STARDUST REVUE 

「LIVE IN BALL ROOM」

At 新高輪プリンスホテル 飛天 on 1999.11.26

 

〜初のディナーショー。ワイン片手に素敵な時間に酔いしれる〜

 

 

<演奏曲目> 

M1:IN MY LIFE M2:ふたり M3:ワイン恋物語 M4:無難に生きていますか? M5:トワイライト・アヴェニュー  M6:故郷 M7:不思議なチ・カ・ラ M8:マシュ・ケ・ナダ M9:星に願いを(with Dolce) M10:木蘭の涙(with Dolce) M11:どうして(with Dolce) M12:クレイジー・ラブ M13:ブラックペッパーのたっぷりきいた私の作ったオニオンスライス〜What A Nite!〜噂のアーパーストリート〜ブラックペッパーのたっぷりきいた私の作ったオニオンスライス(2ndアルバムメドレー) M14:RUNNING M15:今夜だけきっと

EC1:AMAZING GRACE EC2:SO MUCH IN LOVE EC3:追憶 EC4:夢伝説

 

 

◆ はじめに

 

スタレビの初のディナーショーが、11月26日に、新高輪プリンスホテル「飛天」で、行われた。この会場、芸能人の結婚式などでもよく利用される場所だ。今回は、料金も高いため(¥33,000)、さんざん悩んだ挙句、結局行くことにした(バリに行った時に、参加する決意をした)。チケット入手時に、一般販売の予定はないと、ファンクラブから言われ、「あ〜行かれないのかぁ」と半ばあきらめていた所、急遽出た、一般販売。これを逃してはいけないという思いで、フリップサイドの先行販売で、チケットを入手。実に、ディナーショーチケット入手時から、自分にとってインパクトのある内容だった。さて、前置きは、これくらいにして、そろそろ本題に入ろう。

 

 

◆ ショーが始まるまで

 

会場には、18:00頃(開場時間)到着。既に、参加者が集まっていた。いつものコンサートとは違い、エレガントな装いのお客さん達。そこには、いつもと違う雰囲気が、漂っていた。

 

会場に入ると、まずは、チケットの交換。手元にあるチケットは、当日引き換えで、当日まで、座席はわからない状態。引き換え番号毎に、受けつけ場所があるが、フリップサイドで取った私の番号は見当たらない。ひとまず、スタッフの方に訊いてみると、フリップサイドは、ひとまとまりで受付を行っている様で、そこで受付を済ます。受け取ったテーブル番号は、「K−1」。バンケットルームがオープンするまで、スタレビ楽曲の弦楽四重奏のBGMが、流れている中、しばらく、ドリンクを飲みながら、友人たちと歓談。私と一緒に申しこんだ、友人も既に到着していた。ファンクラブで取っていた友人も続々登場し、席はどこだろうねぇということで盛りあがる。ちなみに、ファンクラブで取った友人たちは、名刺サイズの用紙に、「ロのお席でございます」と書かれていた(ちなみに私達は、「K−1」と書かれていただけ)。いよいよ、会場がオープンし、バンケットルーム入り口へ移動。

 

入り口には、ボーイさんが多数存在。各座席へ、お客さん達を案内していた。私達は、チケットを取ったのもファンクラブでないことや、ファンクラブでチケット入手の友人たちとも、番号が違う(「いろは」シリーズと「アルファベット」シリーズだったし)ことから、きっと後ろに違いないと、思っていた。ところが、私達の予想と裏腹で、私達を案内するボーイさんは、どんどん前へ進んでいく。一体どこまで行くのか?と思っていると、案内された場所は、なんと一番前だった。まさに残りものには福があるということだろうか?テーブルは、チケット申しこみ人数ごとになっていた。これも予想外で、粋な計らいだなぁとその時に思った。席についたのは、18:30頃だっただろうか。ディナー開始は、19:00からとチケットにはあったが、席についたお客さんから順に、ディナーサービスが始まっていた。

 

テーブルには、本日のディナーメニューと、お土産のCDが置かれていた。さて、このお土産のCD。中身はなにかというならば、このお土産のために作成された、スタレビ弦楽四重奏アルバムの「Dolce」(「Dolce」とは、「優雅に優しく」という意味だそう。アルバムに添えられていた、カードにそう書かれていた)。全9曲入り。どうやら、先ほど歓談場所で、かかっていたものの様だ。こんなお土産、本当に嬉しすぎ。スタレビってすごすぎる…と感じた。

 

