〜初ワンマンライブ!〜
<セットリスト> M1:自覚症状 M2:DROP M3:YOUR SMILE IS FAKE M4:夢後 M5:哀しみのボート M6:夜風の天使(アパッチボーイズ) M7:? (タイトル不明) M8:Mercy mercy M9:NON FICTION M10:BABY BABY BABY EC1:彼の比率 EC2:WILD PEACH <WILD PEACH> Vo:伊藤理枝 Per:中北裕子 <サポート> Key:佐々木真里 B:まっち G:ターボー Dr:てつ 開演 19:45 終了 21:15
ワイピことWILD PEACHの初ワンマンライブ。今回のライブは、9カ月ぶり。待ちに待ったライブだ。待った上の、初ワンマン。これは、嬉しい。告知の時に、「わ〜い、ワンマンだ〜!!」と思ったのは、言うまでもない。連れて行きたい人もいたので、声を掛けて、珍しく、複数枚でチケット予約。
当日は、フレックス利用で会社を17時に上がり、会場へ。会場に着くと、思ったほど、人は多くなかった。本日一緒に参加の連れメンバーは、先に到着で、待合スペースで落ち合う。待合スペースでは(この会場は、お客さんの待合スペースと参加メンバーの控えスペースがカーテンで仕切られているだけの為、メンバーが自由に出入りしている)、元ワイピのかーくん(Key:大久保薫氏)の姿も見受けられた。もしや、今日のスペシャルゲストは、かーくんか?という、思いもめぐる。また、久々の友人達とも、ここで会う。
開場は、開演の1時間前。そろそろ開場という頃に、受付前に並ぶ(ちなみに整理番号順ではない)。すると、その手前に、MDの山が。「なんだこれ?」と思い、尋ねると、このMDが先行予約の特別プレゼントだという。この光景を見ていたPerの裕子ちゃんは、「ここに、もっとわかるようになんか書いて貼った方が良いね」と、仕切り振りを見せる。そんな裕子ちゃんは、やはり素敵。
外階段を降り、会場へ。中に入ると、最前列がきれいに埋まった状態。最前のセンターに友人がいたこともあり、2列目のセンターポジションを獲得。
いつもより、客スペースが狭くなっており、ステージ部が拡幅されていた。この拡幅スペースは、なんだろう?と友人達と話す。BSのTVカメラが入ると聞いていたので、TVスペースか?と予測が出るが、実際のところ始まってみないと分らない。開演までは、1時間あるので、床に座りながら(なぜか、大半のお客さんは座っていた)友人達と話をし、時間を潰す。
開演時間に近づくと、場内は、沢山のお客さんで埋め尽くされた。ワイピのライブは、ほとんど行っているが(行けなかったのは、1、2度くらい)、こんなに沢山のお客さんを見たのは、初めて。
19:30には座っていたお客さんが一斉に立ち上がり、今か今かと登場を待つ。場内が暗くなり、BGMが落ちる。
2.本編前半
19:45、「空を閉じる日」のSEが流れる。お客さんのボルテージが一気に上がり、拍手と歓声があちらこちらから沸き起こる。メンバーが登場し、最後に出たのは、赤いキャミワンピを着た理枝ちゃん。理枝ちゃん登場時の歓声は、それは凄い。
「今晩は!ワイルドピーチです」の理枝ちゃんの言葉から、「自覚症状」のイントロが軽快に始まる。この曲は、以前、インディーズバンドが対抗するテレビ東京の番組(葉加瀬太朗、ヒロミ司会)で披露した曲。演奏と共に、熱気がぐんぐん上がって行く。
裕子ちゃんのコンガが、ノンストップで、「DROP」へ誘導する。「YOUR SMILE IS FAKE」では、理枝ちゃんの瞳が印象的。力強く、まっすぐ見つめて歌う。体中で表現している、そんな言葉がぴったりの歌い方。最初の3曲は、歌詞のテーマとして、共通部分が有る組み合わせだと思う。私の個人的解釈で簡単にまとめれば、「彼の事が好きでたまらないのに、彼にとって私って?」という曲の集まりだと思う。
3曲演奏後、男性陣がステージを去り、女性陣のみが残る。「今晩は!ワイルドピーチです!」と、今までの歌の雰囲気を一変し、理枝ちゃんが軽快にトークを始める。このギャップが、魅力の1つでも有る。「どうしたの?皆凄いね。みっちーは来ないぞ、ゴスペラーズも来ないぞ、一青窈も来ないぞ」と進める。真里さんは、トークに合わせて、KeyでBGMを奏でている。
今日は、9ヶ月ぶりのライブということで、この9ヶ月間、何をしていたかという話もする。理枝ちゃんは、「出稼ぎ」という表現をした9ヶ月間。裕子ちゃんが一青窈のツアーを回っていたと話せば、真里さんはBGMを一青窈の曲に変える。臨機応変な、真里さんだ。理枝ちゃんは、あるKeyの人の話をした。
