及川光博ワンマンショーツアー 2001〜2002

「禁猟区〜サンクチュアリ〜」

at 東京国際フォーラム ホールA on 2002.2.24(35公演目)

 

〜ファイナルのような、最後の東京公演〜

 

 

セットリスト

M1:Crazy A Go Go!! 

M2:三日月姫 

M3:その術を僕は知らない 

M4:名器 

M5:SEXの意味・意味のないSEX 

M6:若さのカタルシス 

M7:君の中へ 

M8:solution 

M9:モラリティ 

10:サンクチュアリ 

11:天使のうた 

12:求めすぎてる?僕。

EC1:今夜、桃色クラブで。 

EC2:悲しみロケット2号 

EC3:死んでもいい 

EC4:S.D.R.

WEC1:ココロノヤミ 

WEC2:バラ色の人生

<バックバンド 「O.K. DEATH」>

Key:吉村龍太 G:原田喧太 B:宗秀治 

Dr:阿部薫 Cho:広田由佳

 

<ダンサー 「本気(マジ)っす」>

福永敬洋 構井晃道

 

 

 

1.                  はじめに

 

こうして結局来るのなら、最初からFC先行でチケット取っておくべきだったかとも思う。とはいえ、スタレビ大宮公演と重なっていたし、ミッチーのお知らせの方が遅かったのもあったから、仕方がない。スタレビのチケットは、友人にごめんなさいをして、本日は、悩んだ挙句当日券で入る事に。当日券を受け取り、席を見ると20列。「おお!」と思った。ま、本当は、会場に入ってから、「2F」だと言うことに気付いたのだが…。まさに、ぬか喜びさ。ライブ前は、友人と、軽くカラオケ。1時間ほどね、3人で歌う。今回は、久し振りに、1人で楽しむミッチー。

 

2F席は、かなり上だったな。ただ、センターだったし。遠いけど、見易い位置。しかも、隣は空席で、1列前の席は、どっかりと空いている模様。これもラッキー。ちなみに、こんなに席は遠いけど、私にとって今回でこのツアーが最終公演。

 

 

2.                  本編

 

今日は、開演時間がいつもよりも早い設定。予定時間より10分強押しての、17:12スタート。今ツアーで2階席は最初で最後。やはり、見え方が違う。1度は、上から観たいのでその念願はかなった(これで前なら良かったけどね)。本気っすの動きも、遠いながらも見える。上の壇上で踊っている時の2人は、正直今迄あまりよく見えなかったが、今回は見える(遠いからはっきりは見えないが)。既に、上にいることに楽しみを見出す。やはり、変に1階の後ろなら、2階の方が良いかな。なんとなく、今日の雰囲気、ファイナルっぽい。昨日以上に、テンションが高いミッチー。2階席は、私の周辺に空席があるけれど(おそらく、当日券の席。関係者用に取っておいた空間みたいだった)、空席があることを感じないような熱気。センターは、遠くても見易い。ちょうど見下ろすと、ミッチー。1Fのベイベー達の盛り上がりもよく分かる。空間全体を体感できる位置だな。

 

最初のMC。御髪を直して、振返りながら、「うんちゃ」とミッチー。何故にアラレちゃんなのか…と思ったが、突飛無い発言に、笑いがこぼれる場内。「ちょっと。フォーラム2日目なのに、どうしたの?カレーだって、2日目がおいしいっていうじゃない」とミッチー(ちょっと意味不明(笑))。「一期一会、これモットー。及川光博、清く正しく美しく」とも。とにかく、ポンポンポンポン、色々な言葉が飛び出てくる。5000人ベイベーが来てくれている事に、ありがとうと言うミッチー。「めくるめくエロスとアガペー。ハートの教育実習生。もしくは、踊るセクシャルハラスメント」と、自己紹介。ちなみに、名前を呼ばせようとしたミッチーだが、どうも揃わずで、やり直し。後ろのベイベー達には、キッス砲で、対応する。一旦、ミッチーは「どうもありがとう。さようなら」と、去ろうとする(でも、立ち去らない)。「先生、今夜をもって、私立フォーラム女学園から島根に転校することになりました」と口にする。でも、次の公演地は島根ではなく、岡山なんだよね(苦笑)。ミッチーは、ドームで5万人入れるなら、5000人を10回やると、ドームクラスでワンマンショーを行う気は無い意向を伝える。そういえば、かなりテンション高いのか。「ブルーハワイ」も言っていたな。「ファイナルのつもりで、テンション上げてモチベーション上げて」と口にしていた。

