及川光博ワンマンショーツアー 2001〜2002

「禁猟区〜サンクチュアリ〜」

at 大宮ソニックシティ on 2001.12.28(7公演目)

 

〜いってしまったミッチー。嬉しいおまけも有り〜

 

<セットリスト>

M1:Crazy A Go Go!! 

M2:三日月姫 

M3:その術を僕は知らない 

M4:名器 

M5:SEXの意味・意味のないSEX 

M6:若さのカタルシス 

M7:君の中へ 

M8:solution 

M9:モラリティー 

10:サンクチュアリ 

11:天使のうた 

12:求めすぎてる?僕。

EC1:今夜、桃色クラブで。 

EC2:ミス・アバンチュール 

EC3:S.D.R.

WEC1:ココロノヤミ 

WEC2:バラ色の人生

<バックバンド 「O.K. Death」>

Key:吉村龍太 G:原田喧太 B:宗秀治 Dr:阿部薫 Cho:広田由佳

 

<ダンサー 「本気(マジ)っす」>

福永敬洋 構井晃道

 

 

1.はじめに

 

仕事納め日でもあるこの日、遅刻覚悟で、参加する事にした。仕事納め式があるからだ…。終わる前に抜けるのも…というのもあり、やはり予想通り遅刻。どんなに急いでも、遅刻は遅刻。しかも、急いで会社を出た為、客先に送る年賀状をポストに投函するのを忘れ、途中駅で会社に連絡を入れ、出してもらう…。年賀状なだけに、休み明けに投函なんて事は出来ない。折角、一筆、手書きで添えたのに…と思いながら、今思い出して良かったとも思った。

 

大宮駅に着いたのが、18:40頃だろうか。いくらなんでももう始まっているな…と思い、急いで会場に向かう。会場に着き、中に入ると、ミッチーの声がロビーに漏れている。「三日月姫」の途中だっただろうか。まずはトイレに寄ってから、場内へ。扉を開けると、満員の場内。そして、溢れるパワーが襲い掛かる。既に、良い雰囲気が、出来あがっている状況。「その術を僕は知らない」が、始まった直後だった。席に着こうと思ったが、場内が暗い為、席の番号が確認出来ない。この1曲が終われば、MCという事は分かっていたので、壁際の通路階段で、しばらくステージを見る事にした。一応、この辺の列だろうという当たりをつけて、その付近に立った(1階の後方の席だったので、目安はつけやすかった)。通路階段に立っていると、客席にいる時とはまた違った視線で見る事が出来る。非常に客観的で、客という立場ではないような感じで、客席を眺めることが出来た。「もの凄いパワーが溢れていて、良い雰囲気で、ステージと一体感がある…」と、思わずにいられなかった。ステージも客席もテンションは同じ位に高いし、一体感を非常に感じた。1曲だけ、この状況下で参加したが、これはなんか凄いぞ…と思った。そんなことを思いつつも、MCの時間になったため、若干明るくなった客席。席番号を確認して、自分の席に落ち着く。勿論、友人は既にこの世界の中にいた。

 

 

2.本編

 

3曲演奏後の、最初のMC。笑えるトーク満載。男子には、「おいかわ〜!」と呼ばせる。今回、男子の声が大きい。これにご満悦のミッチーは、お風呂ネタ。「男子とはさ、お風呂にだって一緒に入れる可能性があるんだよね。その時は、前隠さずに入って来い!僕は隠す(笑)輝いているから…(客席に突っ込まれ)、え?きらめいてるから(笑)」と、トーク全開。輝いているも、きらめいているも、一緒じゃないさと、軽く突っ込んでみたくなる。ミッチーは、ボーナスは貰った事がなくて、能力給とも。満員の状況に、嬉しさ一杯の一面も見せていた。「お客さん一杯だね、さすが大都会埼玉。1000人いなかったり、半分だったりという会場もね、結構あったの。でも、僕はいつも100%やるよ。お客さんは一人だとしても。だって、今日というこの日は、たった一度きりなんだから」と言っていた。それから、なんと今回は、CDお買い上げにはサイン色紙付きだったとか。年賀ミッチーってことで、限定50枚書いたらしい。しかし、既に、これはもうないとか。この話の時に、客席から、「え〜〜〜!!」と出たため、ミッチーは、「なんだよもう。みんな、ブーブーブーブー」とちょっとふてくされる(これがまた可愛かったりするが)。ハイテンショントークを進めつつ、メンバー紹介。Keyの龍ちゃんは、大宮出身だとかでミッチーに、喋ってみる?とマイクを渡される。ゆかベイベーは、「今日は歌わないの?」とミッチーに言われ、客席からも「歌って〜〜!!」とけしかけられ、それに応じる。何を歌うのか?と思っていると、「魔女っこメグちゃん」。「シャランラシャランラヘイヘイヘイヘイーシャランラ〜♪」と歌う。群馬では行っていなかった、「マジっす」の紹介も。ここで、表記は「本気っす」ということが判明(ミッチーが、「表記は勿論、本気っす」と説明していた)。ちなみに、「2人で出来ているダンスチームですね。だからと言って、2人ができているわけじゃないですよ(笑)。今日、僕、冴えてるね(笑)」と、言っていたミッチー。確かに冴えているかな、客席からどっと笑いが起きていたし。