理枝ちゃんによると、彼はすっとんきょんな人だそうで、この彼と「宇宙人飲み」と言えるようなメンツで、飲み会を開催した事を話した。このネタは、かなり面白い話であったが、「チクるなよ」と言われているのと、参加メンバーのイメージもあるので、詳細な記載は割愛する。初対面の人がいるとは思えない飲み会の光景が、ここにはあった(笑)。その席にいた真里さんが、状況を再現してくれた事も、かなり面白かった(何を言っているか、さっぱりわからなかったという前置きをして、再現)。
理枝ちゃんは、そろそろ曲へ…ということで、マイクスタンドからマイクを外そうとした時、マイクをあごにぶつけた。そんな姿もキュートで、「えぐれちゃったらどうしよう」と、あごをさすりながらコメントする。気を取り直して、流れを作る。「なぜここにレディースしかいないのかというと、この3人で、アコースティックをやろうと思って」と、理枝ちゃん。
雰囲気を一変するがごとくの、アコースティックな時間。まずは新曲披露。「『夢の後』と書いて、『ゆめあと』」と紹介した曲だが、実際の表記については、今のところよく分らない。椅子に腰掛けて、しっとりと理枝ちゃんが歌い上げる。真里さんは、ピアノを奏で、裕子ちゃんのPerが色を添える。演奏後、「あ〜もうあっち行けよ」と何かを追い払う、理枝ちゃん。緊張ほぐしなのだろうか?
この後も、トークを挟む。特大な金だらいが頭に落ちて来たような出来事があった時に、27時間TVで、鶴瓶がナニを出していたのを見て、元気が出たという話をする(「あ〜がんばらなきゃな」と思ったらしい)。ここでのトークも、裕子ちゃんと真里さんのBGM付き。アコースティックとは言っても、トークは全く雰囲気が違う。そして、「元WILD PEACHの大久保薫が聖子ちゃんに提供した名曲」と、次曲の紹介。
「哀しみのボート」は、みっちーの「うたかた。」ツアーでも披露していた、英詞版(理枝ちゃんによる英訳)で披露。まさか、聴けるとは思わなかった。裕子ちゃんの、ウドゥドラムの深い響きが、とても良い。
3.エロトマニアタイム
アコースティックの後は、スペシャルゲストダンサーの、エロトマニア(みっちーのステージでも何度か登場)登場。理枝ちゃんが、エロトマニアの紹介をすると、理枝ちゃん達はステージを去った。
ワンピースを身にまとったエロトマニアの6名は、拡幅されたステージに登場。「ココは一体何のスペース?」と疑問を抱いていた場所は、彼女達のダンススペースだった。
ちなみに、最前列のお客さんとの距離は、1mも開いていない。そんな状況で踊る彼女達が、凄い。凄いと言えば、ソルマック系のドリンク剤を飲みながらのダンススタート。一体何なんだ?!と思っていると、おもむろにお酒が登場。
缶ビール片手が5人、1人は日本酒(1リットルパック)。おもむろに、一気飲みを行う。場内からは、大歓声。「これ本当に入っているの?」と思っていると、飲んでいる最中に、むせているメンバーもいたので、どうやら本物のようだ。一気を終えると、曲が変わり、ワンピースを脱ぎ去るエロトマニア。
ワンピースの下は、黒の露出系衣装。途中、最前の友人が、ステージに引っ張り上げられたりし(着ているものも、メンバーと引けをとらない)、驚きの事もあった(本人がかなり驚いていた)。
酒と言えば、ベースのまっちだ。ふら〜と、ステージ登場。勿論、酒を飲む。Perスペースに入り、適当に遊んでいるかと思えば、エロトマニアのお姉さんたちに中央に呼ばれ、椅子に上げられる。ここで見た光景は、凄かった。まっちの服が、はがされたのだ。目の前に、赤地に模様が入ったパンツ一丁のまっち。目の前に、股間がもっこり。客席には、笑いと歓声が入り混じる(爆)。
4.本編後半
まっちのパンツ姿の後に、着替えた理枝ちゃん登場。今度は、カジュアルな装い。まっちに、早く服を着るように言う。理枝ちゃんは、エロトマニアのメンバー紹介を行い、エロトマニア退場。そして、再びメンバー登場。裕子ちゃんも、衣装を替えて登場。ここから、後半戦といったところだ。
メンバーが揃い、メンバー紹介。今回初めて登場した、ドラムの「てつ」さんから始める。彼の年齢が紹介されると、驚きの声(つまりは、実年齢より、とても上に見えるという事)。Aikoのバックなどを、やっているらしい。まっちは、既に酔っ払い状態。相変わらずといえば、相変わらずである。ギターのターボーには、スタイルが良すぎて感じ悪いと、理枝ちゃんが言う(笑)。
まっちは、「お前がパンツ一丁になれば良かったんだよ〜」と言う(口調が既に酔っ払い)。