 

「恋泥棒に次ぐ名曲」として紹介されたのが、「俺、燃えてる」。歌おうとしたが、間違えたので、巻き戻してやり直す。シカオちゃん話題は、今日も登場。シカオちゃんに、ツアー始まる前に「死ぬなよ」と言われたらしい(しかも、マジ顔で)。ツアー中にボウリング大会をやって、30人中3位だったことも話したな。そして驚くべき事実も(ってほどでもないか)発言。なんと、ミッチー、合コンしたらしい。大学卒業後初めてらしく、スターという身分を隠して、弁護士でやったらしいが、上手く行かなかったらしい(というよりも、スターという身分は隠せないのでは?)。ミッチーは燃えまくってしまったらしく、失敗。「テンション、普通の人と違うみたい。脳内ドラッグ中毒だから、僕」と言っていた。「お楽しみがある街有楽町」と、これまた、街のキャッチコピーのような台詞も飛び出す。「皆でキャーって言って」というリクエストもあったかな。メンバー紹介を挟み、本日も、準備運動。昨日と同様に、手を左右に振らせる行動をするが、今日はそれにあわせて、「村の鎮守の神様の 今日はめでたいお祭り日〜♪」と、「村祭り」を歌う。まさかこういう歌が、飛び出すとは思わず。「コイツ係」と「失神係」があったな。失神ウェーブは、今回もあった。でも、今日は1F席のみ。本日のチーム名は、「東京感電死」。「エンジェルズ」→「デーモンズ」と流れたが、どちらも反応イマイチ。それで、「感電死」。劇団の、東京乾電池に掛けているのだろうか?とはいえ、これも反応が良かったわけでは無いのだが…。「楽しい名前じゃない。いいじゃん。昨日なんて、『ハゲ茶瓶』だよ?バンド名だって、『O.K. DEATH』なんだから」と、無理やり説得するミッチー。本気っすのプロマイドも発売するらしい。今日撮影したみたい。残り公演は僅かだけど、その数少ない公演の中で限定発売。チェホフは10枚だから、本気っすも、10枚でしょう。本気っすの紹介の時は、昨日とは違うポーズを、ミッチーと3人で決めていた。ライブアルバムネタも勿論盛りこんだが、プロモーショントークは昨日より少ない。トラックダウン作業も平行して行っているようだが(ツアーに、大河撮影と大変なのに。いつ寝ているんだろう?)、MCが多くてまとめるのが大変らしい。約3時間のうち1時間がMCとか(笑)。なんだか、非常に舌好調。ちなみに、この最初のMCは、なんと、20分ほどのトークだった。

 

「若さのカタルシス」の後のMCも舌好調。「どう?最高?」と、ちょっとエッチっぽい感じでミッチー。「イカす?」とも。ベイベー達が、「イカす〜!」というと、「男はイカすもんさ」と低トーンでエッチっぽく話す(バラも持っていたかな?)。いきなりテンションを変えて、「はい、いいですか。ミッチーのワンマンショーでの心構えは、『胸キュン、下心、燃える魂』。魂は燃えてますか!」と進める。ちなみに、「俺は燃えてる!」とミッチー。そして柔らかい口調で、「こうしてさ、バラを投げて受け取ってくれるって嬉しいよね。バラを投げてもね、売れない頃は受け取ってもらえなかった…。投げたバラがさ、落ちて、『パサッ』って音までしたんだよ」と言い、最後の1本のバラを投げる。今日の公演は、NHKのBS2「新・真夜中の王国」で、放送されるとミッチー。その為、カメラが数台回っている。ただし、ライブビデオは作らないと…。ベイベー達が、「え〜!!」というと、「って、なんだよう。皆文句ばっかりブーブーブーブー。もう、帰る」とミッチー。ステージ袖に向かおうとすると、場内から、「もっと!」と言わんがばかりの拍手が発生。ミッチーは、ステージ中央に足を向け、「皆アンコールありがと〜!」と言う(笑)。