ボーイさんが、前菜から順に、サービスをはじめる。食事も非常に楽しみだったため、おいしい料理に舌鼓を打ちながら、これから始まろうとしている、ディナーショーに期待を膨らませる。最前列のテーブルに付けた事も、より一層、期待を膨らませる要因だった。

 

食事をしながら歓談をしていると、突如、「皆様、如何お過ごしでしょうか?」と、要さんの声が聞こえてきた。ショーの開始予定は、20:30だったので、放送で流れている声なのか?と思っていると、ステージ中央に、要さんがマイクを持って立っていた(この時、時計を見たら、19:30だった)。この演出には、驚いた。要さんは、本日のディナーメニューに、全て「スタレビ風」という言葉をつけ、読み上げた。コーヒーにも「スタレビ風」と付けていたので、会場からは笑いがこぼれた。続いて、弦楽四重奏の「Dolce」を紹介。ヴァイオリン(1st、2nd)、ビオラ、チェロの弦楽四重奏の生演奏が、食事中に聞けるそうだ。ここでも、なんて、粋な計らいなの!と思ってしまった。Dolceメンバーを紹介する時に、要さんは、「私が、バイオリンを持つと、葉加瀬太郎になってしまいますね」ということも言い、ここでも客席から笑いを発生させていた。こうして、スタレビが登場するまでの間、弦楽四重奏で奏でられる、スタレビの曲を聞きながら、食事時間は過ぎていった。最後のデザートまで全て出揃い、後は、ショーを待つのみ。

 

 

◆ おいしい雑炊の作り方??

 

ショー開始予定時間、20:30を少し過ぎた頃、タバコを片手に、きらびやかな大きい蝶ネクタイをした、あの人物登場!「思い出のサンフランシスコ」を口ずさみ、その人物は、軽快にトークをはじめた。そう、その人物とは、「ラブリー根本」。自己紹介と、「私の友人スターダストレビューが、ゴージャスなショーをやるって言うんでサンフランシスコからやってきました」で始まった彼の軽快なトークは、客席をあっという間に笑いへと誘う。軽快なトークを繰り広げていると、パドランプが回り出す(こんな所でも準備しているなんて…と思った)。「意外に冷たいスタッフですね…」と一言。そして、「それでは、ご紹介しましょう!スターダストレビュー!」の声で、メンバー勢揃い。健ちゃんは、中央に置かれている、グランドピアノの前に座り、他メンバーはステージ中央に。ピアノイントロが流れ、「IN MY LIFE」。ディナーショーのオープニングにまさにふさわしく、しっとりと聴かせる楽曲。1曲披露した所で、要さんの挨拶。本日の衣装のテーマは、ゴレンジャーなどと、やはり笑いを誘う(ちなみに、衣装は、「DEVOTION」のジャケットで着用していたスーツ)。「声のコラボレーションを楽しんでもらいたいとおもいます。どうぞ最後までよろしく」という、要さんの挨拶の後、すぐに演奏されたのが、「ふたり」。そして、「味わい深いこんなしっとりとしたワインは如何でしょう?」の声で始まった、「ワイン恋物語」。この曲を聴きながら、ワインを飲まずにいられなかった。生でこの曲を聴きながら、ワイングラスを傾けるというのは、本当に最高なシュチュエーション。そしてこのまま一気に、「トワイライト・アベニュー」まで突き進む。

 

5曲演奏が終わった後、今までの演奏曲目を告げる要さん。そして、「いかにも、ディナーショーというオープニングですね。「DEVOTION」は23枚目のアルバム。3枚目とか作ったのが懐かしいですね」と告げ(この時健ちゃんは、お約束通り「懐かしいですね」と返答。だからその時はいないってば!健ちゃんは!!)、コーラスの話。

 

「コーラスとは実にすばらしいもので、そう喩えるならば鍋。せっかくなので、コーラスを雑炊に見たてて、おいしい雑炊の作り方をご紹介しましょう!」と要さん(鍋からいきなり雑炊ネタだが、これは、鍋の後には雑炊作るだろう?ということらしい)。「では、まずはこんなコーラスを…」ということで、コーラスのみ披露。「はて?なんのことやらですね。でもこれが、ベーシック、ダシですね」ということで、ダシの説明。

 

要さんによると、寺田さんは「鶏がら」、健ちゃんはベース担当なので、ベーシックな「かつおだし」(この時健ちゃんは「姉さ〜ん」と、「サザエサン」のかつおの真似をしていたが似ていなかった)、VOHさんは「昆布」(要さんは、「VOHは少しワカメとか食べたほうがいいですね」と言っていた)、柿沼さんは、「野菜」ということだ。これで、ダシが全て勢揃い。雑炊を作るには、これにごはんが必要。ここで登場するのが、客席。そう、今回はお客さんが、ごはん。ごはんはいわゆる、雑炊のメインだ。つまりお客さんが、メロディーラインを担当というのが今回のポイント。スタレビが、コーラスをつけるという、なんとも贅沢な企画。