真里さんもターボー同様、スタイルが良いことから(オスカーの足タレをやっていた)、理枝ちゃんは、「モデル体型で付き合っちまえ」と言う。
裕子ちゃんは、車を買ったと紹介されたが、ビール片手の理枝ちゃんは、ビールに入っているプリン体の話を始める。こんなネタで盛り上がった為、「え?裕子の紹介って終わったんだ」と、思わず裕子ちゃんが口にしていた。最後は、理枝ちゃんが自身の紹介。
メンバー紹介の後は、理枝ちゃんが愛して止まないという、アパッチボーイズのカバー曲、「夜風の天使」から。まっちが、理枝ちゃんの声に低音のコーラスを重ねる(にしても、酔っ払いなのに、ちゃんとできる事にいつも感心する)。
「そのまま行っちゃうぞ!」とテンションをさらに上げての、7曲目。タイトルコールをしていたが、よく聞き取れなかった為、不明。ワイピの曲ではないと思う(今まで聴いていないので)。Per、Keyの見せ場を交え、テンションをより高める。
「あったまってきた?そのまま行くぜ!」と理枝ちゃんの男前発言後、最近よく聴かせてくれる、GO!GO!フェロモンズ時代の「Mercy mercy」。客席に歌を求めた場面も有り、ステージとの近さを感じさせる。
この後は、「NON FICTION」。この流れは、最近の定番とも言えるだろう。酸素が、徐々に薄くなって行く場内。熱気は物凄い。盛り上がっていても、やってくるラストナンバー。
「この曲を持ちまして、最後です!」の声で始まった、「BABY BABY BABY」(なんとなく、この曲がラストというのは、途中で予想したが)。理枝ちゃんの、「まだまだ!」というあおりが、熱気に拍車をかける。
「どうもありがとう!すっげー楽しかった」と、理枝ちゃんが告げる。拍手に包まれ、メンバーがステージを去る。この時、理枝ちゃんは言った。「アンコール」と(笑)。ぼそっとつぶやいて、ステージを去る理枝ちゃんが可愛い。
理枝ちゃんの言葉に応じて、「アンコール アンコール」という言葉と手拍子が飛び交う場内。この間に、ステージにもう1つのキーボード台が。これを見て、「かーくんが出るに違いない!」と友人達と話す。その台に登場したのは、かーくんのおなじみ、ハモンドのオルガン。楽器登場に、大歓声(といっても、一斉ではなく、知っている人という感じ)。
5.アンコール
再びメンバーが登場。「何これ?はけちゃえ」と、かーくんのキーボードセットに茶々を入れたりもしたが、「初ワンマンなので、特別ゲスト!」と、かーくんを呼ぶ。久し振りのかーくん登場に、沸く場内。相変わらず細い、細すぎる。かーくんは、鍵盤を叩きながら、「Say Yeah!」と音に合わせて発する。かなりの高音も出していた、テンション高目のかーくん。理枝ちゃんに、「ノイローゼです」と紹介され、頭にセミを飼っていた事も話す(笑)。挙句、「何しに来たの?」とまで言われるが、「絶対言われると思った」とかーくん。
かーくんを交えて、「彼の比率」。そして、折角だから…ということで、「WILD PEACH」。かーくんのトークボックスは、本当に久し振り。異様に盛り上がる場内。かなり暑い。まだ終わって欲しくない・・・と思っても、終わりは必ず来る。「どうもありがとう。気を付けて帰ってください」と、理枝ちゃんは口にし、21:15、初ワンマンライブの幕を閉じた。
6.さいごに
凄く良かった。やはり、ワンマン最高!!場内の熱気は凄かった。お客さんも多かったのもあるが、熱気ムンムンで、汗が溢れていた。
構成も凄く良く、相変わらず歌とトークのギャップが素敵。真里さんのとぼけた感じも、有る意味良いかも。
久し振りに、とんでもなく良いポジションで見ているからだろうか。いつも以上に、テンションアップしてしまった。理枝ちゃんの力強い視線が、印象的でも有り、それとは反対に、キュートな印象もたまらない。
さすがワンマンということもあり、裕子ちゃんの楽器も沢山。裕子ちゃんのPerはいつ聴いても、好みの音。コンガも良いが、私は、ウドゥドラムの響きも好きだ。そういえば、赤ちゃんのガラガラも使っていた(トーク中に使っていた(真里さんのピアノに合わせて)のは目撃したが、楽曲中で使っていたかよくわからない・・・)。
アコースティックコーナーの時、「Fly Me To The Moon」も聴きたかったなと思った。また、「Mercy mercy」を聴くと、その他の、GO!フェロ時代の曲も色々聴きたいと思う。
あっという間の1時間半。初参加の連れも、凄く喜んでくれて、本当に良かった。そういえば、新しいデザインのキャミとか売っていたな。