 

ここで、「利家とまつ」ネタ。昨日のお約束通り、的場君ネタが登場。「昨日の約束通り、今日は、的場君ネタです。的場君ね、僕と同じ年。学年は違うけどね。それで、仲良くなるよ・か・ん。2人の出会いの馴れ初めは、天海さんなのね。ある日さ、天海さんから電話があって、『みちおくん(天海さんは、ミッチーのことをこう呼ぶらしい)、的場君が、あなたに会いたがっているわよ』と。僕さ、ほら、なんか全然違うタイプなのに、なんでだろうって思ったのね。そしたら、『なんかね、的場君が言うには、表現の仕方は違うけど、同じ魂を持っているような感じがするんだって』。それでさ、撮影現場で、かぶき者の衣装を着たまま、ライブアルバムのブックレットの写真を選んでいたら、後ろに気配。的場君がいるのね。それで、『あ、見ます?普段の僕はこんな顔なんですよ』と言ったらさ、『うん、知ってるよ。大分前から』っていうの。それで2人で、やっぱり、『LOVEだよね』って」と、的場君との話をする。その後、入浴シーンも撮影したとも言っていた。唐沢さんと的場君とミッチーとの3人ショットらしいが、ミッチーがカメラ前。トークの最後は、こんな話し。「僕はね、誤解されるみたいなんだよね。ギター弾いたり、曲作ったりしているのを知ると、皆驚くの。僕は、マイペースに行きますよ。流行らず廃らず。大事だよ。流行ると廃るんだから。流行らないぞ!ミッチー!アルバム、皆さんお買い上げ下さい」と、軽くプロモーショントークも含めつつ、真面目な話し。私は思うが、何も流行ることが全てでは無いと思うな。ミッチーが、やりたいことを出来る場所があればいい。知名度の割には、CDは売れていないと思うけど、売上も大事だけど、固定ファンがしっかりと付いているように思うし。流行っているから買うっていう人が、少ない方が良いと思うな。

 

しっとりと、「君の中へ」。この曲は、2Fならでわの特権を感じた。ライティングワークの美しさ。壁面に映し出された光の模様が、くるくる流れるように動くライティングワークだが、これが、素敵。1F席では、感じることは難しいが、2Fにいると、この光の模様に、自分が包まれている気分になる。おそらく、全体を上から見下ろすからそのような、印象になるのだろうが、包み込まれた状態で、中央で歌うミッチーを見る。会場が回転しているような錯覚すらも覚えるが、一直線上にいるミッチーを、じっと見てしまう。そして、ぐっと惹きこまれる。「うっとり」できる。

 

「天使のうた」は、本日も、銀テープが打ちあがる。これも、2Fで見ると、きれい。テープが落ちて行く様を、上から見る。落ちてくるのを、下から見るのとは、違うのだ。めったに、上からものが落ちる所は見られないし。そして、このテープは、結構高く打ちあがっていたなと。テープが一斉に上がり、それぞれが違った加速度で落ちて行く。そのずれから生じる、テープとテープの隙間。その隙間から、ステージが見えてくる。徐々に隙間が大きくなる。目に入るステージも広がって行く。この模様は、2Fで見ると、まさに圧巻。やはり、ツアー中、1度は2F席になるべきだなと思った。ちなみに、歌いまわしを替えていたサビ部、しっかりと聞き取ろうと思ったが、イマイチ良く分からず。「おいで!」は、やはりこんなに遠くても、惹き込まれる。まっすぐにミッチーを見つめてしまった。「おいで!」と差し伸べるミッチーの腕が、良い。2Fセンターも捨てたものではない。

 

