(笑)。
「スターダストレビューって、誰が呼び出したか、スタレビって略されるじゃない?ビッグホーンズビーってさ、長いしさ、何て略すんだろう?って思ってきいたのね、そしたら『BHB』だって。なんか鉛筆みたいだよね〜」と、要さんが嬉しそうに話をする。
「月光列車」の後の、アンケートトーク。「あなたの楽器のデメリットとメリットは?」について。
最初に紹介されたのは、「メリットは使っていません。髪にも体にも、ダヴです」という回答。ここまで聞けば自ずと誰の回答か見当がつく。この回答は、柿沼さん。だけども、商品はもらえない。VOHさんは、「メリットは、叩いたりするだけで音が出るので、誰でも出来る。デメリットは、司会者が楽器として扱ってくれない…」。公樹さんは、「持っているだけでかっこよく見える」。金子さんは、「スケベな音が出るところ」。織田さんは、「なんと言っても楽器がでかいので、痩せて見える所がメリット」。この回答は、要さんのツボをつき、タオルをもらう。健ちゃんは、「動き回れない所がデメリット」。これに対して、「俺なんか20坪スターって言われたことあるよ。ステージ降りちゃうと気付いてもらえないの(笑)。健ちゃんは、そこでしか動けないから、1坪のスターだね」と、要さん。下神さんかフッシーさんか忘れたが、「トランペットは海辺が似合うのがメリット」という回答があり、これが基で、要さんが柿沼さんに突込まれる。要さんが、「トランペットなんか音が大きいから良いよね。ギターなんかさ、波の音に負けちゃうんだよ?ドラマなんかでちゃんと聞こえるじゃない?でも、あれはね、嘘だよ嘘!」と言った時に、「ってことは、要はやったことあるんだぁ」と、柿沼さんがボソッと突っ込む。これにちょっと照れた表情の、要さん。そして、それを見逃さないVOHさん。VOHさんは、商品のリストバンドを、柿沼さんにあげる。その場で勝ち誇ったように、袋から商品を取り出し、手首にはめる柿沼さんが、面白かった。要さんの海辺ギターは、一体どんなシュチュエーションだったんだろう?…。
スタレビだけによる、「シュガーはお年頃」で、柿沼さんがステージ前面に出てきた。これに喜んだのが、要さん。演奏後、「柿沼清史〜〜〜!!」と、紹介をする。「で、俺がなんで紹介したかわかる?柿沼が前に来たからだよ」と、説明も加えて(笑)。確かに柿沼さん、軽やかに動いていた。
懐かしのライブハウスの想い出を口にする、要さん。ちなみに、ライブハウスで困るのは、狭いから、マイクに載っていない声までお客さんに届いてしまうことらしい。新宿ルイードでは、マンスリーで出ていたことがある。「君たち面白いから毎月やらない?その代わり毎月ネタ考えてね」と言われたらしい。何故か音楽じゃなく、「面白い」といわれるところがポイント(笑)。そんな時、2日間の声がかかった。当時、2日間で一杯にしたらメジャーになれるという話がり、「うぉ〜」って思っていて、いざ蓋を空けたら、300人のキャパが、150人ずつ入ったのみで、結果的に2日間で300人(笑)。渋谷の屋根裏というライブハウス(要さんは、「今は無いんだけど」と言っていたが、屋根裏は今もある)では、夜の部に出ることが凄いこと。RCサクセション等のメジャーどころが出ていた。そんな中、「君達面白いから(やっぱり面白いかららしい)、夜の部出ない?」と声がかかった。当時スタレビは、ノリの良いお客さんにお土産を配っていたらしい。それで、大阪に行った時に東京で販売されなくなったチキンラーメンがお店に沢山あって、それをお土産にしよう!ということで、買い込んだ事があるらしい。その当時のやり取りを再現した要さんが、面白かった。なんでも柿沼さんが、いきなり店内で、「かなめ〜〜!!」と大きな声で呼んだらしい。
「想い出に変わるまで」は、今回は下神さんフューチャリング。かなり、エロっぽい音という印象。