 

SEXの意味・意味のないSEX」の出だしは、私の好きな部分。声の重なりとメロディラインが好きなので、生で聴くと格別だ。そういえば、この出だしで客席から、歓声が沸いた記憶がある。

 

6曲目の後の、MC。「人一倍自分研究熱心な僕」と言っていたと思う。「人間が動物だと思うのは、SEXだよね。さっきの曲どう?Hな曲歌うと、燃えるんだよね。みんなはどう?こういうの好き?」と笑顔でトーク。次の曲の為、お客さん達を座らせるミッチー。「関東はお行儀良いね。地方だとさ、着席って言った時に、『え〜なんで〜』とか出たりするの(笑)」とも口にしていた。座らせた後も、ミッチーのトークは続く。「今日という日は、たった1日しかない。この1日を、こうして皆で過ごす」という様な事を口にし、「辛い時も苦しい時もあるさ。皆はそんな時どうやって過ごすのかな。僕はね、『ベルばら(ベルサイユのばら)』のビデオを見る。大好きなんだよね。ライブラリーに1〜10巻まで揃っていて、その時の気分で見るの(宮廷気分とか、革命気分等で選ぶらしい)憧れの人間像は、オスカル。アンドレみたいな愛って、難しいよね」と話す。ちなみに、ミッチーは昨日、「ベルばら」を見たらしい。ということは、辛い気分だったのだろうか(ちなみに、昨日は革命気分だったとか)。「明日はどうなるか分からないです。愛すべきを愛し、守るべきを守る」と最後に伝え、「君の中へ」につながる。「君の中へ」は、群馬の時と同様に、「死別(わかれ)」を「死」と歌っていた。

 

「サンクチュアリ」に入る前には、「やべ、スイッチ入った…」と、エンジン大全開になるミッチー。この言葉が、客席にも刺激を与える。より一層盛り上がる場内。「三日月姫」では、「すべすべなヒップほほ寄せて〜♪」を「すべすべなヒップ噛んで〜♪」と替えたり、「モラリティ」では、「頭良さそうな人気者って感じかな」の「人気者」を「タレント」に替えていた。「求めすぎてる?僕」は、今回も、「俺ミッチー!」で始まった。男率高めの、今回ツアー。本編、20:10終了。

 

 

3.愛と哲学の小部屋

 

カーペンターズの「レインボウコネクション」をBGMに、青空急便のつなぎをまとったミッチー登場。登場した時の自己紹介は、「赤井涼介です」と。勿論、客席から突っ込みが起きる。それにも負けずに、何度か言うが、最終的には「紫村一郎です」と言う。いつものように、客席とのタイトルコール。「みんなさ、一致団結。凄いよね、この一体感。ミッチーさん言ってました。『いっちゃった』って」と、一郎さん。「皆さんとの相性が良いんですね。体の相性も。あ、それは違うか(笑)」とも続けていた。そして、チェホフが質問用紙を入れた箱を抱えて登場。今回のこのコーナーは、質問というよりも、メッセージ形式が多かった。しかも似た系統で、ちょっと重めな内容。ミッチーも、「今日は、重いな」と口にしていた。

 