「求めすぎてる?僕」の「俺ミッチー!」が、非常に男っぽかった。「Come on,Come on, Come on」と入れていた記憶があるが、どこで入れていたのだろう。ミッチーのテンションが、かなり高い。ファイナルのような高ささえ感じる。テンションが高いため、息も上がり気味。酸欠スレスレという印象さえ持った。ちなみに、ご当地一言は、「お江戸でござる」。

 

ハイテンションのステージと客席。2Fの熱気も物凄い。本当に、ファイナルのような印象さえある(私個人的には、今回で終わってしまうけど。まあ、同じ様なお客さんも多いのだろう)。盛り上がり絶好調の中、本編が、18:56に終わる。

 

 

3.                  愛と哲学の小部屋

 

いつものように、つなぎ姿でカートを押して登場。下手から登場し、上手の袖に一旦隠れる。顔をひょっこり出して、中央に。「もう、これも、去年の夏の話しだよね(ドラマ「恋がしたい恋がしたい恋がしたい」のこと)。みんなさ、何故、ここでつなぎが必要か分かるでしょ?前回の春団ぢにしてもね。まあ、わからない人は、後で分かると思うけど(笑)。ここからは、お互いが高め合う時間です。日曜日の夜って言ったら、『レッツゴーヤング!』(古い…)。そりゃ〜僕は昭和っ子さ。さ、ここからは、チケット料金外なので、楽しみましょう。そうするとね、明日気付くはずです。朝起きて、鏡を見て、『あら、肌の張りが違うわ』って(笑)」と、ニコニコしながらのテンポの良いトーク。そうそう、男子からの「及川」コールもやったな。そして本題へ。

 

1つ目は、「ミッチーが好きな色の紫のパジャマを買いました。着てみると、怪しい人になってしまいました。ミッチーはパジャマ派?それとも、は・だ・か?」。「紫はね、選ばないとね。怪しくなりやすい。ツアーの時さ、会場にね早く入った時があって。ウロウロしていたの。そしたら、会場ロビーに貼ってあるポスターがあって。僕みたいなのね。ポーズとか衣装とか。あれ?と思ったら、美川憲一さんだったの(笑)。思うにね、僕も含めてだけど、紫を着こなす人、似合う人って怪しい人多いみたい。」と。ちなみに、本日私は、紫の洋服だったんだけど、やはり、怪しいのだろうか…。

 

2つ目は、「ミッチー初の友達を連れてきました。ステージを見て、ミッチーにはまるのは、か・く・じ・つ」。このあとまだ文面は続くが、ミッチーがここで突っ込む。「ちょっと待て。なんで皆、真ん中に『・』を入れるの?」と。「『利家とまつ』で覚えている台詞を披露してください」という内容。「僕ね、台詞を覚えるのは早いんだけど、忘れるのも早いんだよね。う〜ん。『は〜い。慶次郎です』」と、やって見せる。でも普段のミッチーとかわらないのね(笑)。「あ、そうそう。そういえば、さっきの質問に答えていなかったね。僕は寝る時は、パン一(パンツ1枚)にシルクのブラウスです」と、律儀に1つ目の質問に回答。この回答に、ちょっとざわつく会場だが、「いいじゃないか〜。僕がどんな格好で寝ようと」と、反論。まあ、ちょっと想像したな。その姿。そういえば、初心者ベイベーというのは、初めての時だけだといっていた。2回目以降は、初心者じゃないらしい。その後は、ぞっこんベイベー、小姑ベイベーになるとか(笑)。「やる気は?」「熱気は?」「ハートは?」のやり取りもここで行った。

 

3つ目は、「生まれて初めてのコンサートで、初心者です。今日は楽しみます」というような、コメントのみだった。このベイベーに呼びかけて感想を貰うミッチー。ところが、「…」の微妙な間。ミッチーは、「ちょっとまて、なんだよぉう。その間は」と言っていたな。でも、楽しいとは言っていた。

 