 

曲目は、「お袋の味」ということで、「故郷」。健ちゃんのピアノで、音取り。「なんかなめられてますね。ではもう一度」と要さん。再度、音取り。「皆さんには低めなんですかね?でも私達はこれしか出来ません。カラオケの機械じゃないので…」と、要さん。すると、健ちゃん、半音キーを上げ音を出す。半音上げると、どうやら、要さんとVOHさんが苦しいらしいが、このキーで行うことに。そしてこのキーで音取りをする、客席。「俺達だって初めてやるんだからさ。ちょっとは協力的になったらどうかなぁ。そりゃたしかに飯食った後に雑炊なんていらないけどさ。飯食った後に夕飯どうする?なんて言ってるようなもんだけどさぁ」と、要さん節が発生(勿論客席は笑い)。そしていよいよ、要さんがカウントをとり、ようやくスタート。お客さん参加は、1番のみで終了し、「もう1ついきますか?」ということで、2番は、スタレビ。歌い終わった後には、「私達のコンサートにきてくれる人は、皆さん上手いんですよね。歌心があるって言うか。歌うって気持ち良いと思うんですよね」と、言葉を続け、「不思議なチ・カラ」の紹介。皆で歌詞を集めた時の話を交えて紹介し、「不思議なチ・カ・ラ」。客席からは、自然に手拍子が発生していた。

 

続いて、「むちゃくちゃやりながら楽しんだ曲があります」と、「マシュ・ケ・ナダ」を紹介。曲を披露する前に、ゲストを紹介。健ちゃんが、ゲストを連れてきた。そのゲストとは…「パチンコ屋のゲンさん」。その正体は何物かと尋ねたら、変声マイク。しっかり蝶ネクタイもつけて、登場。健ちゃんは、このゲンさんを使って、パチンコ屋の放送の真似をしたり、要さんの「あ、もんたよしのりだ!」とか「葛城ゆきだ!」に対して、「ダンシングオールナイト♪」とか、「ボヘミア〜ン♪」と披露。そして、要さんによる、このマイクの説明。このマイクは、安っぽいマイクにして、声を歪ませているとかそんな仕組みらしい。曲に入るまでも、「ローソクの明かりしか見えなくてさ…(各テーブルには、キャンドルが置かれているのだ)。俺が聞きたいのは拍手じゃないんだ。皆の笑い声なんだ!!(要さん)」などと、熱弁(?)。ステージの階段にこしかけたりもしつつ、要さんは、喋る。ようやく曲に入るときも、「これはサンバのリズムですね。1,2,3歩…」と、やってくれた要さん。さて、ようやく、演奏。楽器音を声で奏でる、軽快な曲。健ちゃんの変声マイクと通常マイクの使い振りもちょっとみもの。変声マイク片手にギターを弾くまねをしたり、小技を効かせていた。メンバーは、サンバのリズムでノリノリ。楽しい雰囲気に包まれた空間(まあ、その前から要さんのトークで、十分に楽しい空間にはなっていたけど)。

 

ア・カペラ楽曲を続けて3曲披露した後、「Dolce」登場。「お上品ですねぇ。もうまさに下町と山の手。美女と野獣」なんてことを混ぜつつ、紹介。健ちゃんのピアノにより、チューニング。そんな光景を見て、「かっこいいよね。そういうチューニング…」と、要さん。「それでは、上品に参りましょう、ディジュニーの…」と要さんが、かんでしまった為、「パーテー」とか「テーシャツ」、「ティーバック」ネタでしばらく盛りあがる、要さん。一通り、落ちついた所で、「星に願いを」。弦楽と声のコラボレーションを堪能。続いて、「木蘭の涙」。伴奏は、弦楽とピアノ。実はこの曲、出だしの部分では、「木蘭〜」とは、思わなかった。より一層、しっとり感を醸し出した演奏。なんとなく、クラシカルな雰囲気が漂っていた。他メンバーも楽器を抱え、「どうして」。Dolceを交えた、弦楽とスタレビの共演は、この3曲で終了。こういうのは、まさに、ディナーショーという感じがする。

 

 

◆ まさかのロックンロールメドレー

 