最初の内容は、生ミッチー初体験のベイベーからだったと思う。ミッチーは、「初めて来てくれた人、嬉しいよね。勿論何度も来てくれている人も嬉しいよ」と。「良い事と悪い事は、プラマイ(プラスマイナス)ゼロ。正負の法則だよね。光が強ければ影が濃いって、美輪さんが言ってました。良い事があれば、同じだけ悪い事があります。皆会報届いた?(FCじゃない人ごめんねとは言っていた)今回の、『瞬きのあいだに』は、良い事書いているよ。僕がね、人に頼まれてもいないのに、こうして頑張るのは、死んでしまった時に忘れて欲しくないからとコメント。2番目の内容は「来年は良い事があると良いな」というような事だったと思う。ミッチーは、「苦悩は引っ張らない。来年は良い事があるなんていうのは、甘いね。甘い。来年じゃないよ、明日だよ明日。だって良い事って、近い方が良いでしょ?10年後には良い事があるとか言われても、嬉しくないじゃない。僕の歌にもあるけど、楽しんだもん勝ち。自分のものさしで測って、道を進もうね」と言っていた。最後の内容は、「2001年を漢字一文字で表して下さい」というもの。これにどっと沸く客席。なかなか、良い内容を選んだなと思った。「漢字一文字?」と言いながら、ゴルゴ松本の命をやろうかとするミッチー(やってはいない)。「難しいなぁ。漢字一文字でしょ?う〜ん、あのね、文字は浮かんでるんだよ。でもさ、体でどう表そうかと思って(笑)」と、なんとか体で形を作れないかと、考えた模様。結局、それは出来なかったので、言葉で述べる。「2001年は、『進』だね。進化・進歩・近所の進君(笑)と色々あるけど。あのね〜。ここだけの話なんだけど、忙しかった〜後3日で終わるね(相当忙しかったという状況が、言い方から察知できた)。思ったより大変だった仕事がさ…。あ、誰にも言っちゃダメだよ(と言い、前回ツアーの様に客席に返事をさせる)。『○△×(あえて伏せます)』。これさ、毎週締切でね、1500文字、もっと簡単に書けるかと思ったの。だけどさ、他の仕事も忙しくて、徹夜して書いたりして、本当に大変だった。今年で終了だけどさ」と、話ていた。ミッチーにとって、見ていても分かるように、超多忙な1年だったようだ。

 

 

4.アンコール

 

「この一体感ホント凄いね!」と、倒れこむミッチー。ノリノリで突っ走るミッチー。それに負けない、客席。ミッチーの言葉の通りに、この一体感は物凄い。ミッチーもちょっとヘロヘロ。行く所まで行っちゃっているという感じが良い。「S.D.R」のダンステーマは、「変身」。

 

ダブルアンコールで再登場したミッチーは、「不思議な空間。越えちゃいけない一線を越えそうで…」とコメントしていた。そして、「ココロノヤミ」。緞帳が下りて、華やかなメロディーと共に緞帳が再び開いて、ラストの、「バラ色の人生」。最後の最後まで本当に楽しそうなオーラが、放出しまくり。「不真面目な女神」のBGMが掛かると、客席から手拍子が沸きあがる。既にステージ前方にメンバーが一同に会しているが、ミッチーは、「なんだよぉ。その手拍子は」と言いながら、BGMのボリュームを上げてもらい、マイクを片手に歌ってくれる。笑顔で、歌うミッチー。バックメンバーは、後ろで変な振り付けで踊る(笑)。時折後ろを見ながら歌うミッチーも、お客さん同様その振り付けに、笑みを浮かべる。歌ってくれたのは1番のみだったが、サビは客席にも振り、皆で歌うという状況だった。ミッチーと、メンバーは深々とお辞儀をして、ステージを去った。そしてチェホフが、最後にお辞儀をして、終演(21:15)。

 

 

5.さいごに

 

非常に盛り上がっていたと思う。群馬公演も勿論、楽しかった。だけどやはり、空き空間が多かったせいか、ここまでの一体感はなかったなと改めて比べると思う。遅刻した中、場内に入るとすぐにこの雰囲気に、飲み込まれてしまった。あっという間に、雰囲気に包まれた私。前にも書いた事があるが、ステージと客席があってのコンサート。やっぱり生き物なので、どう仕上がるのかは、正直不明だし、終わってみなければ分からない。まあ、そう考えると、公演毎に比べるのはナンセンスなのかもしれないかな。その時その時の力の出し方というのは、ステージ上では変わらないはず。変わるとすれば、お客さんが与える影響によってのプラスα。このプラスαが、両者にとって大きなパワーを築く要因ではないだろうか。どの会場でも同じ雰囲気だったら、やっぱりつまらないし。色々な違いがあるから、何ヶ所行っても楽しめるのかもしれない。今回は、お客さんのパワーが凄かったと思う。結局お互いに与え与えられで、それが上手い具合に影響した公演だったと思う。ミッチーは凄く楽しそうだった。勿論、群馬も楽しそうだったが。

 

私の真後ろにいた男子2人組のパワーは、凄かった。そもそも、2人組で来ている所も凄いと思うが、ミッチー好きなんだわと、凄く感じた。声援も凄いし、トークへの突っ込みも面白い(小声で)。

 

終演後、Tシャツを購入しようと、グッズ売り場に足を運ぶ。すると、長蛇の列。何階まで登るのさぁというくらいの列。といっても、長時間待つわけではないが、並んで購入。なんとなく、フィギアを勢いで3体買ってしまった(笑)。

 

次は、初めて参加する「ゆくミッチーくるミッチー」。ミッチーのカウントダウンは、ようやく初めて参加できる。正確に言うと、数年前の、真心ブラザーズと一緒に行ったカウントダウンライブに行ったので、初めてではないのかもしれないが、ワンマンでは初参加。非常に楽しみ。