4つ目は、「結婚するなら、私なんてどう?」。場内に笑いが起きるフレーズ。ミッチーは、「ずうずうしいぞ!」とコメント。「ミッチーは、失恋したら、どうする?」というのが、質問。この質問、前回の「誰にも言っちゃダメだよ…」ツアーでも、ここ国際フォーラムと千葉公演で、出た。「僕の歌にもあるけれど、『別れなくして出会い無し』。僕ね、振られてばっかり。振られてバンザイ!なんだよね。女の子がさ、目を潤ませて、『ついて行けない…』って言うの…。恋は一瞬、愛は時間が必要。振られたら曲を作る。1つの失恋で、3曲は作れるね。去って行った女の子達、ありがと〜!」と、ミッチー。そして、「きらめき無くして、物は作れない。ドキドキわくわくを無くすと、老ける。ドキドキわくわくは大切にね!」と、愛哲を締める。

 

 

4.                  アンコール

 

アンコールでメンバー再登場。ツアーTシャツをバンドメンバーは着用しているが、喧ちゃんのみ、赤いシャツ(年内の時は、確か喧ちゃんもTシャツだったと思うけど)。ミッチーに、「喧ちゃんだけ、なんでシャツなの?みんな、Tシャツなのに」と突っ込まれる。「目立つから(笑)」と、返答。ちなみに、後で分かった事だが、この赤いシャツは、ミッチーからの借り物。後に、喧ちゃんの誕生日に、喧ちゃんは貰ったらしい。

 

「なんか、皆やる気ないみたい。師匠、気合を入れてやって」と、ミッチー。師匠が、「おのおの、気合を入れなさい」(とかいったような?)。客席、メンバー、スタッフを含めて、「OKですか」のやり取り。「ジャ〜ン」と共に、つなぎを脱ぎ去る(衣装を隠すために、つなぎが必要。脱ぎやすいからだと思う)。軽快に、「今夜、桃色くらぶで。」が始まったと思ったら…。「OKそれじゃワンピース…♪」と2番の歌詞を歌うミッチー。「ごめんごめん。歌詞間違えた。やり直し〜〜」と、ストップを掛けるミッチー。ちょっと照れ笑い(表情までよく見えないが、雰囲気から察するに)。「さんざん、OKですか?ってやっていたから、2番歌っちゃったよ」と言い訳ミッチー(笑)。気を取り直して、「OKですか?」のやり取りから、やり直す。そう、あたかも、「初めてやってます」という状況で(笑)。ただ1つ違ったのは、「みっちーOKですか?」「OKで〜す」と、自分自身にやっていたこと。ワンコーラスのあと、「いやん」と言葉を入れていたのも、ナイス。

 

このあと、ノンストップで、「悲しみロケット2号」。ようやく、ツアーで聴けた。この曲も、演奏していたのを情報として聞いてはいたが、もしかしたら、遭遇しないまま終わるかも…と思っていただけに、嬉しい。振り付けも実は忘れていたが、曲がかかると思い出す。まさに体が覚えている状況(笑)。この曲の後、「バイバイ」と言って、ステージを去ろうとするミッチー。客席は、勿論、「え〜〜〜!!」と。「しょうがないな〜。行くとこまでやっちゃおうっと」と、昨日同様、誰キャラかわからない口調で応えるミッチー。

 

「今の気分は?」の投げかけで始まるのは、「死んでもいい」。今日も、曲数減少は無い模様。ポンポンの色取りを、久し振りに2Fから見るな。「ヘイ!ヘイ!ヘイ!」を、本当に嬉しそうに楽しそうにやっているミッチー。衰える事を知らない、場内。上から見ていても、本当に皆楽しそう。2F席も、凄く盛り上がっているし。

 

ミッチーは、「精一杯やった。悔い無し」と発言し、再び、「OKですか!」のやり取りを交え、「S.D.R」に流れる。ミッチーは、完全にイっちゃっていた。なんだろう、本能のおもむくままに、無になっているというか、そんな風に見えた。「壊れている」、そんな表現が当てはまるのだろうか。ま、客席も、壊れていたし、私も、行く所まで行っていたし。今日のダンスは、「電話して 電話して 投げキッス 回してポー」。いかんせん席が遠いので、ミッチーが、「電話して」と言葉で解説するまでは、どんな振り付けか見えなかった。この言葉にて、振り付け了解。ちなみに、投げキッスの部分は、「うんっパッ」とも言っていたな。ご要望は、可愛くね〜ということ。