Dolceが退場すると、「なぜ、ここを(ホテルという場所を)選んだのか」という説明をした要さん。「いろんな物にチャレンジしたいという意識が高くなってきたことや、色々なサイズのスタレビを見せたいなと思ったこと。DEVOTIONの雰囲気にあった場所で、特別な雰囲気を味わえたらいいなぁと思って、今回ホテルという場所を選びました」ということを、言っていた。加えて、「すごくいいなと思うのは、お客さんと僕らが同じテンションっていうのがね」とも。バラードでもテンポのある曲でも、ア・カペラでも同じようなテンションで(ステージと客席が)いるというのが、いいなと思った要さん。そして、「このままの状態で、この後の、ロックンロールメドレーを楽しんでください」ということで、「クレイジー・ラブ」へ。ここからは、一気に「RUNNING」まで突き進む。座ってノルお客さんに対し、体中でのノッていることを表現しているステージ。正直、立ちあがりたい気分もあった。が、ここはホテル。しかも、立つ雰囲気にはなっていない。座って楽しむ。そういう状況、雰囲気が出来あがっていたように思う。「噂のアーパーストリート」では、イントロがかかった途端に、客席から大きな歓声が発生。普段ならこの歓声と共に立ちあがる所だろうが、立ちあがらずにいるというのが、ディナーショーという不思議な空間なのかもしれない。正直、このロックンロールメドレーは、予想外の選曲。ディナーショーだから、しっとり系ばかりだろうと思っていた私は、甘かったらしい。そしてこのメドレーが終わると、「僕らは、一言で表しづらいバンドで、いつも困ったりするんだけど、こうして僕らを観に来ているお客さんが、一番僕らのこと分かってくれているのかなと思います。そういう人達に出会えたことが幸せです」と挨拶をし、本編最後の、「今夜だけきっと」。演奏が終わると、大きく手を振って、メンバー退場。客席からは、本当に大きな拍手が発生。そしてその拍手は、そのままの流れで、アンコールを求める手拍子へと自然に変わった。

 

 

◆ 客席騒然のアンコール

 

手拍子の中、どこからともなく、「有難うございます。有難うございます」と要さんの声が聞こえてきた。ステージを見るも、姿なし。客席から、大歓声が発生。後ろを向くと、客席にメンバー5人の姿が!お客さんは、総立ち状態。メンバーは、衣装を替えて、白いシャツに黒のパンツ(全員)。アマチュア時代にやっていた「マルチステージ」の再現。「お客さんを帰らせないぞ〜」という理由で、行っていた苦肉の策再現。この「アレレのレ(ご存知の方も多いとおもうが、スタレビのアマチュア時代のバンド名)」時代にマルチステージを組んでいたことの話をした時に、「懐かしいでしょ?光田君」と、お約束通りに振る要さん。そしてお約束通りに、「懐かしいですね」と答える健ちゃん。そんなやり取りの後、「マルチステージ!」と言う掛け声のもと、メンバーがバラける。ちょうど、さいころの「五の目」のような形に散らばる。中央は要さん。要さんの左斜め後ろに健ちゃん、右斜め後ろにVOHさん、そして、左斜め前に寺田さん、右斜め前に柿沼さんという配置。皆が散らばっている間に、要さんは色々話をしていたが、バラけるメンバーに気を取られるお客さん。自分の席の近くにメンバーがくるといこともあり、あちらこちらから大歓声発生。それに対して、「おめぇら、俺の話も聞けよ。俺はどうなるんだ?えっっ!!」と一言。メンバーが、各自の場所へ移動した後、健ちゃんの歌い出して、「AMAZING GRACE」。今回は、ワンフレーズづつ、健ちゃん・柿沼さん・VOHさん・寺田さんの順に歌い、要さんに受け渡すと言った感じ。散らばったメンバーが、最終的には全員集まり、なんと、「SO MUCH IN LOVE」を歌いながら、ステージに移動。もう、驚くことが連発状態。スタレビの演出にやられっぱなし。そして、ステージに集まったメンバーは、「追憶」を演奏。先ほどまで、ある意味騒然としていた客席の雰囲気を、一気に変えた演奏。雰囲気の変化にすぐさま反応するお客さんと言うのも、スタレビならではなのかもしれない。「追憶」が終わると、「僕らは、今日最高のステージが出来たと思います」と要さんは告げ、来年4月から始まるツアーの話と、3月に発売予定のベストアルバムの話(「スタレビのベストって何?ということもありますが、そんじゃそこらのベストとは違います。やりたいことをやります。ただのアルバムじゃないよぉ。ツアーでは、初めて来たお客さんも、前から何度も見に来てくれているお客さんも楽しめる、そんなものにしたくて、ベストという形がいいのかなぁと思いました。ベストツアー。いい響きですね」というようなことを言っていた)。そして、お客さんに対して、スタッフの方に対して、ホテルの方に対して、「本当に有難う!」という感謝の意を表して、「夢伝説」。最後は、拍手の嵐。メンバーはその中、笑顔で手を大きく振って去って行った。