BHBが登場してからは、昨日と違って、「Sweet Harmony」の演奏がすぐあった。勿論、笛吹隊は楽器の飲み芸を披露。3名の今回の振りつけは織田さんがちょっと変化をつけて、指揮状を振るスタイルを取っていた。相変わらずお茶目な笛吹童子。この曲のあと、アンケートトークがある。ここでは、「あなたがお客さんに伝えたい事」。
VOHさんは、「ヅラじゃない」と断言。要さんが、「なんだ〜ヅラですって告白してくれると思ったのにな〜」。「もう、ヅラじゃないんだから。ちゃんと生えてるんだから〜」と、帽子を脱いで説明をするVOHさん。下神さんは、「こんなに相性の良いバンドはいません」。河合さんは、白紙回答。なので、要さんは、本人に直接言ってもらう事に。ちょっと間があったあと、「言葉になりません…」と要さんが喜ぶ回答(結局、商品が欲しかったらしい(笑))。公樹さんは、ツアーグッズのバスタオルを肩に掛けて、「やっぱりこれでしょう」と、猪木の身振りを始め、「皆さん良いですか?行きますよ!1・2・3ダーッ!!」とお得意のフレーズを行う。フッシーさんは、「心というワイヤレスマイクで皆様に愛のメッセージを…」ときれいな回答。一通り終えたところで、結局はVOHさんの手元に、商品が届く。
続いては、「あなたの楽器で喜びと悲しみを表現して下さい」というもの。健ちゃんのピアノのお手本から始まった、この回答。寺田さんが、ネタを見せる。椅子に正座して、「ポク、ポク、ポク、チーン。お悔やみ申し上げます」。喜びは、ドラムロールで、「おめでとうございます!!」あまりにも意外だった寺田さんの回答に、要さんもちょっとびっくり。金子さんは、「タモリ倶楽部」のテーマ曲を奏でる。しかも最後まで演奏。要さんはそれに合わせて、客席にお尻を向けてお尻フリフリ。で、やっぱり夜のエロエロ音楽も奏でていた金子さん。柿沼さんは、投げかけられて困った顔。苦肉の策で出たのが、強弱の違いだけの同じ曲。勿論、「柿沼、それは喜び悲しみじゃなくて、音の強い弱いじゃないの?」と、要さんに言われる。アルバムやシングルの話も添え、雑談も豊富。これでもか!とばかりに、要さんの喋りたいネタが放出される。要さんは、ツアーで地方に行っている時に、映画を見に行ったらしい。その時、チケットを買おうとしたら、「1000円です」と、券売のおねえさんに言われたとか。「あれ?」と思って、聞き返すと、「1800円です」といわれたそうだ。その日はレディースデイで、要さんは見かけ上、女の人に間違えられたらしい。健ちゃんは、トイレで男の人が引き返してしまうという経験の持ち主と(要するに、男子トイレから健ちゃんが出てきて、女子トイレだったか?と勘違いをして引き返すという現象)、要さんが話すと、お客さんから、「かわいい〜」との声が上がり、「かわいいだと〜?」と、要さんがやっかむ(笑)。次の曲に移ろうとすると、客席から、「要さんは〜?」と言われる。要さんは、「喜びと悲しみの表現」の時から、お客さんに「要さんもやって〜!!」と言われていたが、ずっとはぐらかしていた。で、最後の最後でも、お客さんに言われた始末。「こうやって、1対1で喋っている場合じゃないの」とか、「また来週」等と、はぐらかしていた要さんも、お客さんからの高まる要望にはかなわない。結局、「今日はライブだ〜♪ライブは楽しい〜♪」というようなフレーズで、即興曲を披露(笑)。結果的に、ここでのMCは最も長かったかと思う。要さんの即興曲の後、やっと「BABY、とりあえずもっと」。健ちゃんのオルガンソロである、「Intermezzo」では、さすがに今日は、「マイムマイム」は無かったが、長めに色々とあの手この手で攻めてくる(登場したのは昨日の曲と一緒)。「GET