 

メンバー全員一旦ステージを去り、ダブルアンコールで再登場。ミッチーはステージ中央に立ち、タイトルだけを述べ、「ココロノヤミ」。バラードは、2Fで聴くと、何故だか、非常に気分が良い。というより、どっぷり入り込み易い。そんな感想を持った。

 

「バラ色の人生」迄は、昨日見た光景と同じ手順。全曲終わると、「ありがとう!」と、ノーマイクでミッチー。ただ、この時、2Fの後方男子が、ちょうど被るように、何かを発していた。その声も聞こえる位置だったので、ミッチーの「ありがとう」と被ったのが、少し残念。

 

「完全燃焼。もうこれ以上出来ない。限界です。酸素足りていないから」と、息を少し切らせながらのミッチー。客席に向かって、「凄いね!」とコメントする。ステージ上の全員のキラキラした笑顔。最後のメンバー紹介も、楽しませてくれる。手裏剣喧太、カメラが回っているのに失敗。ミッチーは、「失敗の流れるんだよ」と口にする。師匠は、「失神」。その後、テルも失神(師匠に重なる)。宗ちゃんも失神(テルに重なる)。師匠を一番下にして、重なる3人(笑)。しかも、ずっとそのまま。ミッチーが、「バイバ〜イ!ありがとう!」と言っても、そのまま。喧ちゃんとフクちゃんが、3人をほぐす。メンバーが立ち去っても、拍手が止まない場内。ミッチーも、帰りにくい模様。はにかんだ笑顔(に見えた)が、キュート。でも帰らなければならないミッチーは、こういった。「皆、名残惜しそうにするなよ。別れは、スパッとね」と。2Fの後ろ端っこに呼びかけたりもした。そして、「LOVE」と大きな声で発し、大拍手に包まれて、ステージを去った。

 

チェホフが出てきた時も、本当に大きな拍手。チェホフが、深く深くお辞儀をして、フォーラム2日間の幕を閉じた。20:02終了。

 

 

5.                  さいごに

 

終わった。終わったな。私の生ミッチー。サンクチュアリツアーは、あと9公演ある。でも、もう行かれないので、私にとって今日がラストだった。

 

今回は、初めて当日券を利用。手元に来たチケットは、2階20列。これは、プロモーターに当日券予約で取ったチケット。ちなみに席は抽選。1Fと勘違いしていて、直前で2Fと気付き、ちょっぴりガックリしたが、最終的には、良い席だった。売買掲示板の方がもうちょっと前あったな〜なんて事も思ったけど。隣空席、1つ前の列は、どっかりまとまって空席。その為、見易い上に、前に人もいない事もあり、踊りやすかった。

 

さて、2階。今ツアーでは初めて。2階席は、結構好きだ。ミッチーでの2階は、ライティングワークの綺麗さに魅せられるという特権がある。全く違うイメージが、生まれる。これはスタレビではあまり感じない部分なんだが。

 

ま、それはさておき、やはりライティングワークがきれいだった。自分が包みこまれている錯覚に陥る。壁面に模様を映し出して、それが回る時、あたかも会場が回っているかのような錯覚にもなる。

 

「天使のうた」での銀テープもきれいだった。テープの隙間からステージが見えてくる。そして物が落ちる様を、その物体よりも上の位置で見る。これは壮観なのだ。今回は特に、かなり上の方だったので、銀テープの隙間から、徐々に、ステージ全景が見えてくる変化が、とにかく美しく見えた。

 

ミッチーは2F席にも非常に気を配る。昨日、2Fをよく見ているなと感じていたが、やはりそれは間違いではない。歌う時も話す時もとにかく上方をよく見る。センターだった私は、よく目が合った様に思う(いわゆる思い込みと錯覚)。