 

 

◆ さいごに

 

さて、今回のディナーショー。予想以上のものだった。正直、行って良かったと思う。冒頭にも書いたが、チケット代が高いということから、当初、FC先行では購入せず(私事だが、バリツアー入金と重なっていたというのもある)。もう少し考えて、行きたいと思ったら一般販売で購入しようと思っていた。バリツアーで要さんは、ディナーショーの話を少ししていて、それで行きたいと思った。なんだか行かなければ、後悔するかな?と思った。日本に戻って、ホテルやFCに電話を入れたら、一般販売の予定はない(ホテルにいたっては、ホテル販売はない)ということ。こうなると、人間手に入らないものは、手に入れたくなるもの。が、しかしなす術がないなぁというのが正直な所だった。しばらくすると、雑誌「ぴあ」にチケット販売が載っているという情報を入手。これでとりあえず、チケット購入となったわけだ。チケット代は高いけど、お土産付きという噂もあり、期待しつつ(料理にも)参加したディナーショー。仕事も結局定時前に切り上げ(フレックスタイム利用)、早めに会場にも行くことが出来た。高いお金払っているので、遅刻だけはなぁと思ったのだ(現金な私)。

 

お土産には、驚きを持ったし、会場に着いたときから、スタレビの弦楽四重奏がかかっていて(しかも、これがお土産の品だったし)、始まる前からスタレビの世界。さらには、アルバム購入者には、サイン色紙付きといった、まさに久しぶり!ということもあった(そのため、もう1枚購入した私)。食事もショー内容も充実しており、チケット代が高いなぁという思いは、なくなってしまったというのが感想。さらにホテルの方の粋な計らいで、私達のテーブルには、ワインボトルが…。本当はいけないというこのサービス。最後のドリンクサービスの時に、私と友人は、「ワインなみなみに」と注文したら、「内緒ですよ。本当はいけないんですけど…」ということで、ワインボトルを置いていってくれたのだ。まさに、感謝感激の私達。その後、このワインをゆっくりと飲みながら、最後までワインが手元にある状態で、ショーを堪能。おそらく、テーブルにワインボトルがあったのは、私達のテーブルくらいだろう。

 

そういえば、今回のショーには、メンバー紹介がなかった。これも珍しいかな?と思った。選曲も見事!ショーの時間も予想以上。私の予想では、ア・カペラをメインとした楽曲で、まあ、1時間半くらいの構成だろうと思っていた。それがいざ蓋をあければ、ステージには楽器がある、食事中に弦楽の生演奏、はたまた食事中に要さんが登場、楽曲も様々…と上げればきりがない充実ぶり。終了時間においては、22時頃を見込んでいたものの、予想を反した22時45分頃。実に約2時間半近く。アンコールを聴けずに、途中で帰られた方もいらっしゃったのは、少しばかりかわいそうだなぁという思いもしたが、本当に楽しい一時だった。もう1回観たい!と思うが、その願望はいつ満たされるか?それは私にも分からない(毎回あっても金銭的に困るし)。とにかく素敵な素敵な、一夜だった。

 

 


〜番外編〜

 

番外編では、お料理の紹介をしようと思う。メニューはこんな感じ(全て日本語のみの表記)。

 

海の幸のタルタルと小海老、蟹の盛り合わせ パッションソース

コンソメスープ チキンのケネル入りパイ包み焼き

牛フィレステーキ、洋茸のデュクセル添え マデーラワインソース

季節の温野菜

レタスのサラダ ハーブの香り

フルーツのサバイヨングラタン バニラクリーム添え

コーヒーと小菓子

 

という内容。要さんがメニューを読み上げた時に、全てに「スタレビ風」と付けたのだけど、あながち間違えではないものもあった。コンソメスープの中には、星が浮かんでいたのだ。ちょっと粋な感じがした。

お料理は、本当においしかった。本当は各調理について感想を付けたいのだけど、もう、何がどうだったか覚えていないので、書けないというのが現状。お肉も柔らかかったし、パイ包み焼きのスープ。パイをサクサクとスプーンで崩して頂く!というのが嬉しい。しかもおいしいしね。

まあ、結局料理にも大満足だったわけ。なかなかこういうコース料理は食べないから。結婚式の披露宴くらいでしか。たまにはいいね。こういうのも。

 

今回の番外編はこの辺で。それではまた。