CRAZY」で、手を上げてジャンプする時、健ちゃんは脇の下を押さえて脇を隠す仕草をしていた(別に健ちゃんがノースリーブを着ていたわけではない)。また、リズムに合わせて、いかつい顔つきで左右に首を振る健ちゃんも見物。
◆ アンコール
アンコールの1曲目は、昨日と違う。というより、このメニューだけは、変化があるかもしれないと、昨日の時点で予測していたのが当たった。今日は、「So Much In Love」。今日は健ちゃん側だったのでよく見えた、「Goodtimes&Badtimes」での、おなじみじゃんけん。「と・つ・ぜ・ん Fall
In Love」は、実質ライブハウスでは今日が最後という事もあり、BHBの持ちまわしソロが加わり、いつもより長めの演奏。BHBに順に振っている要さんの声を聞いていなかったのは、フッシーさん。途中で気付き、ソロ演奏(笑)。健ちゃんは、マイクに頭をぶつけていたりで、ノリノリの雰囲気。ラストは、やはり全員での「ふるさと」。お辞儀も長めで、笑顔でステージを後にしたメンバー。帰り際に、VOHさんが自分のリストバンドを会場に投げていた。22:05終了。
◆ ちょっと感想
2日間行った、東京での公演。スタンディング2日間は、やはりきつい(苦笑)。本当に、今日は休みを取っておいて良かったと思った。しかも、今日は人身事故があった模様で、会社に行っていたら、確実に人身事故の影響を受け、間に合わない所だった。
要さんはピックを、2F席に投げ入れたり(2F席の端は、1Fの最前列より若干後ろの程度なのだ)、バスタオルをびっくりするほど遠くに投げたりで、驚くばかり。しかし、昨日も今日も、私が位置する側には、ピックを投げていなかったので、ピックゲットにはありつけなかったな。
BHBは、お茶目で面白く、スタレビとのノリもぴったり。2つのバンドというよりも、1つのバンドという感じがした。そういえば、金子さんはアンケートに記名する際に、「クラッシュ金子」、「フレッシュ金子」と書いていた。要さんによると、「いつも小ネタを挟んでくる」らしい。しかも担当楽器には、「セ」に×をつけて、「サ」と書いたりしていたそうで、これまた要さん曰く、「中学生じゃないんだから」らしい。
後日、本公演に来た友人は(レコーディングライブの時が初スタレビで、この日は、友人も連れてきていた)、「いやね、80年代の曲の時、全部歌えたんだよねぇ。しかも連れと一緒に」と話してくれた。これに驚いたのはいうまでも無く…。思わず、「なんで知ってるの?」ときいてしまった。彼女自身、別段スタレビに詳しいわけでもない。だから不思議だった。しかも、彼女の連れも含めて。どうやら、「「夢伝説」売れてたじゃない?結構周りで聞いている人がいた記憶があってさ、多分、当時LPを聞いたんだと思うんだよねぇ」ということらしいが(それだけで普通、そんなに歌えるもんだろうか?)。
2日間とも、何人かのミッチー仲間が足を運んでくれていて、「新しい楽しみを見つけたよ」とか、「凄く楽しくて、ホールもみたい」とコメントをくれた。ただし、「でもね、3時間はやっぱり疲れたよぉ」とも付け加えられていたけど(笑)。
このレポートを仕上げる最終段階で、健ちゃんの脱退が発覚。本レポートは、それが分かる前に書いたもの。誤字脱字チェックをしながら、健ちゃんのいたステージを思い出した。そう、事実このステージが、私にとって最後の健ちゃんがいるスタレビ。行っておいて良かったし、健ちゃん側にいたのもよかった。目が合ったようにも思えるし(これは勝手な解釈だけどね。だって、手を上げた時に脇を隠す仕草は、私と目があった後位に感じたから。周り見たらノースリーブ私だけだったし…。じゃんけんの時とか、ステージを去る時とか。ま、こう思うこと自体おめでたい発想だけどさ)。とにかく、健ちゃん、スタレビ生活お疲れ様でした。そして、年明けには新生スタレビ。両者の今後を見守ろう。