 

歌声が、ぐっと突き刺さってくるような、そういう印象も持ちやすい席だった。ま、遠いのが難点だったけど。

 

ダンサー「本気っす」のダンスも、今ツアー最初で最後になってしまうが、まともに見る事が可能だった席でもあった。

 

やはり、上でしか体験できないこともある。ステージの奥行きを感じながらの2F席。ツアー中1度は体験したいと思う場所。

 

今回も2F席に行きたい思いはあったが、ここまで後ろと言うのもねぇ・・・。それでも、最終的には、良かったなと思っている。結果としては、昨日の席の方が、今日よりもステージは近かったが、今日の方が、気分的に良かった。全体を見られたのと、やはり、中途半端に後ろの1Fよりも、個人的に空間全体を体験しやすいのが、2Fなのかもしれない。

 

ミッチーのテンションは、昨日以上に高く、ファイナルのような感じさえも持てた。

 

「村祭り」をいきなり歌ってくれたりして。3時間近くの公演。だんだん長くなるのは、スタレビの様だな。

 

これで私にとって最後のサンクチュアリツアー。とにかく、良いステージだった。本当に楽しかった。ちなみに、この日、ミッチーでは初めての出待ちをした(友人達と)。車でお帰りのメンバーを見るだけだが、皆笑顔で手を振ってくれた。ミッチーは、助手席で花束を抱えて、手を振っていた。

 

 

6.                  ツアーを振返って

 

終わってしまって思うのは、寂しい気持ち。今迄ミッチーツアーが終わって、ここまで、寂しいなと思う事は正直なかったが、今回は、お気に入り度が、いつも以上に高かった。

 

今回はツアー本数が増えた割には、自分の参加する公演数は増えなかった。やはり、行ける範囲が限られるので仕方ない。本当はもっと行きたかったな。群馬、大宮、千葉、神奈川、東京2日間の計6公演。最初は、ホーンがいない寂しさを感じたが、大宮公演では、そんな感情どこにも存在しなかった。ミッチーはソロアーティストだけど、ステージを見ていると、バンドという雰囲気を非常に大事にしているように思う。しかも、皆仲が良さそうだし。

 

何度も言うが、終わってしまって寂しさ一杯。本当は、この後の公演も行きたい。でも、物理的に不可能だから、仕方がない。フォーラム2日目も、スタレビ大宮公演を蹴ってまで来て良かった。スタレビを一緒に見る友人には、迷惑を掛けてしまったけど…。

 

群馬のレポートに書かなかったが、群馬では、ステージ袖でステージを見守るチェホフが見える席だった。チェホフは、にこやかに、姿勢を正して、前で手を組んで、ステージを見ていた。めったにお目にかかれない姿だったので、得した気分だったな。今回のツアーは、色々な位置で、ステージを見たと思う。3列目が、群馬と神奈川。上手側と下手側に位置していた。大宮は、1F後ろの上手側。千葉は、ちょうどセンターで、12列。ステージと目線高さが同じ。東京は、1F後ろ下手。2F20列センター。位置的には、下手・上手・センターどれも2度ずつ。割りと色々な角度で、くまなく楽しめたように思う。前が良いかというとそうでも無いし、インパクトのある光景はそれぞれ違う。だから、ライブアルバムを聴いていると、色々な光景が浮かんでくる。

 

そういえば、喧ちゃんが、いつの頃からか、コーラスにも加わっていたな。

 

ミッチーは、やはり素敵。そして、精一杯、楽しく、魅せてくれるステージ。これがあるから、生ミッチーは辞められない。12月から、毎月生ミッチーを体験していただけに、寂しいな。

 

とりあえずは、ライブアルバムと今日のライブ模様OAのBS「真夜中の王国」を楽しみに待とう。

 

はあ、やっと、ライブレポート全部終えた。こんなに、時期を空けて書いたのは、初めてかもしれない。遠い記憶と、その時の感情が既に、最後に見た内容に集約されていたという問題もあったが、一先ず終えたな。

 

ワンマンショー、やっぱり早く見たい…。